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広瀬和生の「J亭を聴いた」(平成29年2月分)<80>

2017/02/27


白酒_MG_7076

2月23日(木)、「J亭落語会 桃月庵白酒独演会」。
演目は以下のとおり。

桃月庵はまぐり『牛ほめ』
桃月庵白酒『親子酒』
桃月庵白酒『千早ふる』
~仲入り~
春風亭一蔵『鷺とり』
桃月庵白酒『辰巳の辻占』

白酒の一席目『親子酒』、禁酒しているはずの父親が女房に懇願して酒を飲ませてもらうくだりの「甘えっぷり」が白酒らしくて楽しい。「あと一杯だけ! 愛してるよ!」「ホントですか?」「うん、ホントにあと一杯」「そっちじゃなくて」には爆笑した。そのうち飲み続けていくと酔っ払って何を言ってるのかまったくわからなくなるという、その徹底した泥酔っぷりが実に可笑しく、帰宅した息子のだらしない酔いっぷりがまた輪を掛けて可笑しい。いやもうとにかくハジケまくった『親子酒』だった。

二席目は『千早ふる』。八五郎が「千早ふる 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くぐるとは」と全部言ったのを聞いてから「私は『ちは』だけ聞いて全部わかったが、あえて言わなかった」と言い張る知ったかぶりのご隠居、歌のわけを訊かれて「薔薇という漢字の画数を数えてて忙しい」と言い逃れようとすると「13と13で26ですよ」と即答されて仕方なくデタラメ解釈を披露し始める。竜田川は本名を木村という相撲取り。一勝もできずに廃業し、荒れに荒れて引きこもりになり、ずっとHuluでテレビばかり観ていたが、千原兄弟のライヴを観て一念発起、ちゃんこ屋「竜田川」を始めた。最初はまるで流行らなかったものの、ゆるキャラ「たつたくん」がバカ当たり、これが同業者の怒りを買って、ぬいぐるみが紅ショウガで汚されるという悪質なイタズラに遭う。「バチが当たった」と客が離れていき、竜田川は神頼みの毎日。だがグーグル検索して「水を掛ければ紅ショウガの汚れは落ちる」と判明…これが歌のわけ。(笑) 千原フールー、「神よ」も効かず竜田川、キャラ紅(くれない)に水ググる…本人も言ってるけど、ほとんど新作落語の域。(笑) ちなみに一之輔の『千早ふる』でも「ググる」が出てくるが、これはまったくの偶然。「とは」はフォーエバー(永遠)! いい意味で最高にバカバカしくてくだらなくて素敵な白酒ならではの傑作だ。

権太楼ばりのパワフルな芸風で『鷺とり』を披露した一蔵、最後は鷺とりの男が浅草から牛久に飛ばされて沼に落ちたのを救われて相撲取りになったという稀勢の里由来の一席…とサゲた。この強引さが一蔵らしくていい。(笑)

白酒のトリネタは最近よく演っている『辰巳の辻占』。惚れた女に金を貢いでいる源ちゃんに、叔父さんが「オマエは騙されている。一緒に死んでくれと言って、その女の了見を試してみろ」と忠告するという噺で、白酒はこれを実に楽しく聞かせてくれる。何か話そうとするとつい笑ってしまう源ちゃん、図々しいおたまという女、どちらのキャラも白酒ならではの突き抜けた可笑しさが表現されていて、実にいい。拍子抜けしてしまうようなサゲも、白酒が演ると「落語らしい」となる。『辰巳の辻占』でこんなに笑わせるのは白酒だけ。お見事!

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2017/08/04

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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2017/03/31

大ヒット上映中!!ディズニー映画『モアナと伝説の海』4DX/MX4D..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.8】〈池袋エリ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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