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『猫と金魚』他

2009/11/09


お待たせしました。
9月25日(金)に開催されました「四季 秋 part I」のお話です。

『猫と金魚』

 あるお店の旦那。番頭を呼んで「金魚がいなくなった」と言う。「私は食べません」「誰がおまえだと言った! 隣の猫が金魚を食べちゃうんで困る。金魚屋が通るよ。買ってきてくれ」「買ってきました」「猫が食うから上げとけ」「あげました。かわいい猫ですね」「金魚を猫にあげろと言ったんじゃない! 金魚屋が通るよ、買って来い!」「買って来ました」「上げとけ!」「カラッと揚げました」

 まったく話が通じない番頭。「そんなところに上げるんじゃない、おろせ」と言えば「三枚におろしました」、「高いところに上げろ!」と言えば湯屋の煙突の上に。「だんなさまーっ!」「この落語でホントに煙突の上に登るのは初めてだな。そんなところにあるの望遠鏡で見たって心が癒されないよ! 下に降ろせ!」 ガチャン!「煙突の中に落とすんじゃない!」 その後も、金魚と金魚鉢を別々に棚に置いたり、とにかくメチャメチャな番頭。「ひょっとして金魚の敵は猫じゃなくてオマエだな番頭!」(笑)

 湯殿の棚の上に置いたら、窓が開いてて猫にやられた。「猫を追っ払え!」と言われて番頭が猫に挑むが散々にやられ、仕方なく近所に住む威勢のいいトラさんに猫退治を依頼するが……。『のらくろ』シリーズで知られる田河水泡が初代柳家権太楼のために書いた「昭和の新作落語」の談笑版。サゲ近く、「こういう演出初めて! これ、オチ考えてるんだろうな!」「え、私に振るんですか!」と談笑らしい意外な展開も。

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『野ざらし』

 「ゆうべ女を連れ込んでただろ」と隣家の尾形清十郎のところへ行った八五郎に、清十郎「あれはこの世のものではない」とわけを話す。向島に釣りに出かけたところ、人骨野ざらしを釣り上げてしまい、手向けの句を詠んで回向してやったところ、女の幽霊が礼に来たというのだ。

 「幽霊でもいい女だよ、俺も欲しいね。幽霊って足が無くても股は有るの? 股は!」と情欲に燃える八五郎、清十郎から釣竿を無理やり借りると「へへへ、三点責めでヒィヒィ言わせてやる」と妄想に耽りながら向島へ。「うおーい! コツは釣れますかァーッ!」と叫ぶ八五郎に「何ですあの人、目が血走ってますよ」と迷惑そうな釣り人たち。「そっち行くぞーッ!」「あっ、来ちゃいましたよ!」

 歌を唄い、釣竿で水をかき回す八五郎に迷惑する釣り人たち。だが八五郎はお構いなしで騒ぎ続け、どんな女が釣れるかと妄想モードに突入。「年増もいいけどマンション買ってくれとか言われそうだな。高校生は八割が性病だっていうからダメだな。やっぱり四、五歳がいいな、キュッキュッ♪て音がするサンダルはいて来るよ。『おじちゃん、遊びまちょ♪』……」 普通はここでオツな年増の妄想に耽るのだが、談笑版は幼児相手に「その口がいけまちぇんよ、チュネチュネしちゃいまちゅよ♪」と妄想に耽る。(笑)

 あんまり騒ぎすぎて釣り針が鼻に引っかかり、「イテテテテ! こんなモン要るか!」と針取っちゃうところまで。この後、本当に骨を見つける展開からサゲに行くのだが、寄席などでは普通、談笑が演ったように、「針を取っちゃう」ところまででサゲる。

~仲入り~

『猿のゆめ』

 胃の具合が悪くて病院に行った男、診断の結果「医学上、あなたはヒトではなくサルでした」と宣告される。「何だよそれ!」と、信じようとしない男。しかし、どの病院に行っても、染色体を調べたりした結果、「あなたはサルです」と診断される。

 会社へ行くと、「サルを今まで雇用したことが間違い」と、退職金も出ずクビ。妻も「このマンション、ペット禁止だから」と引越しの準備。「サルとの婚姻届は無効ですって。バイバイ、おサルさん♪」と出て行ってしまう。

 翌日、医者のところへ行くとそこには妻が。「そういうことだったのか!」「あなたゴメンなさいね、ホントはアナタが邪魔だったのよ。おなかの子の父親はこのなの…なんてそんな陳腐なドラマだと思ったら大間違い! あなたはサル! サルなのよ!」

 保健所に連れて行かれそうになり抵抗すると、「ヒトに危害を加えるサル」として指名手配され、男はマンホールに逃げ込む。そこで出会ったのは「医学上、俺の恋人はコレラ菌だった」という男。この男は大腸菌だった。「俺達は実験動物を解放するテロリスト集団だ。オマエも俺達の仲間だろ。サルだな?」

 追ってきた保健所の人間に消毒されて死んでいった大腸菌。「死ぬな、大腸菌ーっ!」 サルの叫びは空しくマンホールに響く……。

 落語ファンの爆笑を誘うオチ…と思ったら実は…という二段階の意外なオチが秀逸。談笑の新作落語の傑作!

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『片棒・改』

 四席目は先月も演った『片棒・改』。「ネタ出ししたので演らないわけにもいかないから演りますが、先月観た人、同じですので帰ってもいいです」(笑)

 ケチで知られる赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべい)、自分の築いた身代を三人の息子の誰に継がせればいいのかを決めようと、「おとっつぁんが死んだらどんな弔いを出す?」と順番に聞いていく。

 長男がオカマ、三男がユダヤ人の母を持つ異母兄弟、という設定の『片棒・改』。なぜ「改」かというと、本来の『片棒』の「片棒はおとっつぁんが担ぐ」というサゲの台詞が出てこないから。

から来ているが、談笑ヴァージョンは三男がユダヤ系という設定を利用したオリジナルのサゲなので、「片棒」という言葉が登場しない。ゆえに『片棒・改』と呼ばれる。

 ハイライトは次男が某幕張のテーマパークのパレードを模した葬儀のアイディアを語るところ。「地獄へおちろ!」と父にトドメを刺すシーンを嬉々として話す次男に「バカ!」とキレる父が可哀相で笑える。基本的に内容は(談笑自身が言ったとおり)先月と同じ。

J亭 うちあげ話 vol/7

秋の初回。今回は独演会でした。
打ち上げの最大のテーマは名誉にも、枕でも使われた担当者のアキレス腱の断裂話と次回の喬太郎師匠の期待話。
今日の打ち上げ場所も「guin」。またまた遅くまでごめんなさい。
今回は短めで、以上です。

(佐)


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2018/04/05

鈴村健一×中井美穂 スぺシャル対談☆人気演目「AD-LIVE」は90..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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2018/05/12

【早霧せいなのビタミン“S”】其のニ .「カラーメガネ」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/05/24NEW

尾上松也Specialインタビュー☆この夏、小淵沢で新プロジェクト『..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/05/18

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.17】〈三軒茶..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/05/08

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.1「噺家的 困難..

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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