加藤和樹のバンキシャレポート

【加藤和樹のバンキシャレポート Vol.10】ミュージカル『レディ・ベス』、そしてロビン、世界初演の2014年公演からどんな変化が…?!

2017/11/15


 
加藤和樹のバンキシャ10_171115
 

ロビンを演じていて、最後はとても清々しい気持ちになれるんです
 

現在絶賛上演中のミュージカル『レディ・ベス』にロビン役で出演中の加藤和樹さん。加藤さんにとって帝国劇場初出演だった前回公演。新たな演出と新曲も加わって、新生『レディ・ベス』に加藤さんはどう取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
また、柚希礼音さんとのダブル主演で出演するミュージカル『マタ・ハリ』についてもお聞きしました。

 
――今回の『レディ・ベス』、世界初演だった2014年の公演からはどんな変化があったのでしょうか?

「芝居の部分をよりわかりやすく」と小池(修一郎)先生(ミヒャエル・)クンツェさん(シルベスター・)リーヴァイさんが徹底的に取り組んだのが今回の『レディ・ベス』。「再演」と言われていますが、新曲も増えて演出も新たになり、台本の台詞を大幅に改めたところもあって、単なる再演以上のものになっていると思います。レディ・ベスと姉のメアリーの関係や確執は浮き彫りになったと思いますね。

 
――加藤さんがロビンを演じる上ではどんな変化が?

ロビンとしては、最後にベスと歌うデュエットが新曲になったのが大きいですね。その後にベスが歌う曲も新曲になって、ベスの決断に対するロビンの気持ちの持って行き方はまったく変わりました。

 
――ラストシーンでのレディ・ベスの覚悟がさらに強まったという印象です。同時に、ロビンがベスに果たした役割の大きさも感じました。

そうですね、そのあたりが今回の再演で大きく変わった部分かもしれない。前回は最後のデュエットが「もう誰とも結婚しない、もう誰とも恋をしない」という歌詞で、それはそれでお互いの決意を感じるものだったと思います。でも今回は最後のデュエットの歌詞は小池さんが訳しているんですが、二人がお互いに相手の道を見届けようという意志が描かれている。特にロビンはベスの運命を知った上で、ベスの行く末を最後まで見届けようという気持ちになっているんですね。そしてベスもロビンの存在を心の支えとして今後生きていけるんじゃないかと思うんです。二人が出会ったことには確かな意味があって、二人の関係性をお客様により納得していただけるものになったような気がします。
 
ロビンは最初から自分のことを「自由だ」だと言いながらも、「本当の自由って何だろう」と探し求めている部分があると思うんです。ベスに自由を説くことによって、本当の自由は心の中にあるということに気づくというか。ベスの最後の選択も、自分の心が導いた選択であればそれは自由だという哲学的なところまで今回の再演では行きついていると思いますね。
 
初演のときはラストシーンのロビンはやっぱり心の中に寂しさがあった気がする。でも、今回のロビンはベスに「自分の心に従うんだ」と何度も言うんですよね。自分の心の導くままにいくということが答えなんだと思うんです。だから今回は、ラストは自分でもとても清々しい気持ちになれますね。

 
――お客様の反応はいかがですか?

物語が進むにつれて、特に二幕に入ってからはお客様がぐっと集中して物語を観ていただいているのを感じます。それだけお客様がベスに感情移入しているんだと思いますし、ベスが自分で将来を選択して力強く生きる様がお客様の心に届いたんじゃないかと思いますね。

 
――ロビンと一緒に登場する仲間の三人組(加藤潤一さん、寺元健一郎さん、石川新太さん)との関係性も深まっている気がします。

三人組とのシーンが一つ増えたし、彼らがいるから助かっているところもあります。三人組といっくん(ロビンのダブルキャストの山崎育三郎さん)を交えていろいろ話しながら作り上げていったんです。

 
――ロビンがターザン風にベスのもとに現れるシーンは今回もありましたね!

はい(笑)。そこは小池さんのこだわりみたいですね。

 
――前回の公演は世界初演でしたから、今回はブラッシュアップして作品の本質を見つめ直す作業をしていたということでしょうか。

そうですね、前回の公演のときは役者も製作スタッフも本当に手探りの部分があったと思います。今回、最初に台本をいただいたとき、カットになった部分で個人的には残したかったなと思うところもあったんです。でも、小池先生が稽古場で皆を集めて「いろいろカットした部分もありますが、ただ短くするためにそうしたのではなく、話を凝縮するためにカットしたんだ」とおっしゃったんですね。

実際に稽古が進んでいって、確かに小池先生がおっしゃったことが見事に表現されているなと思いました。つまり、物語としてベスの立ち位置を明確にして、ベスがどのようにして女王になったかを濃縮して見せたいということなんです。今も公演を重ねながら、日々発見があります。

 
――こうして世界初演を経て、今回の再演で『レディ・ベス』の決定版ができあがっているということですね! さて、加藤さんはこの後『マタ・ハリ』が控えています。韓国で上演されて大ヒットした作品の日本初演で、加藤さんは柚希礼音さんとのダブル主演で、アルマンとラドゥーを演じます。

もう楽曲の稽古を始めているんですよ。アルマンとラドゥーの二人で歌うナンバーもあって、どっちのパートかわからなくなったりしてます(笑)。一人二役ですから。でも、二役演じるチャンスをいただけたことは本当にありがたいです。

 
――共演の柚希礼音さんはいかがですか?

柚希さんは、とてもピュアでチャーミングな方ですね。『ビリー・エリオット』のウィルキンソン先生を拝見しましたが、『マタ・ハリ』のポスター撮りでお会いしたときとはまったく違う強い先生で、いろんな側面を持った方だなと思いました。これから稽古に入っていろんな表情を見ていけたらと思います。柚希さんのマタ・ハリとアルマンとラドゥーという二役で絡んでいけるのは役者として醍醐味を感じますね。

 
――楽しみにしてらっしゃることは?

今回は石丸さち子さんの演出を初めて受けるんです。石丸さんが訳詞・翻訳・演出を担当されるということで、より女性視点を生かした作品作りになるのではないかと思います。ビジュアル撮影のときに石丸さんが「もちろんワイルドホーンさん作曲の音楽が素晴らしい作品ですが、芝居の部分をしっかり作ることで日本のお客様がより引き込まれて見ていただけるのではないか」というお話をされていたのに、とても共感しました。マタ・ハリのストーリーをお客様により伝わるようにできたらと思っています。ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。

 

撮影 / 植田聡(サンケイリビング新聞社)
取材・文/ BUTAKOME編集部・バンキシャW
構成 / 演劇ライター・大原薫

 

加藤和樹(Kato Kazuki)★プロフィール

1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役を好演。
現在、ミュージカル『レディ・ベス』に出演中。2018年1月にはミュージカル『マタ・ハリ』、10月にはミュージカル『タイタニック』に出演予定。
 

※加藤和樹オフォシャルサイトオフォシャルブログ

 

 

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発売中!!

  • 通常盤
    [初回限定盤]TECI-1558 ¥3,000(税込)
  • 初回限定盤
    [通常盤]TECI-1559 ¥2,000(税込)

 
[CD収録曲]
01.con・fu・sion
02.Myself
03.Heart Beat
04.君はFragile
05.I’ll be there
06.to you

※加藤和樹IMPERIAL RECORDS サイト

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
レディ・べス

ミュージカル『レディ・べス』

 
劇作・脚本・作詞 ミヒャエル・クンツェ

音楽 シルヴェスター・リーヴァイ

演出・翻訳 小池修一郎

出演:花總まり、平野綾(Wキャスト)、山崎育三郎、加藤和樹(Wキャスト)、平方元基、古川雄大(Wキャスト)、未来優希、吉沢梨絵(Wキャスト)和音美桜、吉野圭吾、石川 禅、涼風真世、山口祐一郎 ほか

日程・会場:

■東京公演
2017年10月8日(日) ~ 11月18日(土)帝国劇場

■大阪公演
2017年11月28日(火)~12月10日(日)梅田芸術劇場メインホール

料金:S席1万3,500円 A席9,000円 B席4、000円
※大阪公演はB席5,000円
※未就学児入場不可

詳細は『レディ・べス』公式HP

 

■□■Kazuki Kato☆Information.1■□■
 
マタ・ハリ

ミュージカル『マタ・ハリ』

劇作・脚本:アイヴァン・メンチェル

作曲:フランク・ワイルドホーン

作詞:ジャック・マーフィー  翻訳・演出:石丸さち子(訳詞)

出演:柚希礼音、加藤和樹(Wキャスト=ラドゥー・アルマン役)、佐藤隆紀 (LE VELVETS) (Wキャスト)、東啓介(Wキャスト) 、西川大貴、百名ヒロキ(Wキャスト)、栗原英雄、和音美桜、福井晶一 ほか

日程:2018年1月21日(日) ~1月28日(日)<大阪公演>
2018年2月3日(土) ~2月18日(日) <東京公演>

会場:梅田芸術劇場メインホール<大阪公演>
東京国際フォーラム ホールC<東京公演>

料金:S席13、000円 、 A席9、000円 、 B席5、000円
※未就学児入場不可

詳細は『マタ・ハリ』公式HP

 

■□■Kazuki Kato☆Information.2■□■
 
titanic

ミュージカル『タイタニック』

脚本:ピーター・ストーン

作詞・作曲:モーリー・イェストン

出演:加藤和樹、石川禅、藤岡正明、戸井勝海、相葉裕樹、津田英佑、渡辺大輔、上口耕平 、小野田龍之介、木内健人、百名ヒロキ、吉田広大、栗原英雄、霧矢大夢、菊地美香、小南満佑子、屋比久知奈、豊原江理佳、安寿ミラ、佐山陽規、鈴木壮麻

日程:2018年10月より上演開始

会場:日本青年館ホール(東京)
梅田芸術劇場・シアタードラマシティ(大阪)

チケット:発売日未定

詳細は『タイタニック』公式HP

 

BUTAKOME☆INFORMATION

グリーンフラッグス

WOWOWオリジナルミュージカルコメディ
福田雄一×井上芳雄「グリーン&ブラックス」

11月19日(日)23:30スタート(全12回/月1回放送)

ゲスト出演者:中川晃教、柿澤勇人、加藤和樹、渡辺麻友、愛原実花、相葉裕樹 ほか

WOWOWでは福田雄一さん脚本・監督による第2弾放送決定! レギュラー出演はミュージカル界のトップスター・井上芳雄さん。さらに、毎回ミュージカル界オールスターがゲストとして続々登場します。井上さん司会によるゲストとのトークコーナーや、ミュージカルナンバーが堪能できるミュージックショーなど見どころが満載♪

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詳しくはWOWOW公式HP
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2017/11/24

趣里×中井美穂 スぺシャル対談☆『ペール・ギュント』~日韓文化交流企..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/11/24

【本編】尾上松也のエンタメ異文化交流録『ローゼンクランツとギルデンス..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
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