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9月20日公開『エリジウム』~碓井将大の映画コラム~

2013/09/18


 
エリジウム1
マット・デイモン(写真右)、ワグネル・モラ

 
今回お届けするのはアメリカ留学中に見た『Elysuim』

‘主演のマット・デイモン’と‘Elysium’【(1)、死後の天上の人々の住居、(2)理想的な幸福の場所、条件】という読めなかった英語に吊られて見に行ったこの作品だったが、周りの役者たちも非常に素晴らしかったなと第一印象。

 
物語の舞台は2154年。
世界はスペースコロニー:エリジウムと荒れ果てた地球の二つに分けられる。
エリジウムにはわずか一部の富裕層が住み、そこにはどんな病、ガンさえも治す特殊な再生装置が存在。そこでの生活は人間が作り出し、操るロボットが町の平和を管理。
一方荒廃した地球-今回の舞台ではロサンゼルス-でも、同じくエリジウムの人間が管理するロボットが管理の一切を取り仕切る。
仕事と言えば、そのロボット作り出す工場のみ。盗みや殺人、犯罪などが渦巻くある意味スラム街のような場所。工場労働者である主人公・マックス(マット・デイモン)が作業中の事故より煩った病気から逃れる為、自分の身体を改造し、最先の特殊再生装置を求めエリジウムを目指すというストーリー。
 
エリジウム 3

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ジョディ・フォスター

 

約半年間、ニューヨークとロザンゼルスに滞在し、英語が多少耳に慣れてきた時に観たこの作品。

 
主人公マックスが住むのは、ヒスパニック系のスラム。
このことからすごく新鮮だったのはマックス演じるマット・デイモンは、スペイン語と英語を話していた事だ。
僕は一人の俳優として彼のファンだったので強烈な印象を受けた。

使う言葉は凄く汚い、しかも英語圏ではないというところが彼の役作りへの熱心さが伺える。
これまでの彼の作品でも『グッド・ウィル・ハンティング』『ボーン』シリーズなど、なにか不良やスパイという‘悪’の要素は組み込まれていたが、今回感じた‘悪’はさらに根本的な‘悪’。

生まれた環境からくる‘悪’…。

僕ら日本人がスラム街へ赴き、<ここは何か分からないけどヤバい空気だな>とか
日本人のそれにはないスラム生活から放たれる悪臭のような人間の目をしていたように感じられた。

 
そこで、周りの役者に目を向けてみると一目瞭然。
メキシコ人俳優ディエゴ・ルナ。
エリジウム 2
写真左がディエゴ・ルナ

一発目の台詞は‘オラッ!!’
メキシコの母語語・スペイン語で、‘ハロー!!’みたいなニュアンス。
英語のニュアンスに多少の違和感を感じて調べたところ、彼以外にメインを演じている俳優はカナダ、南アフリカ、ブラジル…とかなり多国籍。
 
その中で、僕が注目したのはワグネル・モラ-Wagner Moura-(コラム冒頭の写真参照)。ブラジル一有名と言われている俳優…向こうでブラジル人に聞いたのでおそらく間違いはないでしょう(笑)

彼は劇中の感情表現が激しいシーンではブラジルの母国語・ポルトガル語を使用していた。スペイン語とポルトガル語は言葉が近しいため、ヒスパニックスラムというベースの設定から凄く納得のいくキャスティングに思えた。

 
そして僕がロサンゼルスに滞在中、ワグネル・モラに出逢えた事が一番のサプライズ!!であり、今回のコラムで、この作品をテーマに上げるきっかけとなった。
 
この作品の撮影日数は一年近く。彼の役でさえ五ヶ月以上の時間が費やされた言うのだから驚きだ。

劇中では狂った、ましてやポルトガル訛の英語もなんだか不気味な恐怖の色が見え隠れする彼だったが、実際の人物は非常に温厚で素晴らしく、
‘アメリカではまだ僕の事を知っている人はあまりいない’と言う。

ブラジルで数々の賞を取っている彼がそんな事を言うのだから本当に驚きだったし、たまたま『エリジウム』を見てワグネルの話題に花が咲いた事から、彼の映画『elite squad』をブラジル人に訳して貰いながら見ていたので、彼との出逢いは、凄く偶然の奇跡だったように感じた。
 
世界に出て行くホンモノの俳優の力強さを見た気がした。

 
本場のハリウッドをもっと知りたくて留学を決めた今回の滞在で見つけた文化観、生活、この作品のような多国籍俳優、、、、色んな要素が詰め込まれている映画です。

 
日本では、9/20から始まる、最新のCGを駆使した超大作。
それをベースで支える役者達の生活観、リアリティ、全てが作品を演出している『エリジウム』。
 
数年後に多国籍俳優の中に日本人、僕もその一部を担う事を願って、公開したらもう一度今度は日本語字幕で見に行きたいです。

 

まさひろ

 

エリジウム 宣伝用P

『エリジウム』

9月20日新宿ピカデリーほか全国ロードショー

詳細は『エリジウム』公式HP

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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