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劇団☆新感線『港町純情オセロ』~彩乃かなみ・演劇コラム~

2011/06/02


こんにちは!

ようやく春らしく暖かな気候になってきたかと思えば夜には急に寒くなったり…、薄着なオシャレ女子とは対称的に移り気な気候に毎日着るものを試行錯誤している私ですが…
皆様は如何お過ごしでしょうか?

私はちょうど先月末に、ブタコメ・イベント伊礼彼方さんとのトークライブをさせて戴きました。

BUTAKOME

過去22作品分のコラムを書かれた伊礼さん、私と同じく今回から新たに映画コラム担当となられた岡田浩暉さん・白石隼也さんのお話を伺って、色々と参考になったり、うんうんと頷く事があったりと、とても貴重な時間となりました。

お蔭様で大盛況の内にトークライブを終える事が出来、初の試みの事でもあったので感慨深く、わたくし内心…ホッとしております…

見に来て下さった皆様、本当にありがとうございました!
本当に感謝致しております。

さてさて前置きが長くなりましたが本題に…。

第二弾コラムの今回は…

なんと!

私憧れの【劇団☆新感線】の作品を拝見させて頂きました!!

うぅー嬉しいいいっ。
大好きな新感線っ。
個人的発言で申し訳ありませんが…感激です…!

シェイクスピア四大悲劇の一つ『オセロー』を戦前の架空の関西の港町に置き換え、
石原さとみさん、田中哲司さん、大東俊介さん、
伊礼彼方さん、松本まりかさんらを客演に迎えられての舞台

【港町純情オセロ】

いやぁー
やはり☆!☆
今回も期待を裏切らないです!【劇団☆新感線】さん!

シェイクスピア悲劇等の暗く難しげなお話が題材であっても、決して観る側を飽きさせる事なく、ふんだんに笑いを盛り込み、冒頭から観客の心をぐっと掴んで離さない!さすがです!

【掴みはOK】なんて言葉どこかで耳にした事ありますが、(古いですねぇ…。)まさに。

私達観る側が作品の世界観に容易に引き込まれるような前置きを、笑いや楽曲・出演者の躍動感をもって提供してくれる…何て言うか、置いてきぼりにしない優しさがある気がするんですよね。

そして、この面白さはどこまでが台本に書いてある事でどこまでが[いのうえひでのり]さんの演出でどこまでが役者さんのアドリブによるものなのか…ホント知りたくなります(笑)。
私、いつもなんですがね…。
時に役者さん自身が笑ってしまい(振った側も振られた側もしかり)、そのやり取りを見て思わず笑ってしまうお客様。
…この一体感、何ともいえないライブ感!

しかし、そうして楽しんでいる内にいつの間にやら物語中枢へと運び込まれ、この物語の核となる【嫉妬】が形を変え、人の心を蝕み広がっていく様子に考えさせられたり、突き刺さる言葉に涙していたり…。

はい。
緩みと緊張のたずなの加減が絶妙でした。
しかも歌あり踊りありのエンターテイメント!

んんんーやっぱり最高です。

オセロは伊東(シェイクスピアではイアーゴー)の奸計(※奸計=悪だくみ。
)に惑わされ妻の貞操を疑い殺してしまい、後に真実を知り自殺します。

…本当に悲劇ですよね…。
しかしながら、私も…
普段『人の噂や評価でなく、自分の目で見て感じた事を信じよう』と思っていても、『☆◎だよ』なんて他人から与えられた知識や言葉は頭や心の何処かしらに残っているものです。
ましてや『目で見て確かめよう』と思っているからこそ物的証拠なるものを突き出されたら…。
それがでっちあげとは知らなければ…。

野心から巧みに罠を仕掛ける男
罠にかかった男は愛故に嫉妬も憎しみも生まれる。
隣り合わせの人の感情。
オセロとは対象的に最後まで清らかな心で夫を信じ続ける妻。
その真っ直ぐで曇りの無い愛情が印象的で…。
人の優しさ・醜さ・脆さが苦しかったです。

でも全体的にはこの悲劇を喜劇に見せてしまうところが新感線!
さすが!

終演後、ブタコメコラム大先輩の伊礼彼方君を訪ね楽屋に伺った際、ひとしきり作品についてお話した後、気が緩んだのか…。
【新感線の舞台に立たれてる伊礼君がホントに羨ましかったぁ…。】と思わず呟いた私。

BUTAKOME

思いがけず本心を吐露した自分に驚きつつ、憧れや羨望の『羨ましい』という感情について劇場からの帰り道、考えていました。

ふと
語源をググってみる…。

『うらやましい』は動詞『うらやむ』の形容詞化であり、うらやむの『うら』は『うらむ』『うらなう』などの『うら』と同じく『心』を表す語。
うらやむの『やむ』は『病む』である。

ほ…。ほぉぉー…!!・・やはり。
【羨望】と【嫉妬】は表裏一体……。

思うところ色々ありますね。本当に。
羨望を感じた後、その想いをどう活かしていくかは自分次第…。
はい!本当にっ。

【オセロ】のテーマ『嫉妬』と自分の小さな(でもいい意味で大きな)感情との関係に、何だか不思議な面白さがあるなぁ、と楽しみつつ…色々な事を考え余韻に浸りながら帰りました。

そんな風に
あーでもないこーでもないと考え、観た作品をもう一度思い返す時間、とても好きです。
観劇の魅力の一つですよね!
充実した時間になります。

今回も素敵な作品をありがとうございました!
ではでは今回はこの辺で…
次回も宜しくお願い致します!

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BUTAKOME
彩乃かなみ
元宝塚・月組娘役トップスター。
退団後、舞台女優、歌手として活動。
8月「ROCK MUSICAL BLEACH」(シアタークリエ)に出演。

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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藤原竜也×中井美穂☆2019年新春Special対談~舞台『プラトー..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

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【早霧せいなのビタミン“S"】其の十.ソウルSpecial編「本場の..

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/12/27

尾上松也さんSpecialインタビュー▷平成最後の『新春浅草歌舞伎』..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
【Official blog】 公式ブログ

2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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