伊礼彼方の物見遊山

フロスト/ニクソン② 2009年11月観劇

2009/12/09

この作品には政治的要素はもちろんたくさん含まれていますが、
それ以上に興味深いのが、「国の頂点に立った男がどん底に落ちる」というドラマです。

事件の内容が主ではなく、人間の“情”や“欲”がたっぷり描かれている作品。
そこが面白かったです。

ニクソンに喧嘩を売るのは仲村さん演じるフロスト。
仲村さんが演じているのもあり、フロストは長身でかっこ良く
セレブなプレイボーイの香りを漂わせた「ちょっとキザな男」。
いくら名うてのトークショーの司会者だとはいえ、この男に元大統領は操れない。
これがフロストの第一印象でした。

しかし彼は司会者という自分の地位にも低迷していたのもあり、このインタビューに賭けていた。
そのためなら死にものぐるいでつかみ取ってやる!
周りから見放された男が本気になった瞬間というのは鳥肌が立ってしまう。
懸命にニクソンの膨大な出演料をかき集める姿は感動した。

日本円にすると約1億ではないでしょうか?
それを一人で借金を抱えてでも集めたのだから、半端ない!
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

演劇集団キャラメルボックス『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』 速報!

2009/12/03

BUTAKOME

主演の西川浩幸さんとツーショット!

キャラメルボックスの
『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』を観てきました。

冬にピッタリの心温まるストーリーに、自分の姿を重ねて観ていたら涙と笑顔をくれました。

深夜テレビでキャラメルボックスの作品を観たのがきっかけで、
熱い芝居に心打たれたからどうしても生で一度は観たかった劇団でした!
とても楽しかった!

また皆さんにオススメ出来る作品と出会いました。

BUTAKOME

BUTAKOME

[ 続きを読む.. ]

落語「J亭」

広瀬和生の「J亭を聴いた」(平成21年10月分)<5>

2009/12/03

お待たせしました。
10月30日(金)に開催されました「四季 秋 part II」のお話です。

立川談笑『山号寺号』

103101 上野広小路で若旦那とバッタリ会った幇間の一八。「若旦那、どちらへお出かけで?」「うるさいな、浅草の漢音様だよ」「イヨッ! 金龍山浅草寺にご参詣!」「違うよ、浅草だよ」「ですから金龍山浅草寺」「何で山へ行かなきゃいけないんだよ!」「えっ、ご冗弾をあれは、拝むのは観音様でも、場所は金龍山浅草寺でしょ。山号寺号ってヤツで」「何だ山号寺号って」「成田山新勝寺とか東叡山寛栄寺、身延山久遠寺と、どこにでもある」

 「どこにでも? 言ったな!」 自分の無知を幇間に突かれてカチンと来た若旦那、「ここにもあるんだな」とムキになる。「いえ、寺があればっていう」「いやいや、オマエは『どこにでも』って言った! さあ探せ山号寺号を。あれば祝儀に一円やる。無けりゃ出入り止め!」「んな、無茶な!」「これからは口の利き方に気を付けるんだな」と立ち去ろうとする若旦那にすがりついた一八、「ちょ、ちょっと! あそこに車屋が! 車屋さん広小路、ってのはどうです?」とダジャレで返す。

 一円せしめた一八、調子に乗って「またあったら一円ずつくださいよ」と言って、「日本共産レッドパージ」だの「足長おじさん交通遺児」だのダジャレで一円ずつ稼ぐ。「あ、子供の乞食だ。一家離散、生き恥」「可哀そうだな、一円はこの子にやろう」「南無三、仕損じ」「それはサゲだろ!」(笑)

 その後も歩きながら観るもの総てに引っ掛けて「グルタミン酸、隠し味」等々ダジャレを連発、とうとう若旦那の財布は空っぽに。「じゃあ、今度は俺の番だ」と若旦那は一八の財布を預かり「おおいい財布だな」と懐にしまうと「一目散、随徳寺」と走り去る。「あっ! みんなご破算、大赤字!」

立川談笑『山号寺号』(「J亭 談笑落語会 四季『秋』Part 2」より)
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

フロスト/ニクソン① 2009年11月観劇

2009/12/02

どうも、こんにちは。とうとう来ましたね。
恋人同士が愛を深める季節。
そして人肌恋しい季節が。

別名「魔の12月」

女子の皆さん!気をつけて下さい。
早まってはダメですよ。
慎重に相手を見定めてから心を許すのです。
自分を大事にしないと後悔しますよ。
男子の皆さん!ダーメ!
12月だからってなんでも許されると思っちゃダーメ!
まずはバラの花束で出迎えて、高級レストランに連れて行く。
食事後、デザート代わりにダイヤの指輪を差し上げればok!
これでみんな幸せ!!!!!

なんてね。こんなんで上手くいけば苦労しないっちゅーの!
[ 続きを読む.. ]

イベント・その他

『CONRAD クリスマス絵本朗読会』/『CONRAD SPECIAL X’mas LIVE』

2009/11/26

BUTAKOME BUTAKOME BUTAKOME
朝澄けい                 伊礼彼方             洸平

BUTAKOME BUTAKOME
白石隼也               初田悦子

『CONRAD クリスマス絵本朗読会』

都会のラグジュアリーホテル「コンラッド東京」で開催する、親子で楽しめるクリスマスイベント。
クリスマス絵本朗読では「赤はなのトナカイ ルドルフ」等を朗読予定です。
朗読会では、出演者がクリスマスメドレーも歌います!!
家族の温かいクリスマスの思いでに是非。
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

『フロスト/ニクソン』 速報!

2009/11/25

BUTAKOME

フロスト~を観劇してきました。

『ウォーターゲート』というアメリカ合衆国大統領が巻き起こした
実際の大事件を題材にしたストレートプレイ。

事件を知っていても知らなくても魅了させられた作品。

とにかく最高!!
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

奇跡の人③ 2009年10月観劇

2009/11/19

五体満足で産まれてきたから幸せ。
身体障害者として産まれてきたから不幸。
そうじゃない事は解っていても、差別偏見はなくなりません。
たとえ五体満足であっても、ないものねだりで相手が羨ましくなる事は多々あります。

それがいけない事だとは思わないが、
「自分を所有できるのは自分しかいない」
という当たり前の事がどれほど「幸せな事」か・・・、と思います。

でもそれとは別で、いつか産まれてくる自分の子供が
「もしヘレンのように産まれてきたら」と思うと、正直怖いです。
そしてそんな現実と向き合わなければならない親も、
世界にはたくさんいる事も僕たちはもっと知る必要があります。

僕たちの力では助ける事は出来なくても、
アニーのように哀れむ自分の心と闘う事は出来ます。

そして本当の自分と向き合えたら、それ以上幸せな事はないんじゃないでしょうか。
小さな一歩から始めればいつかゴールに辿り着きます。
そのためにはまず、立つことから始めないといけませんね。

『奇跡の人』ヘレン、そしてアニーが残してくれた事実は、
今では一つの希望として世界を救っています。
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

奇跡の人② 2009年10月観劇

2009/11/12

BUTAKOME

もちろんミュージカルが嫌いだってわけじゃないですよ。
ただ歌やダンスがないぶん、何も考えずに思いっきり話に入り込める。
会話ほどシンプルで解りやすいものはないですよね。
でもヘレンは言葉を知らない。

僕が主に感動するシーンは大抵セリフではなく、セリフのない行動や仕草に感動を覚える事が多い。

「目は口ほどにものを言う」とよく言いますが、
共感してくださる方も多いと思います。

そう言う意味でもこの作品は、僕の心を捉えて離しませんでした。

目が見えなくて耳が聞こえない。
まして会話が出来ない実在した少女が題材のこの作品は惜しげもなく僕の心の奥深くに入り込んできて、僕の【哀れむ感情】に直球で疑問をなげかけてくる。

感動すればするほど、自分が“差別の目”で見ている事を気づかせてくれた。

そんな自分に嫌気がさしたけど、それが事実だ。
人間は常に差別偏見の目で世の中を見ている。
それは自分を正当化するためであり、自分自信を保つためだと思う。

だからヘレンの家族がとった行動は賛否両論あると思うし、
第三者から見たら残酷である。
そんな第三者の目線であり、盲目や心の痛みも知っているアニーの家族との正反対の行動は、
愛情があるからこそ、これまた哀れむ人間にとっては残酷なのかもしれない。

“愛情の裏返し”

そんな言葉すら浮かんでくる。

この両者の感情は人間誰にでも備わっていて、その都度その都度選んで生きているのだが。
この感情のぶつかり合いが大きなドラマを生んで感動を呼び起こす。
[ 続きを読む.. ]

落語

『猫と金魚』他

2009/11/09

お待たせしました。
9月25日(金)に開催されました「四季 秋 part I」のお話です。

『猫と金魚』

 あるお店の旦那。番頭を呼んで「金魚がいなくなった」と言う。「私は食べません」「誰がおまえだと言った! 隣の猫が金魚を食べちゃうんで困る。金魚屋が通るよ。買ってきてくれ」「買ってきました」「猫が食うから上げとけ」「あげました。かわいい猫ですね」「金魚を猫にあげろと言ったんじゃない! 金魚屋が通るよ、買って来い!」「買って来ました」「上げとけ!」「カラッと揚げました」

 まったく話が通じない番頭。「そんなところに上げるんじゃない、おろせ」と言えば「三枚におろしました」、「高いところに上げろ!」と言えば湯屋の煙突の上に。「だんなさまーっ!」「この落語でホントに煙突の上に登るのは初めてだな。そんなところにあるの望遠鏡で見たって心が癒されないよ! 下に降ろせ!」 ガチャン!「煙突の中に落とすんじゃない!」 その後も、金魚と金魚鉢を別々に棚に置いたり、とにかくメチャメチャな番頭。「ひょっとして金魚の敵は猫じゃなくてオマエだな番頭!」(笑)

 湯殿の棚の上に置いたら、窓が開いてて猫にやられた。「猫を追っ払え!」と言われて番頭が猫に挑むが散々にやられ、仕方なく近所に住む威勢のいいトラさんに猫退治を依頼するが……。『のらくろ』シリーズで知られる田河水泡が初代柳家権太楼のために書いた「昭和の新作落語」の談笑版。サゲ近く、「こういう演出初めて! これ、オチ考えてるんだろうな!」「え、私に振るんですか!」と談笑らしい意外な展開も。
[ 続きを読む.. ]

伊礼彼方の物見遊山

奇跡の人① 2009年10月観劇

2009/11/04

気がつけばもう11月。そしてあっという間に1年も終りです。
今年を振り返るにはまだ早いですよ。
まだやり残したことがあるんです。
そう!俺はサンタに新しいパソコンを頼んだのです。
・・・・・・。
いや!あなたの言いたい事はわかってます!
「気が早い」
そう思ってるんでしょう?
はいはい、わかってます。ですが、なんでも「早め早め」が僕のモットー!
お許しください。
たとえあなた様のお願いでも、このスタイルを崩すことは
・・・・・
できない!!!
[ 続きを読む.. ]