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【BUTAKOME Special】安蘭けいさんに直撃インタビュー!~韓国ミュージカル『モーツァルト!』~

2016/08/01


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安蘭けいさんモーツァルトに!ご観劇前にロビーでパチリ

 
韓国では、2010年に初演のミュージカル『モーツァルト!』。これまでにも主演や演出を変えて再演を繰り返すほど人気を博していますが、今年はなんと!宝塚歌劇団の演出家・小池修一郎さんが韓国版『モーツァルト!』を演出される!というBIG NEWSがまいこんできました。
そこで、BUTAKOMEではスペシャル企画として、元宝塚星組トップスター・安蘭けいさんに同作品をご観劇いただき、舞台の感想、そして韓国ミュージカルの魅力等、お話を伺いしました。

 

キュヒョンさんビジュアル

モーツァルト/SUPER JUNIOR キュヒョン(写真提供/EMK Musical Company)

 
―韓国版『モーツァルト!』を観ていかがでしたか?

『モーツァルト!』は日本の初演を観ました。その時のモーツァルト役は中川晃教くんでしたが、とても感動して衝撃を受けたのを覚えています。その日本の初演以来、久々に韓国で『モーツアルト!』を観て、また新しいモーツァルトに出逢えた感じがしました。感動して、最後には涙してしまいました。特にアマデの存在が大きかったなぁ、という印象ですね。
 

韓国版モーツァルト舞台写真4

モーツァルト役/チョン・ドンソク(写真左)、アマデ役/イ・ユンウ

韓国版モーツァルト2

モーツァルト役/チョン・ドンソク(写真右)、アマデ役/イ・ユンウ

韓国モーツァルト!舞台写真5

モーツァルト役/イ・ジフン(舞台中央/写真右)、アマデ役/クァク・イアン

 
―小池先生の演出という点で印象に残ったところは?

銀橋があったり階段があったりという点でタカラヅカを感じる部分がありましたね。舞台セットがとても豪華でした。小池先生は、役者さんの使い方がすごく上手だなと思います。宝塚歌劇で約80人の生徒を使った采配力を先生は心得ていらっしゃるので、そういうところはきっと韓国のお客様も役者さんも驚かれたと思います。

『モーツァルト!』の劇場(世宗文化会館)は3,000人キャパなんですよね? 小池先生が演出されたら「舞台が近く感じた!」という感想が多いとお聴きしました。宝塚大劇場とこの劇場が同じ(ステージ)サイズだったというのにも驚きましたね。先生は、空間を埋めるのがとても上手。空間を無駄なく、うまく使われる小池先生の美学が韓国版『モーツアルト!』で生かされたと思います。

韓国版モーツァルト舞台写真3

モーツァルト役/イ・ジフン(舞台中央)

 
―安蘭さんは、韓国ミュージカルをいろいろご観劇されているそうですが、今回観劇されて改めて感じられたこと、インスパイアされたことはありましたか?

そうですね。やはり毎回韓国で舞台を観るたびに、自分に刺激を貰うのは「歌声」です。身体全体を使って表現していらっしゃるんですよね。俳優さんが持っている”声“の迫力もあると思うんですけれども、日本人は持っていないような「力強さ」を感じます。

 
―安蘭さんにとって「歌」「音楽」とは「人生そのもの」とお聞きしたことがあります。

歌があるから、歌があったから、自分は今ここにいる気がするんです。歌が好きだからこの道を目指したかったし、歌がなかったら今の安蘭けいはない。そういう意味では私にとって歌は人生と言えるかもしれない……カッコよすぎですね(笑)。

 
―韓国ミュージカルの魅力は?

韓国のお客様は自分から率先して楽しもうという意気込みが客席にあって、客席側もエネルギッシュなんですよね。熱い拍手や反応してくださることによって、役者もノッテくるんですよ。「じゃあこうしよう、ああしよう!」って。そんな関係性があって、役者も観客もお互いが成長していってる印象があります。劇場全体にいいエネルギーがバッと広がっているのが韓国ミュージカルの魅力かなと思いますね。

言葉がわからなくても、そこの空間にいるだけで楽しめる。みんなが笑うからこっちも笑っちゃうみたいな(笑)。そういうところが私は観ていて楽しかったです。何年か前に『アントニーとクレオパトラ』韓国公演をさせていただいた時に、お客様の反応が良くって、「あ、こんなところで笑うんだ」と新しい発見があったんです。もちろん日本のお客様は丁寧に私たちの演技を見てくださっているのが伝わるし、日本のお客様も、韓国のお客様もそれぞれの見方で楽しんでくださってるなと思います。

韓国のお客様の熱気は独特なので、日本人の俳優さんも是非韓国で舞台に立てる機会があったらいいのになと思います。この感覚を味わってほしい。心から、身体全体で楽しもうとしているのがお客様からも伝わってくるので。日本のお客様にも、ぜひ、韓国ミュージカルを、その劇場全体に広がる空気を一度は体験していただけたらと思いますね。

 

聞き手・文/ BUTAKOME編集部・W
写真提供/ EMK Musical Company

 

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安蘭けいの楽屋訪問「こぼれ話」

 

■□■BUTAKOME☆Ticket☆Information ■□■
 
ミュージカル『モーツァルト!』
 

Mozart_Poster

 
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)

出演:イ・ジフン、チョン・ドンソク、キュヒョン ほか

日程:2015年6月10日(金)~8月7日(日)まで上演中
会場:世宗文化会館・大劇場

料金:VIP席140,000ウォン、R席110,000ウォン、S席80,000 ウォン、A席60,000 ウォン、B席50,000ウォン

※韓国版ミュージカル『モーツァルト!』公式HP

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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