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木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.3 歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』~明治以降の歌舞伎が歩んできた革新の足跡を、網羅的に辿れる

2016/07/05


 

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イラスト/木ノ下裕一

 

 江戸時代の人々にとって歌舞伎は娯楽の王様でした。その内容の豊富さは現代のテレビに近いのかもしれません。ドラマあり時代劇あり、ワイドショーあり、音楽番組ありと…常に時代の最先端を走り続けていました。人々のその熱狂ぶりは、人気ミュージシャンのライブのようであり、また一日中遊べる芝居町(劇場街)という遊戯空間は、さながらテーマパークのような賑わいを見せていたようです。その王様に大きな転機をもたらしたのが明治維新です。

 以後、西洋の文化や演劇がどんどん輸入され、いつしか歌舞伎は“旧劇”と呼ばれるようになってしまいました。そこから、歌舞伎は新たな道を模索しはじめます。古典芸能として伝統をしっかり守りながらも、一方で、斬新で現代的な挑戦を繰り返すようになったのです。くしくも、来月、歌舞伎座で三部構成で行われる『八月納涼歌舞伎』では、そのような明治以降の歌舞伎が歩んできた革新の足跡を、網羅的に辿れるようになっています。

 

第三部の『土蜘』は同名の能を歌舞伎に翻案したもの
作者・河竹黙阿弥は「歌舞伎の大問屋」と評された人

 第三部で上演される『土蜘(つちぐも)』は、明治14年に初演された作品です。作者は河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ)。黙阿弥は江戸と明治に跨(またが)って生きた歌舞伎作者で、生涯に約360本という膨大な作品を書き上げ、「歌舞伎の大問屋」と評された人です。明治期の彼は、近代化の波を受けて海外戯曲の翻案なども手掛けています。『土蜘』は同名の能を歌舞伎に翻案したものです。明治期には能演目の歌舞伎化がさかんに行われるようになるのですが、その理由の一つは、西洋演劇にも負けないような高尚な歌舞伎を作ろうという意思が働いていたためだとも言われています。理由はどうあれ、能を元にすることで、耽美で洗練された新しい歌舞伎作品が多く生まれることになったのは、日本文化の深みを再確認できるという意味で、やはり素敵なことだな、と思うのです。

 

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第一部、第二部の見どころは

 

※関連記事
BUTAKOME 中井美穂×木ノ下裕一対談記事

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
 

『八月納涼歌舞伎』

八月納涼歌舞伎

〔公演日・会場〕
会 場:歌舞伎座(東銀座)
公演日:2016年8月9日(火)・25日(木)14:45、
8月10日(水)・22日(月)11:00、
8月12日(金)・20日(土)18:00

〔出演〕
扇雀、染五郎(一部・二部のみ)、獅童(一部のみ)、七之助、勘九郎(二部・三部のみ)、猿之助(二部のみ)、橋之助 ほか
〔料金〕
一等席 14,500円 ⇒ 特別価格 13,900円
※4歳以上有料

■□■□ お申込み □■□■
※お申込みはチケットファン

 
〔演目〕

 第一部(=11:00 開演)

近松門左衛門 作
武智鉄二 補綴

一、嫗山姥(こもちやまんば)

岩倉大納言兼冬公館の場

荻野屋八重桐 / 扇雀
太田太郎 / 巳之助
局藤浪 / 歌女之丞
沢瀉姫 / 新悟
煙草屋源七実は坂田蔵人時行 / 橋之助

 
 
岡本綺堂 作
大場正昭 演出

二、権三と助十(ごんざとすけじゅう)

権三 / 獅童
助十 / 染五郎
権三女房おかん / 七之助
助八 / 巳之助
小間物屋彦三郎 / 壱太郎
猿廻し与助 / 宗之助
左官屋勘太郎 / 亀蔵
石子伴作 / 秀調
家主六郎兵衛 / 彌十郎

 

 第二部(=14:45)


奇想天外!お伊勢参りなのにラスベガス?!
十返舎一九 原作より
杉原邦生 構成
戸部和久 脚本
市川猿之助 演出

一、東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)

弥次郎兵衛
      宙乗り相勤め申し候
喜 多 八

弥次郎兵衛 / 染五郎
喜多八 / 猿之助

獅童
市川右近
笑也
壱太郎
新悟
廣太郎
金太郎
團子
寿猿
錦吾
春猿
笑三郎
猿弥
門之助
高麗蔵
竹三郎

 
 

二、艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)
紅かん

紅翫 / 橋之助
朝顔売阿曽吉 / 勘九郎
団扇売お静 / 七之助
蝶々売留吉 / 巳之助
町娘お梅 / 児太郎
大工駒三 / 国生
角兵衛神吉 / 宗生
角兵衛清吉 / 宜生
庄屋銀兵衛 / 彌十郎
虫売りおすず / 扇雀

 

 第三部(=18:00)

河竹黙阿弥 作

一、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

叡山の僧智籌実は土蜘の精 / 橋之助
平井左衛門尉保昌 / 獅童
源頼光 / 七之助
巫女榊 / 児太郎
渡辺源次綱 / 国生
坂田主馬之丞公時 / 宗生
碓井靭負之丞貞光 / 宜生
太刀持音若 / 團子
石神実は小姓四郎吾 / 波野哲之
番卒藤内 / 巳之助
番卒次郎 / 勘九郎
番卒太郎 / 猿之助
侍女胡蝶 / 扇雀

 
 

笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎に!
くまざわあかね 原作
小佐田定雄 脚本
今井豊茂 演出
新作歌舞伎

二、廓噺山名屋浦里(くるわばなしやまなやうらざと)

酒井宗十郎 / 勘九郎
花魁浦里 / 七之助
牛太郎の友蔵 / 駿河太郎
留守居役田中 / 亀蔵
留守居役秋山 / 彌十郎
山名屋平兵衛 / 扇雀
 

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「松任谷正隆のディア・パートナー」(FM東京)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/03/31

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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