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落語「J亭」

広瀬和生の「J亭を聴いた」(平成29年8月分)<86>

2017/09/04


J亭白酒_0266

8月24日(木)、「J亭落語会 桃月庵白酒独演会」。
演目は以下のとおり。

三遊亭あおもり『浮世根問』
桃月庵白酒『金明竹』
桃月庵白酒『しびん』
~仲入り~
柳家さん光『幽霊の辻』
桃月庵白酒『干物箱』

白酒の1席目は『金明竹』。おなじみの前座噺だが、白酒『金明竹』はおかみさんが旦那に伝える「中橋の加賀屋佐吉方から来た上方弁の遣いの男」の口上の珍解釈が、普通とはだいぶ違ってバカバカしい。仲買いの弥市は兵庫へ行って「そうめん工場の掃除婦と友情をはぐくんだうえで寸胴切りにしてタクアンをゼンジー北京がインゲンマメに変えて屏風の向こう側にダウンスイングの坊さんがいる」というのが白酒版。立川談笑が上方弁を津軽弁に置き換えたように、方言の部分をアレンジすることでこの噺を生まれ変わらせた演者はいるが、上方弁を変えずにここまで面白く演じるのは白酒だけだ。ただし、これを白酒に教わったとおりに前座がやってるのを何度も観たが、白酒ほど面白くない。やはり落語は「間」であり「語り口」であり「人」なのだな、と思わせられる。

白酒の二席目は『しびん』。田舎侍が、道具屋に置いてあった使い古しの尿瓶(しびん)を珍しい「しびん焼き」なる高価な花瓶と勘違いし、その勘違いに付け込んで道具屋がそれを五両で売りつける、というだけの噺で、ヘタな演者がやるとどうにもならないが、白酒がやると堪らなく可笑しい。侍にしびんを売りつける道具屋の対応、胸を張ってしびんを自慢げに持ち歩く侍を目撃して驚く町人たちの描写、宿に帰ってから悦に入ってしびんに菊を活けている侍の様子など、あまりも素敵だ。こういうくだらない噺にこそ落語の真髄がある。白酒の「落語の上手さ」が如実に表われている一席で、先代金原亭馬生の『しびん』のトボケた可笑しさを白酒の個性でパワーアップしたような感じ。しびんをぶら下げて歩く侍を見て「なぜあんなことをしているか」を泣きながら語る男が出てくるのは白酒オリジナル演出だ。

休憩後にはゲストの柳家さん光が『幽霊の辻』を。峠で道に迷った男が茶店の婆さんに「このあたりは日が暮れると大変なことになる」とさんざん脅かされる噺で、小佐田定雄が桂枝雀のために書いた新作落語だが、柳家権太楼がこれを東京に持ってきて、サゲを変えて演じている。さん光は権太楼門下の二ツ目。

白酒の三席目は『干物箱』。道楽者の若旦那が父親の目を盗んで遊びに行くために、自分の声色が上手い貸本屋の善公を身代りにして部屋に置いておく、という噺で、桂文楽、古今亭志ん生が共に演じ、志ん生の二人の倅(金原亭馬生・古今亭志ん朝)も得意とした。白酒は馬生の流れを汲む五街道雲助の『干物箱』を受け継いでいる。こういう噺での白酒は古典落語の伝統を守りながら、その中で現代的なキャラが自在に動くバランス感覚が実に見事。二階で独り言がエスカレートしていく善公の描き方は馬生や雲助よりもグッとテンションが高く、そのノリはむしろ志ん朝を思わせる派手さで、それが実に楽しい。目新しいギャグではなく人物の描き方で楽しませる正攻法の一席で「落語っていいなぁ」と思わせてくれた。

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/09/06

【尾上松也のエンタメ異文化交流録】『ヤングフランケンシュタイン』

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.8】〈池袋エリ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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