尾上松也のエンタメ異文化交流録

【尾上松也コラム】ブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』(来日版)観劇!

2016/10/24


 

尾上松也1023

撮影/吉原朱美

 
尾上松也さんが東急シアターオーブで上演中のブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』(来日版)を観劇。「素晴らしいエンターテイメントになってますね」と『キンキーブーツ』に感動した松也さん。松也さんならではの観点で作品の魅力や見どころを熱く語ります。特にドラァグクイーンのローラ役、J.ハリソン・ジーさんについては「ローラが出てくると舞台が明るくなる」と絶賛!

 

★sK_0021

舞台写真/田中亜紀

 
『キンキーブーツ』、面白かったですね。ミュージカルに期待するすべてが詰まっていました。

まず、音楽がいい! (作曲の)シンディ・ローパーってすごいですね。シンディらしさもありながら、それが邪魔にならずにちゃんとミュージカルの楽曲になっている。このシンディのセンスが素晴らしいです。

そして強く感じたのが、キャストの皆さんそれぞれが生きているということ。来日公演を観に行くと特に思うことなんですが、作品の中でそれぞれの人たちがとてもリアルなんですよね。今回はセットもシンプルで大掛かりな転換があるわけではない中で、きちんと切り替えて靴工場の空気感、田舎の素朴な感じを出しているところが素晴らしいなと思いました。

★sK_0004

 
ストーリーもとてもよかったです。エンターテイメント性が高い作品の中にドラァグクイーンへの偏見も描かれていますけど、それが決して特殊な話ではないんですよね。人って誰もが、大小は別として、偏見や偏った考え方を持っているじゃないですか。それが自分自身を苦しめたりする。それを前提に観ると誰もが共感できて、納得がいくような作品になっているんですよね。そして偏見との葛藤が晴れていく爽快感があって、痛快に気分よく終わらせてくれるんです。

 

★sK_0026

 

★sK_0030

 
ローラ役J(.ハリソン・ジー)さんは、ドラァグクイーンのローラとして出ているとき、すべてを包み込むオーラがありましたね。台詞にもありましたけど、ローラがいなくなると舞台が暗くなるし、ローラが出てくると目を惹きつけられる。観客として観ていても実際にそうだったですし、芝居ってこうじゃないといけないなと。これは演技のテクニックで見せられるものじゃない。人間力でもあると思うんです。

 
特にすごいなと思ったのは、(ローラが)男の服装をして出てきたときの空気感の入れ替わり。彼の過去のトラウマとか自分に対するコンプレックスがあって、今はローラとして生きていくことで払拭したけれど、我慢して偏見に耐えてきた時期があったわけです。その背景が、彼が男装して階段から一歩出てきたときににじみ出ていたのが素晴らしいなと思いましたね。エンターテイメント性の高い作品ほど、しっかりした背景がないとただの音楽ショーになってしまうのが、ミュージカルのこわいところ。この作品は、エンターテイメントと背景が見事に融合していたなと思うんです。

 

<次のページ>
『キンキーブーツ』のお勧めポイントは?

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■

ブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』(来日版)
 

10月30日(日)まで東急シアターオーブで上演中!
詳細は『キンキーブーツ』公式サイト

 

キンキーブーツ1

Kinky Boots National Touring Company. Photo: Matthew Murphy.

 
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
音楽・作詞:シンディ・ローパー
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン

出演:公式サイト「キャスト」ページ

日程:
東京公演 / 2016年10月30日(日)まで東急シアターオーブにて上演中!
大阪公演 / 2016年11月2日(水)~6日(日)までオリックス劇場にて上演

※公演の詳細は、東急シアターオーブ公式HP

 

■□■尾上松也☆Information ①■□■
 

『十二月大歌舞伎』

kabuki1610

〔公演日・会場〕
会 場:歌舞伎座(東銀座)

チケットファン販売公演:
2016年12月11日(日)16日(金)11:00
12月8日(木)21日(水)15:00
12月3日(土)6日(火)18:30

〔出演〕
玉三郎(三部のみ)、獅童(一部のみ)、勘九郎(二部・三部のみ)、七之助(二部・三部のみ)、中車(一部・二部のみ)、松也(一部・二部のみ)ほか

〔料金〕
一等席 15,000円 ⇒ 特別価格 14,500円
※4歳以上有料

■□■□ お申込み □■□■
10月29日(土)10時から発売開始!
※お申込みはチケットファン

 
〔演目〕

 第一部(=11:00 開演)


きむらゆういち 原作(講談社刊)
今井豊茂 脚本
藤間勘十郎 演出・振付
新作歌舞伎
一、あらしのよるに

がぶ / 獅童
めい / 松也
みい姫 / 梅枝
たぷ / 萬太郎
はく / 竹松
山羊のおじじ / 橘太郎
がい / 権十郎
狼のおばば / 萬次郎
ぎろ / 中車

 

 第二部(=15:00)

宇野信夫 作
一、吹雪峠(ふぶきとうげ)

直吉 / 中車
助蔵 / 松也
おえん / 七之助

 
二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
寺子屋
寺入りよりいろは送りまで

松王丸 / 勘九郎
武部源蔵 / 松也
戸浪 / 梅枝
園生の前 / 新悟
春藤玄蕃 / 猿弥
千代 / 七之助

 

 第三部(=18:30)

一、二人椀久(ににんわんきゅう)

松山太夫 / 玉三郎
椀屋久兵衛 / 勘九郎

 
二、京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)
道行より鐘入りまで

白拍子花子 / 玉三郎
白拍子花子 / 勘九郎
白拍子花子 / 七之助
白拍子花子 / 梅枝
白拍子花子 / 児太郎

 
 

 

BUTAKOME ファンクラブ
【LINE@ はじめました】
先行販売・お得なチケット情報をお届けします♪
詳細はコチラ

💡お友達追加は下記↓をClickしてください💡

友だち追加数

 

1 2

※画像およびテキストの転載を禁止します。

バックナンバー

インタビュー

藤木直人

藤木直人

藤木直人さんSpecialインタビュー後編

チケット購入

一覧はこちら

BUTAKOME動画チャンネル

連載☆エンタメコラム

2017/05/18

中川晃教×中井美穂 スぺシャル対談 ☆全身全霊で歌う。これが自分では..

open

close

Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「松任谷正隆のディア・パートナー」(FM東京)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/03/31

大ヒット上映中!!ディズニー映画『モアナと伝説の海』4DX/MX4D..

open

close

Profile

1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.8】〈池袋エリ..

open

close

Profile

1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
【Official blog】 公式ブログ

2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

open

close

Profile

木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

クラシック音楽界のきら星たちに注目

NYから直送!「最新ブロードウェイミュージカルレポート」

ブタコメ編集部

関連サイト

  • LIVING COLLECTION
  • LIVING
  • CITY LIVING
  • あんふぁん
  • シュフモ
  • Lei wedding net