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「スリル・ミー」~彩乃かなみ演劇コラム~

2011/10/04


BUTAKOME
左「私」:田代万里生/右「彼」新納慎也
撮影:後藤武浩

皆様お久しぶりでございます。
大変大変ご無沙汰を致しております…
彩乃かなみでございます!

さてさて…
速報ご覧になられてご存知の方も多いかと思われますが
やっっっと
やっっっと
やっっっ……との
新作観劇コラム掲載でございます!
わー
パチパチパチパチー
わー

なんて自分で盛り上げておりますが…(笑)。

何だか有り難い事に幾つかのお仕事が重なってしまい私のスケジュールと上演中の作品とがタイミング合わず、演劇コラム新作アップにずいぶん間があいてしまいました。。

『まだかなー』
と思ってらした方々…
ご心配おかけ致しました。

さて!!
今回拝見させて頂きました作品は…。
1924年にアメリカ・シカゴ郊外で実際に起きた殺人事件~レオポルト&ローブ事件を元に作られた
ミュージカル【スリル・ミー】!!
2005年にオフブロードウェイ初演以来、韓国、オーストラリア、ロンドンなど世界各国で上演され、今なおヒットを続ける傑作ミュージカルで、今回が日本初演だそうです。

1920年代のシカゴ郊外。19歳の「私」「彼」の物語。
哲学者ニーチェを崇拝し、自らを超人と語る「彼」『犯罪』をすることでしか自分を満たすことができない。
そんな「彼」を愛するがゆえに、「私」は求められるままに犯罪に手を貸していく。
その犯罪は次第にエスカレートしていき、やがて。。。

出演はこの「私」「彼」の二人だけで
『田代万里生さん&新納慎也さんペア』
『松下洸平さん&柿澤勇人さんペア』Wキャスト

演出は、私憧れの栗山民也さん。
ピアノ伴奏に朴勝哲(パク・スンチョル)さん。
そして劇場は約120人程収容のアトリエフォンテーヌ

おーぅ
…なんて贅沢なのかしら…。
是非拝見したい!と好奇心を掻き立てられる演目です・・・ドキドキ・・・。

でもね…正直なところ…
『もっと沢山の方々が一度に入れるハコ(劇場)でやったらいいのになー…何だか勿体ないなぁ…』
なんて思っておりましたのですよ、私…。

ところがどっこい(古いっ!?)
いやー、ホント。いい意味でその思いを裏切られたというか[やられた]感を噛みしめました。
んんんっ!
演劇の醍醐味?奥深い面白さ・・・といいますか
劇場に入り、その空気感を感じ、開演。
上演中お芝居を観ながら、ふと・・・いたって冷静に
『はぁ…成る程…だからこの場所なのか…そういう事かぁ…』
と妙に(勝手な解釈ですけど)納得させられる瞬間が幾度もあったんですよ!

この・・・
自分の想像の中、頭の中で創り出されたストーリーと
もう一つの目の前で起こる役者が伝えてくれる臨場感溢れるストーリー。
全く別の二つの事が2時間弱の限られた空間の中、お芝居の進行過程でピタッと融合した時の感動...それって、それはそれはエキサイティングでゾクゾクしました!

...でも...。
あー困ったっ!
今回の舞台は細かく語りたい事がたっくさんあるのに何をどこから書いていいか、しかもどこまで書いていいのか…
うーっ!悩みまするっ!
あぁぁ!でも語りたいっ!!

そんなジレンマ。

というのもですね・・・。
舞台には二階に上がる階段と、簡単な椅子と机。
そして最小限に抑えられた小道具。
そこに一台のピアノと演奏者一人。

これだけ
たったこれだけ。

そこで二人の役者が語る「私」「彼」の物語。

BUTAKOME

この驚く程簡素化された舞台の中、とうてい凡人には選択できない、猟奇的かつ狂気的行動を重ねる二人のお話が繰り広げられ、観る側はいやがおうにも空想、想像し、あらゆる過程と出来事を自分なりに作り出していくこととなります。

観客に情報を提供し過ぎない
見る側に最大限に想像力を働かせ考えさせる・・・・。

何だか演劇という芸術の、そこはかとなく広がる可能性を感じた凄い舞台でした。

ですからね、皆様にお伝えしたい!
けれど「お伝え過ぎてはならない」というジレンマなわけです・・・!

私がいうのはおこがましいですが、観る方それぞれの独自性を大切に観て欲しい!って作品なわけです!!

さてさて・・・
この広い世界の中暮らしている私達
「世界は広い」と分かっていても日々密接に関わる家族や恋人、友人や上司、部下など
互いに「一対一」で向き合う時、その関係性は
時に深く理解し、愛し、労い、支え合うものであったり
時に探り合い、牽制しあい、足を引っ張りあうものであったり。。。
と、二人だけにしか分からない(ある意味「狭く」閉ざされた)関係性の中にいることってありますよね。

その関わりが密であればあるほど閉ざされ具合も深くなっていく感じ・・・。

芝居の中の「彼」「私」は、まさに。。。
劇場のサイズと、二人が生きている世界の小ささとがリンクして、それを感じた瞬間は鳥肌ものでした。
これ、冒頭お話した『成る程-...』に繋がるわけです
んー!面白い。。。!
そんな発見が随所にあるので、もう一回観たらまた違う気付きがあるのかなあ・・・とか、違う俳優さんでも観てみたいなぁ・・・と思っていたら朗報がっっ!!
早くも来年7月に再演が決まっているとのことです!

アトリエフォンテーヌで、3月に追加公演もされると発表が!!!

今回、大人気でチケット手に入らない方も沢山いらしたみたいなので嬉しいお知らせですよねー。

ふふ...。
余り深くを語らなかったのは、そんな理由もあるわけでして…。

何だか若干「スリル・ミー」の回し者みたいになってしまいましたが・・・ 。
韓国では既に四年のロングランを続け今なお人気を誇る作品とか。ストーリーもさることながら、楽曲も本当に素晴らしく長く愛され続けている事に頷けます。
今回が日本初演との事ですが、一度見ただけで早くも『絶対に日本でも長く続いていく作品だ』と確信を持ちました。
日本で見ることができる世界の名作がまた一つ増えたと思うと嬉しくなりましたよ!

あー。。。
私も男性に生まれていたら
役者としてやってみたい作品だったなあ。。。
なーんて思ったり。

以上、今回の観劇コラムでした!
でわでわ、次回もお楽しみにー。

BUTAKOME
わー!なんと“スリル・ミー”のお水発見!
差し入れだそうです。スゴイなぁ~。

BUTAKOME
舞台上では決して笑顔を見せないお二人!
めちゃ仲良し☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミュージカル
「スリル・ミー」

※公式HPはコチラから

【プロフィール】彩乃かなみ

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藤原竜也×中井美穂☆2019年新春Special対談~舞台『プラトー..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

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【韓国探訪SP☆総集編☆】早霧せいなのビタミン”S" in ソウル ..

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/12/27

尾上松也さんSpecialインタビュー▷平成最後の『新春浅草歌舞伎』..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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