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【最新BWミュージカルレポート Vol.3】『サムシング・ロットン!』~ミュージカル愛にあふれたパロディミュージカル~

2016/02/03


 

 
♪ミュージカル、ミュージカル~♪と見終わった後に子供が劇中曲を口ずさみながら帰って行ったくらい、心から楽しめるミュージカルが『サムシング・ロットン!(SOMETHING ROTTEN!)』。数々のミュージカルパロディが盛り込まれ、ブロードウェイファンの心を掴んでいる。

 
16世紀のロンドンが舞台。劇作家兄弟のニックナイジェルはなんとかヒット作を作り出そうと奮闘していた。この時代はシェイクスピアが大人気。シェイクスピアを超える作品を作ろうと悩んでいるところに、占い師のノストラダムスと遭遇する。「これからは、歌と踊りで見せるミュージカルが演劇界の主流になる」と予言したノストラダムスは、シェイクスピアの次回作は『ハムレット』でなく『オムレット』と透視する。かくして、兄弟は「ミュージカル『ハムレット』」を作ることに……。

 
この作品の見どころは何といっても、たくさんのミュージカルパロディが出てくるところ。ノストラダムスブラッド・オスカー Brad Oscar)がニックブライアン・ダーシー・ジェームス Brian d’Arcy James ※私が見たときは代役)に「ミュージカルとは何だ?」と教えるナンバー「A Musical」が抱腹絶倒だ。『シカゴ』『レント』『ジーザス・クライスト・スーパースター』など数えきれないくらいのミュージカルパロディが盛り込まれている。それも、絶妙に元の曲と似ているが違うナンバーが入っているところもおかしい(この盛り込み方は、劇団☆新感線のミュージカル・パロディ・ナンバーの作りに通じるものがある)。

演出・振付は『ブック・オブ・モルロン』『アラジン』ケイシー・ニコロウ。テンポ良い笑いとダイナミックなダンスシーンがエンターテイメント性に満ちる。エリザベス朝のデザインながら現代的なテイストを取り入れて、色合いも美しい衣装も印象的だ。

 
また、キャスト陣も充実。シェイクスピア役はテレビドラマ『SMASH』に出演したクリスチャン・ボールChristian Borle(2015年のトニー賞助演男優賞受賞)。革ジャンを身にまとい、ロックスター風に登場して場をさらう。インパクト強い演技で、シェイクスピアの持つカリスマ性をセクシーに表現。ノストラダムス役のブラッド・オスカーも「日本でたとえるなら皆川猿時(さるとき)さん」というテイストの怪演を見せた。

もちろんシェイクスピアのパロディも。何しろ、主役の名前もニック・ボトム=『夏の夜の夢』の魔法でロバに変身させられてしまう男なのだから。なぜニックの妻が男装していたかということも、最後に「なるほど」と思わせる展開を見せた。

 
大笑いした後は「ミュージカルっていいな」と思えるのは、作り手たちの「ミュージカル愛」がひしひしと感じられるから。ブロードウェイ・ミュージカルの魅力が存分に詰まっている作品だ。

 
大原 薫(おおはら・かおる)■
プロフィール
演劇ライターとして、雑誌(BEST STAGE、Sparkle、ミュージカルなど)や公演パンフレットなどで執筆。ラミン・カリムルー、レア・サロンガ、リーヴァイ・クライスなど海外ミュージカルスターにも精力的に取材する。ブロードウェイミュージカルの魅力に惹かれ、現地でしか味わえない感動を求めて、毎年ニューヨークを訪れ、観劇三昧の日々を過ごしている。一推しのミュージカルスターは『RENT』のマーク役オリジナルキャストのアンソニー・ラップ。アンソニーの自伝的一人ミュージカル『without you』を見るために、アメリカ・ピッツバーグや韓国・ソウルまで脚を運んだ。

 

■□■BUTAKOME☆Information■□■
 
『Something Rotten!』
 
出演:Brian d’Arcy James(Nick Bottom)、Christian Borle (The Bard)、John Cariani (Nigel Bottom)、Heidi Blickenstaff (Bea)、Brad Oscar (Nostradamus) ほか
※CAST詳細は『Something Rotten!』公式サイト

時間:基本スケジュール
火・木 19:00 / 金 20:00 / 水・土 14:00・20:00 / 日 15:00 / 月 休演日

劇場:St. James Theatre (セントジェームス劇場)
246 West 44th Street Between 7th and 8th Avenue (Map)

※『Something Rotten!』公式サイトhttp://rottenbroadway.com/

 
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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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2017/11/24

【本編】尾上松也のエンタメ異文化交流録『ローゼンクランツとギルデンス..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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