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【演劇ライター・大原薫の観劇コラム】韓国版ミュージカル『デスノート』千穐楽!日本発のミュージカルが韓国で上演/日韓ミュージカル界の交流進む /キム・ジュンス軍隊入隊前最後のステージを目撃

2017/02/09


 

ジュンス

L役/キム・ジュンス 2017 DeathNote Korean Production / CJeS Culture, Inc.@Tsugumi Ohba, Takeshi Obata/Shueisha Original Production by HoriPro

 

ミュージカル『デスノート』韓国で再演
キム・ジュンス入隊前ラストを飾る千穐楽公演をレポート

日本での再演が決定した『デスノート THE MUSICAL』。日本初演に次いで韓国でも上演され、大きな話題を呼んだ作品だ。今年1月に韓国で再演され、好評を集めた。韓国のミュージカル界で特別な存在感を放つキム・ジュンスの入隊前最後の出演となったことでも注目された。1月26日、ソウル芸術の殿堂オペラ劇場で行われた千穐楽の模様をお届けする。

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『デスノート THE MUSICAL』は日本の人気漫画を原作に、音楽はフランク・ワイルドホーン、演出は栗山民也で上演された。浦井健治、柿澤勇人、小池徹平らの出演による日本初演は2015年4~5月。次いで韓国公演は同年6~8月に行われた。「デスノートに名を書かれたものは40秒以内に死ぬ……」デスノートを手にした高校生、夜神月(やがみらいと)と彼を追い詰める天才探偵L(エル)との死闘を描く。

 
現在、ミュージカルの分野では日韓で様々な交流が行われている。

韓国発のミュージカル『フランケンシュタイン』の日本上演、韓国の『ファントム』塩田明弘が音楽スーパーバイザーとして参加、日本で上演中の『ロミオ&ジュリエット』の映像を『レベッカ』『モーツァルト!』『ファントム』等の韓国の映像デザイナー、ソン・スンギュが担当。また、日本発のミュージカル『花より男子』がオリジナル版の鈴木裕美演出により2月に韓国で上演される。ミュージカルの日韓交流の大きなエポックとなったのが、2015年『デスノート』日韓初演と言っていいだろう。

 
『デスノート』韓国版は、美術(二村周作)、照明(勝柴次朗)など基本的に日本版と同様の上演。演出の栗山民也が現代の人間の心情を鋭くあぶり出す。

「正義の名の下で行われる殺人は、果たして正義と言えるのか?」

この現代的なテーマに、ジュンスはじめ韓国の俳優たちは真っ向から取り組み、見事な成果を上げた。歌の迫力でドラマを生み出すスタイルの作品が多い韓国ミュージカルの中では異色作だが、上演の意義は大きい。

 

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1月26日、ソウル芸術の殿堂には『デスノート』千穐楽公演を見るため多くの観客が集まった。JYJのメンバーであり、『モーツァルト!』『エリザベート』などで知られるキム・ジュンスが2015年の韓国版初演に次いで出演。ジュンスの軍隊入隊前最後の出演とあって、一際熱気が高まる中、千穐楽は開幕した。

 

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ジュンスL(エル)が舞台上に登場した瞬間、劇場の空気を支配した。

ハン・ジサン演じる月(ライト)とLの心理戦がスリリングな迫力を生む作品で、ジュンスがLに肉薄する。2015年の初演では少年ぽいイメージのあったジュンスのLだが今回はより力強いL像を作り上げて、月との攻防をさらにドラマチックに盛り上げた。

大きな変化を感じさせたのは、Lの登場一曲目のナンバーである「ゲームの始まり」。前半の静けさから一転して、激しいトーンで歌い上げる。フランク・ワイルドホーンの音楽にあるグルーヴィーなうねりを余すところなく表現できるのが、ジュンスの身上だ。

圧倒的な集中力で役をつかみ取るジュンス。他の人にはない、独特の視点から役柄を表現する。1幕の最後でLは2階建てのセットの上で手すりに飛び乗り、しゃがみ込んで、月を見下ろす。これは、ジュンスのオリジナルな演技。その不安定な体勢に心を泡立てるのと同時に、現実世界の不安定さが鏡映しとなって、心に迫ってくるのだ。

 

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夜神月 役 / ハン・ジサン 2017 DeathNote Korean Production / CJeS Culture, Inc.@Tsugumi Ohba, Takeshi Obata/Shueisha Original Production by HoriPro

 
夜神月を演じるのはハン・ジサン。韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』アンリ/怪物役のオリジナルキャスト(パク・ウンテとのダブルキャスト)であり、最近はドラマでも活躍する。初演キャストのホン・グァンホは歌の迫力から月を表現する役作りとは異なり、繊細に月の内面に迫る役作りが目を引いた。

 

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2017 DeathNote Korean Production / CJeS Culture, Inc.@Tsugumi Ohba,
Takeshi Obata/Shueisha Original Production by HoriPro

Lとのテニス対決の後、Lから「友達(チング)」と言われたときの複雑な表情に、月とLとが対立しつつどこか心に通じるものがある複雑な関係性を映し出した。

月とLの対決がミュージカル『デスノート』の要。繊細なジサン月との対比によって、より力強いL像を創り出したジュンスの才能が光る。さらに表現力を増したジュンスの歌声と、ハン・ジサンの圧の強い歌声が重なり合うとき、新たなドラマが紡ぎ出された。

 

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カーテンコール後も拍手が10分近く鳴りやまず
感動の韓国版『デスノート』千穐楽

 

『デスノート THE MUSICAL』

デスノート

■9月『デスノート THE MUSICAL』再演決定!!

音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也
歌詞:ジャック・マーフィー
脚本:アイヴァン・メンチェル
原作:「DEATH NOTE」(集英社ジャンプコミックス)
 
出演:
夜神 月 : 浦井健治 / 柿澤勇人 (ダブルキャスト)

L : 小池徹平

弥 海砂 : 唯月ふうか

夜神粧裕 : 髙橋果鈴

レム : 濱田めぐみ

リューク : 石井一孝

夜神総一郎 : 別所哲也

 
会場:新国立劇場 中劇場

※詳細は『デスノート THE MUSICAL』公式HP

 
💡サンケイリビング新聞社では同公演のチケットを販売予定!💡
発売開始日等は「ブタコメLINE」でいち早くお知らせします♪

 

■3月『デスノート THE MUSICAL』スペシャルコンサート開催!

韓国版リューク役のカン・ホンソクさん
スペシャルゲストで出演決定!!

出演:浦井健治 / 柿澤勇人
小池徹平
唯月ふうか
濱田めぐみ
石井一孝
ほか

◆東京公演
会場:赤坂ACTシアター
日程:2017年3月4日(土)18:00、3月5日(日)13:00・17:00
料金:全席指定8,900円

◆大阪公演
会場:梅田芸術劇場メインホール
日程:2017年3月11日(土)18:00
料金:S席10,000円(1階、2階)A席6,000円(3階)

※詳細は『デスノート THE MUSICAL』コンサート公式HP

 
 

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「松任谷正隆のディア・パートナー」(FM東京)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2017/03/31

大ヒット上映中!!ディズニー映画『モアナと伝説の海』4DX/MX4D..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2017/03/22

📹【加藤和樹のエンタメCafe No.8】〈池袋エリ..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2016/11/29

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.7 一味違った楽しさとパワ..

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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ブタコメ編集部

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