演劇・ミュージカル

インタビュー

加藤和樹さんSpecialインタビュー☆ミュージカル『レディ・ベス』~半館貸切・特別価格でチケット発売中!

2017/08/01


 

加藤和樹2

 

自分のために芝居をするのではなく、相手のために芝居をする

 
――ここから『罠』、『レディ・ベス』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』と再演が続きますね。
 
今、『罠』の稽古をしていて気をつけているのは、なぞらないということです。自分ではそのつもりはないのですが、身体ってやっぱり覚えているんです。でも、それだと芝居をしていてすごく違和感があるんです。今、目の前で起きていることに合っていないから。それが再演の怖さです。特に『レディ・ベス』はほとんどキャストが変わらないので、どうしてもそういう状況へ陥ることがあると思うんです。だからといって奇をてらうというか、意識的に何か違うことをやってやろうというのではなくてね。一度忘れることも大事なのかな。そのとき感じたインスピレーションを大切に、また一から芝居を作ろうと思います。

 
――きっと稽古場では3年半の間に得たものをそれぞれが持ち寄ってキャッチボールするような感じですね。
 
そう。なによりまず受け取ることが大事。芝居って、自分から生み出すものより相手から受け取るもののほうが多いんですよね。何を受け取って、何を返すか。今、ストレートプレイをやっているから特にそう感じるのかもしれませんが、リアクションの部分がすごく重要。以前は、感情を自分発信で作りあげなければと思いこんでいたところがあったのですが、そうではないんですよね。日常と一緒、相手から言われたことに対して自分は何を感じて、どんな言葉を返すのかというところ。そこをよりクリアにしていきたいと思います。

常に心掛けるのは、自分のために芝居をするのではなく相手のために芝居をするということ。その根本を忘れてはいけない。せっかくこれだけのキャストの方が揃っているわけですから、相手が発するものをちゃんとキャッチしていこうと思います。

 
――芝居の視野が広まった。
 
それだけ余裕ができたのかな(笑)。

 

ベスとロビンは表裏一体の存在

 
――ここからは作品のお話を。まずは、ロビンという人物をまだこの作品を見たことのない人に紹介するとしたら。
 
どんな人かな(笑)。まず、この作品の世界の中では“異質な人”かもしれませんね。吟遊詩人というのは、今でいうストリートミュージシャンのような人。そんな彼が、王宮のなかに閉じ込められた、鳥籠の鳥のようなベスの人生に突然現れ、二人は惹かれ合う。恋愛対象であり、それと同時に彼女の目を外の世界へ向けるガイドのような男でもあります。

でも、面白いのはベスとロビンって、対極的に見えて実は似ている部分もあるんです。ロビンは自由の象徴、彼自身も「自由」という言葉をよく口にするけれど、ベスは「私はあなたより自由。だって自分のやりたいことをやっているから」と歌う。それに対して「敷かれたレールを歩いているだけでしょ」とロビンは返す。結局、何をもって自由なんだろう。二人の関係は、恋愛要素に加えて、そんな問いも投げかけます。

 
――加藤さんが思う自由な生き方とは。
 
人から見て自由かどうかではなく、自分らしさ、自分の心に嘘をつかないことかな。その意味では最終的に自分が選んだ道を歩み出すベスとロビンは、二人とも自由。そんな風に思っています。

 
――一見すると真逆の存在のようですが、実は近い。
 
まぁ、真逆に見えるように作られていますからね。でも、芝居の中で、二人って似た者同士だなと思う瞬間が結構あるんです。もちろんお互いに自分にはないものを持っているとも思うのですが、心根は似ている。本当に表裏一体の存在だと思います。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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📹【加藤和樹のエンタメCafe No.9】〈銀座エリ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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