BUTAKOME編集部

インタビュー

田代万里生さんスペシャルインタビュー▷11月30日公開! ディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』

2018/11/30


 

田代万里生1130

撮影/ 吉原朱美

 
『美女と野獣』(17年)や『シンデレラ』(15年)など数々の名作ファンタジーを実写化してきたディズニーが、クリスマスの風物詩『くるみ割り人形』を映画化。“花の国”“雪の国”“お菓子の国”“第4の国”からなる<秘密の王国>に迷い込んだ少女クララの冒険を壮大なスケールで描きます。11月30日(金)の日本公開を前に、試写で本編を鑑賞した俳優の田代万里生さんにその魅力や見どころを伺いました。

 
――11月21日に開催された公開記念ミュージックイベントに参加され、憧れのアーティスト、ラン・ランさんの演奏を⽬の当たりにされました。まずは、その感想をお聞かせください。
 
映画本編の音楽も素晴らしいものでしたが、やはり生で聴くのとは違いますね。演奏が始まった途端、身体が空中に浮いている感じがしたんです。しかも、その感覚は演奏が終わるまで一切途切れることがなかった。生まれて初めての経験でした。ラン・ランさんは、昨日サントリー・ホールでウィーン・フィルとともにモーツァルトを演奏。その模様を皇太子殿下もご覧になっていました。そんな世界的ピアニストの生演奏を間近で聴くことができ、さらにその後、二人でたくさんお話もできた。夢のようなひと時でした。ちなみに、僕が握手したラン・ランさんのあの手には15億円の保険が掛けられているんですって!
 

田代万里生

撮影/ 吉原朱美

 
――⻩⾦の⼿に握⼿されたんですね。ラン・ランさんとのインタビューを通して受け取ったものはありますか。
 
同じ30代でアジア⼈と、共通点はあるものの、あちらはクラシックの世界でトップクラスに⼊っているピアニストなので。お話ができ光栄でしたし、⼤いに刺激をもらいました。インタビューの最後に⼈との繋がりを⼤切にしているとおっしゃっていた通りに、初めて会う僕に対しても逆に質問を投げかけるなど、真摯に接してくださった。僕⾃⾝、インタビューする側に⽴つのは初体験でしたが、いい緊張感の中、お互いに充実したお話ができたのでは思います。
 

ラン・ラン

撮影/ 吉原朱美

 
――ラン・ランさんと⽥代さんを繋ぐきっかけとなった映画『くるみ割り⼈形と秘密の王国』。試写をご覧になった感想は?
 
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲は、小学生の頃からピアノで弾いていたし、高校時代にはオーケストラでトランぺッターとして演奏していたので、もちろん親しみはありました。でも、音楽から入っただけでバレエを通しで観たこともなく、ストーリーはよく知らなかったんですね。今回の映画は“21 世紀バージョン”ということで、ストーリーも⾳楽も⽣まれ変わっているそう。初めて「くるみ割り~」の物語に触れる僕が⾔うのもなんですが……新鮮さもありつつ、どこか懐かしさも同居している、すごくキャッチーな内容になっていると思います。あと映像がとにかく美しいです!
 
『くるみ割り人形と秘密の王国』

© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 
そういえば、ラン・ランさんが音楽に目覚めるきっかけとなったのはモーツァルトでもチャイコフスキーでもなく、「トムとジェリー」だったと彼の自伝に書いてありました。ちょろちょろと逃げるネズミのジェリーの前に、猫のトムがボンッ!と現れる、あのコミカルなアニメーションです。今回のイベントではバラードチックな曲を多く弾いていたラン・ランさんですが、超絶技巧で派手なナンバーやコミカルなナンバーもこなせる方というイメージが僕の中にはあって。まさに「トムとジェリー」みたいな(笑)。

歌やセリフはなく、表情豊かなアニメと音楽だけで観る者をワクワクさせてくれる「トムとジェリー」のように、本作もたとえ音なしで見ていてもストーリーが分かるくらい、映像が完璧に出来上がっているし、逆にサントラだけ聴いていても脳裏に自然と「くるみ割り~」の世界観が浮かび上がる。なので映像と音楽が一緒になった時の相乗効果たるや……ぜひ皆さんにも映画館で体感していただきたいです。ちなみに、ネズミといえば、本作にも出てきます。
 
『くるみ割り人形と秘密の王国』

© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 
――特に印象に残っているシーンはありますか。
 
ファンタジー作品だけあって、描かれる世界はものすごく非日常的なものだけれども、ちゃんと自分たちの物語として置き換えられることができて。それこそ「くるみ割り~」が今なお、多くの人に愛されている理由なんだろうなって思います。個人的には今出ているミュージカル『マリー・アントワネット』――この記事が出るころには、僕の出演は終わってしまっていますが――と通じるところが多いかなと。例えば、お互いがお互いのことを知らないがためにいろんな誤解が生まれ、する必要のない戦争に発展してしまうとか。両作を通じて、自分自身を知ることはもちろん、相手のことをよく知ることの大切さを痛感しました。また、誰かから吹き込まれたことが決してみんなの言っていることではなくて、その人の意見もまあ参考にしつつ、やっぱり自分の目で見たもの、感じたものっていうのが大事なんだなと。
 
『くるみ割り人形と秘密の王国』

© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 
そういうテーマ的な部分のほかにも、豪華な衣裳やセット、メイクアップや劇中劇みたいな感じで登場するバレエのシーンなど、ミュージカル・ファンの人の琴線に触れる部分もたくさんあると思います。ミュージカル化しても全然おかしくない作品じゃないかな。なんか勝手に、日本で上演するなら誰の役がいいかな?とか考えちゃう。ただ、青年の役が少ないんですよね……。気持ちはクララ(笑)。
 
――本作のヒロイン、クララは科学や機械いじりが大好きな、一風変わった女の子。田代さんは子どものころ、どんなふうに過ごしていましたか。
 
ピアノばっかり弾いていました。あと、小学校のアルバムなどで「クラスのなんでもランキング」みたいなものがあるじゃないですか。“かっこいい人トップスリー”とか。それの“ひょうきんな人トップスリー”に入っていました(笑)。
 
――ちょっと意外です(笑)。ところで、「くるみ割り人形」はクリスマスの風物詩として知られています。田代さんにとってクリスマスに欠かせないものとは?
 
祖母が香川に住んでいるんですが、香川って骨付き鶏肉がめちゃくちゃおいしい所で。必ずそれを取り寄せています(笑)。あと子どもの頃は、実家で音楽教室をやっていたので、クリスマスになるとレッスン室にツリーが置かれるんですよ。それがちょうど外から窓越しに見えるんですが、親や生徒さんたちがグランドピアノを弾いている姿とツリーの電飾がチカチカしている様子を眺めるのが好きでしたね。
 
――今年もステキなクリスマスが過ごせるといいですね。最後に、これから「くるみ割り人形と秘密の王国」をご覧になる方々にメッセージをお願いします!
 
エンドロールで流れる「Fall on Me」という曲を歌っているのは、イタリアの人気テノール歌手アンドレア・ボチェッリさんと息子マッテオさん。本編で親子の絆について描かれるということもあり、ここでもさりげなく親子が競演しています。また、イベントでラン・ランさんがおっしゃっていましたが、ディズニーのロゴが登場するオープニングの音楽も本作用に録り下ろしたものだそう。そういったことを知って見ると、より楽しんでいただけるのではと思います。とにかく最初から最後まで見どころが満載で、さすがのディズニー・クオリティ! 子どもから大人まで楽しめるものに仕上がっています。この冬、ぜひお楽しみください。
 

取材・文 / 演劇ライター・兵藤あおみ
撮影 / 吉原朱美

 

田代万里生(Mario Tashiro)

プロフィール
東京藝術大学音楽学部声楽科テノール専攻卒業。3歳からピアノを学び、7歳でヴァイオリン、13歳でトランペット、15歳からテノール歌手の父より本格的に声楽を学ぶ。2003年『欲望という名の電車』で本格的にオペラデビュー。
その後2009年『マルグリット』のアルマン役でミュージカルデビューを果たし、以降数々の作品に出演している。
近年の主な出演作は『マリー・アントワネット』『ジキル&ハイド』『きらめく星座』『グレート・ギャツビー』『エリザベート』『スウィーニー・トッド』『CHESS THE MUSICAL』等。第39回菊田一夫演劇賞受賞。
2019年1・2月『ラブ・ネバー・ダイ』に出演予定。

オフィシャルサイト>>>http://fc.horipro.jp/tashiromario/

オフィシャルブログ>>>https://ameblo.jp/mario-capriccio/

 

<関連記事>
世界的ピアニスト ラン・ランさんに田代万里生さんが直撃!
>>>インタビュー記事はこちらから

 

■□■ BUTAKOME☆Information ■□■

『くるみ割り人形と秘密の王国』
11月30日(金) 全国ロードショー

 

『くるみ割り人形と秘密の王国』

© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

《あらすじ》

1897年、ロンドン。愛する母を亡くし、心を閉ざした少女クララは、クリスマス・イヴの夜に誰も知らない秘密の王国に迷い込む。“花の国”“雪の国”“お菓子の国”“第4の国”からなる<4つの王国>でプリンセスと呼ばれ、戸惑うクララは、やがて危機に瀕した王国を守るための戦いに巻き込まれていく。亡き母が、その美しい世界に隠したクララに届けたかった真実(メッセージ)とは――?

※映画の詳細情報は公式HP

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2018/11/29

【早霧せいなのビタミン“S”】其の八.「旬なものを食べること」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/10/11

尾上松也さんに直撃!「究極のエンターテインメントでランダムスターの人..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

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【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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