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キース・ヘリングの人生を生き抜くスピード感に圧倒! 『ラディアント・ベイビー』観劇コラム

2016/06/14


 

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現代美術を代表するアーティスト、キース・ヘリングの生涯を描いた『ラディアント・ベイビー』が上演中。オフ・ブロードウェイ・ミュージカルの日本初演。ポップに描く作品は、キースが人生を生き抜いた熱量そのままにパワフルだ。
演劇ライターの大原薫が、熱気あふれる公演をレポートする。

客席に入ってまず目につくのはキース・ヘリングのアートをそのままステージにしたような舞台美術。劇場に足を踏み入れただけで、キースの世界に包まれた感覚になる。

舞台は「スピード上げて進むよ」と軽快なナンバーから始まる。テンションが高まる中、ふっと静寂に包まれる瞬間に柿澤勇人さん演じるキース・ヘリングが登場する。彼の胸の内にある孤独、何物かを求めてやまない切望感……そんなものを感じさせる刹那、彼のテンションが激しくほとばしる。この激しい落差にまず驚かされた。

 

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31年の生涯でおびただしい数の作品を仕上げたキース。多作の彼を象徴するように、柿澤さんのキースは膨大な量の台詞を語り、歌い、踊る。彼にとって生きることは、絵を描くこと。キースの駆け抜けた人生を柿澤さんが体現する。脈打つ鼓動を感じさせるような演技からは、柿澤さんとキースの魂が共振しているのを感じる。天才と呼ばれた人物が確かに生きた姿を追体験させてもらった。

演出は岸谷五朗さん。ポップでキュート、でもどこか謎めいたものを感じさせるキースの絵の世界観をそのまま舞台に映し出すために映像を駆使し、キースが描いたイラストを立体的に表現。テンポ良い展開でエンターテイメント性豊かに描きながら、キースが人生を駆け抜けるエネルギーを鮮烈に表現する。

 

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1988年、キースがHIVに感染した年を現在として、彼の幼少期やニューヨークでゲリラ的に地下鉄アートを描いて瞬く間に人々の注目を集めた時期など、現在と過去を行き来しながら描く構成だ。キースの魅力に惹かれて集まってきた人たちと確かな絆を結んでいく姿が表現される。つなぐ手のぬくもりを確かに感じさせるのも、演出の岸谷さんの視点だろう。

 

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『ラディアント・ベイビー』の見どころは

 

 
■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
 
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Photo by Leslie Kee

 
『ラディアント・ベイビー ~キース・へリングの生涯~』
 
演出:岸谷五朗
脚本・歌詞:スチュワート・ロス
音楽・歌詞:デボラ・バーシャ、歌詞:アイラ・ガスマン
出演:柿澤勇人、平間壮一、知念里奈、松下洸平 ほか

■東京公演
2016年6月6日(月)~22日(水) シアタークリエ
料金:S席10,800円 、A席8,800円 ※未就学児の入場不可

■大阪公演
2016年6月25日(土)・26日(日) 森ノ宮ピロティホール
料金:全席指定 10,000円

※公演の詳細は『ラディアント・ベイビー』公式HP

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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