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尾上松也のエンタメ異文化交流録

【尾上松也コラム】ミュージカル『エリザベート』観劇!

2016/09/30


 

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ミュージカル『エリザベート』を梅田芸術劇場メインホールにて観劇して参りました〜!

 自分が以前出演していた作品を、今度は観客として観るというのは不思議な感覚でしたね。で、あらためてルキーニというお役は難しいな、奥深いな〜ということを痛感いたしました。育(山崎育三郎)も成河さんも、二人とも僕にはまったく思いつかない発想でルキーニ像を立ち上げていて、そのどれも正解でも、不正解でもないんですよね。まあ、演劇に正解なんてないのだけど…。ルキーニというお役は、この物語の中で異質な存在として溶け込んでいかなければならない、とくに自由度が高いキャラクターだと思うんですよ。自由度が高ければ高いほど、難しいんですよね。舞台を観ながら、「あ〜もっとこうすればよかったな。もし次にまたチャンスがあるなら、こんなふうにやってみたい」といったインスピレーションを与えてもらいましたね。

 異質な存在で、自由度が高いといったらトートもそうですよね。黄泉の国の帝王なんて、誰も会ったことがないから想像するしかない。この東宝版『エリザベート』のトートのキャラクターは、小池(修一郎)先生の想像するトート像を基盤にして、各俳優が作り上げていると思うんですけど、(城田)優が心がけていること、(井上)芳雄さんが目指している部分など、やっぱりそれぞれ全然違っているのが面白くて。ルキーニとして一緒に舞台に立たせてもらった時に、日々その変化や違いを楽しみながら演じていたことを思い出しました。

 日本版のトートはクールで人間離れしていて、この世のものとは思えない美しさとオーラを纏っていることを前提としたキャラクターなんですが、芳雄さんはその中に少しだけ人間的要素を盛り込もうとしているんだと思うんですよね。だから、時々ヒール(悪役)の表情が見え隠れするところが面白いんです。優のほうは、とことん人間離れした、黄泉の帝王が持つ冷徹なオーラをどこまでも突き詰めて、自分自身を追い込んでいく。その緊張感で周りを支配するところが、優のトートの魅力じゃないかなと思います。

 今回、メインキャストでは成河さんと涼風真世さんが新たに入って、それ以外のメンバーは前回僕が出演していた時と、ほとんど変わってなかった。ですので今回はとにかく成河さんのルキーニをまずは観てみたかったんです。観劇後に楽屋に行ったんですが、「ルキーニって大変だな〜!」「これを三ヶ月も演じるのは大変だ!」って、お互いにねぎらい合ったりして(笑)。あらためて先輩である髙嶋政宏さんが長年ずっとこのお役をお一人でこなしていらしたこと、その凄さについて、二人で尊敬の念を抱きながら話し合ったりしました。

 

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『エリザベート』という作品を観てあらためて感じたのは、まずはやっぱり楽曲の素晴らしさですね。作品の世界観と楽曲の見事なマッチングが、第一に惹かれるところです。さらに、実在したエリザベートという皇后の苦悩と終焉を、黄泉の帝王というキャラクターを通して、現実と非現実を織り交ぜながら革新的に描いている。このストーリーの強さ、魅力は、なかなか他に例を見ない作品だなと再確認しましたね。それだけにまだまだ可能性をたくさん秘めていて、今後もいろいろな国で、いろいろな役者、演出家の手によって語り継がれていくのだろうな…と思いました。僕もいつかまた、この素晴らしい舞台に再び挑む機会が訪れたら嬉しいなと思っています。
 

尾上松也
 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■

エリザベート2016

 
10/8(土)~23(日)名古屋公演・中日劇場で上演!
 
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
出演:
エリザベート: 花總まり/蘭乃はな
トート: 城田優/井上芳雄
フランツ: 田代万里生
ルドルフ: 古川雄大/京本大我(ジャニーズJr.)
ゾフィー: 涼風真世/香寿たつき
ルキーニ: 山崎育三郎/成河
ほか
 

 

■□■尾上松也☆Information ①■□■
 

BS11

 
BS11『尾上松也の古地図で謎解き!にっぽん探究』
毎週水曜日 よる8時00分~8時54分

第50回「家康『連戦連敗』の天下人」(10月5日放送)
【テーマ】「関ヶ原の戦い」の勝者・徳川家康!

▼ひも解く歴史の謎
①「不運で短気」な少年時代
②「三方ケ原の戦い」大敗北の真実
③「負けるが勝ち」最後に笑う方法
 
★番組の詳細はBS11 公式HP

 

■□■尾上松也☆Information ②■□■
 

ヒポクラテス

 
WOWOWプライム 連続ドラマW『ヒポクラテスの誓い』
10月2日(日)スタート
第1話無料放送

毎週日曜22:00~23:00(全5話)
出演:北川景子 柴田恭兵 尾上松也 濱田マリ 佐藤めぐみ 相島一之 金田明夫 古谷一行

「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し作家デビューした中山七里の法医学ミステリー「ヒポクラテスの誓い」をドラマ化。
人間の生死に関わる人々の葛藤や苦悩を描いた同番組で、尾上松也さんは熱血刑事役を演じます!
 
★番組の詳細はWOWOW 公式HP

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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2017/09/17

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪<番外編>】『謎の変奏曲』橋爪功さん×..

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Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/11/17NEW

【速報】尾上松也さんが『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』..

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Profile

1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/11/12

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.10】〈銀座エ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
【Official blog】 公式ブログ

2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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