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【BWAY特派員・辛源の「第70回トニー賞」ノミネート作品レポート】Vol.1 トニー賞史上最多13部門16ノミネート☆ミュージカル『ハミルトン』とはいったい?!

2016/06/01


 

ハミルトン1

 
今年度の最優秀賞トニー賞受賞は確実、『RENT』『Les Misérables』『オペラ座の怪人』のロングラン記録を楽々超えるであろうと予測されるミュージカル『ハミルトン』。ニューヨークのみならず、キャストアルバムがリリースされてからは全米、全世界でもファン層を増やし続けている規格外ミュージカルとして、圧倒的人気ゆえチケットが半年後でもとることが難しい作品となってきました。ロンドンバージョン、2つの全米ツアーなどのキャスティングも今すすめられており、ますます勢いを増していっています。

トニー賞を総ナメするであろう『ハミルトン』。ここではそのストーリーではなく、その人気を後押ししている背景に注目してみたいと思います!
 
『ハミルトン』がどんな作品なのかを知りたい方は、演劇ライターの大原薫さんが書かれたこちらの記事をぜひ一読ください!じっくり砕いてその面白さが書かれています。
 
では、いったい何が『ハミルトン』の人気をここまで後押ししているのか。どうして革新的なのか。なぜエンターテインメントと歴史モノをラップで融合させたこの作品がこれほどまでに成功しているのか。

ハミルトンの生みの親で、「TIME」MAGAZINEのカバーにまで載った作詞・作曲家のLin-Manuel Miranda(リン=マニュエル・ミランダ)氏。彼は、6年間かけて作り上げたこの作品で、今までのミュージカル界の暗黙のルールを派手に打ち壊しました。

ハミルトン2

(写真右)『ハミルトン』脚本・音楽・作詞・主演のリン=マニュエル・ミランダ
(c)Hamilton Broadway Photo by Joan Marcus

 
『ハミルトン』が革新的な点はたくさんあるのですが、その中でも取り立てて注目したいポイントが二つあります。

一つ目は、真の意味でcolorblind casting(役の人種の設定にかかわらず自由にキャスティングをすること)が行われたこと。

二つ目は、ヒップホップミュージカルの可能性を最大限に引き出したことです。

 
では、一つ目のポイントである、アメリカの演劇界でよく使われる「colorblind casting」。これは、多人種国家アメリカゆえによく取り上げられる問題で、いわゆる白人でない有色人種のアクターに、白人と同等のキャスティングのチャンスを与えようという動きです。ハリウッドでは最近、元々黄色人種の役に白人が起用されるケースが頻繁に起きており、インターネットでは#hollywoodsowhiteというハッシュタグが流行するほど、関心と不満が同時に高まってきています。一方のブロードウェイはというと、まだハリウッドよりは多様性が多少維持されています。

でも、実はそれは「設定が有色人種」の役が増えてきたから、というのが主な理由です。つまり、アジア人がメインの『王様と私』『アリージャンス』、ヒスパニックがメインの『On Your Feet』など、役の設定上有色人種の役が多い作品が今シーズンは多かったのです。もちろん、歴史ものやファンタジーものなど、人種の設定がストーリー展開に影響を与えない作品では、少しずつcolorblind castingが浸透してきており、例えば最近では、『レ・ミゼラブル』のジャベール役に黒人のNorm Lewis(ノーム・ルイス)を、『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役にフィリピン系アメリカ人のAli Ewoldt(アリー・イーウォルト)が起用されました。それでも、全体的に白人が多いキャストの中で一人や二人、エスニックなアクターがいる、といった程度です。

 

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一方の『ハミルトン』はというと…

 

『Hamilton』

 
脚本・音楽・作詞:Lin-Manuel Miranda (Book, Music and Lyrics/Alexander Hamilton)
出演:Lin-Manuel Miranda(Alexander Hamilton)
Daveed Diggs (Marquis de Lafayette/Thomas Jefferson)、Jonathan Groff (King George)、Renée Elise Goldsberry (Angelica Schuyler)、Christopher Jackson (George Washington)、ほか
『Hamilton』公式HP

時間:基本スケジュール
火・木 19:00 / 水・金 20:00・土 14:00・20:00 / 日 15:00 / 月 休演日

劇場:RICHARD RODGERS THEATRE
   226 West 46th Street(Map)

※「Hamilton」公式サイトhttp://www.hamiltonbroadway.com/

 

BUTAKOME☆INFORMATION

『生中継!第70回トニー賞授賞式』
6月13日(月)午前8時、WOWOWプライムにて放送

井上芳雄さんがスペシャル・サポーター!
案内役は宮本亜門さんと八嶋智人さん

inoueyoshio tony 0517

★★★WOWOW『第70回トニー賞』公式サイトへ★★★

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「松任谷正隆のディア・パートナー」(FM東京)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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2017/03/31

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.8】〈池袋エリ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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