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『Chanson de 越路吹雪 ラストダンス』 彩乃かなみ演劇コラム

2012/12/29


彩乃かなみラストダンス3

こんにちは!!

皆様お久しぶりでございます。
さてさて、大変遅くなってしまい恐縮ですが、かねてよりお伝え致しておりました
シアタークリエの『Chanson de 越路吹雪 ラストダンス』。

この作品はタイトルの通り、かの有名な国民的スター”越路吹雪”という一人の女性の半生のお話です。

 
越路さんとともに同じ時代を歩んだ方々…特に繋がりの深かった、岩谷時子さんとの絆や友情を軸に、越路さんが実際にご出演なされた作品の一場面や歌をふんだんに盛り込みながらお話はおりなされていきます。

 
………。
 
あ、あの…。
 
大変大変申し上げにくいのですが…
 
わ、私ですね…。
 
宝塚出身者であるにもかかわらず、大先輩である越路さんのことは、
 
宝塚御卒業後も『愛の讃歌』や『サン・トワ・マミー』『ろくでなし』等のヒット曲を数々歌われて一世を風靡された大スターさん。日本でシャンソンといえば越路吹雪さんをおいて他にはいないであろうという代名詞的存在の方。
 
…という位の知識しかありませんでした。。。
 
タカラジェンヌとしての責任をも考え予備知識を入れていこうか迷ったのですが…。
 
【初】の感覚を大切に敢えて予備知識なく拝見してまいりました。

 

まあ…色々書きましたが単純な話。
おそらくは…、
私のごくごく個人的な話で恐縮ですが、
宝塚時代相手役をさせて戴いていた瀬奈じゅんさんが越路吹雪さんを演じられる!!

彩乃コラム ラストダンス2

というのが舞台を観たいと思った一番の理由ですね……はい。

 

さて、
私が舞台や映画を観て心ときめく瞬間の一つに、
【過去の歴史を楽しみながら思いもかけず学ぶことができる】
というものがあります。

この作品はまさにそれを体感させてくれる舞台…!
そう!何も詳しく知らなくても楽しめるとても興味深い作品でした。

特に一幕は越路さんが宝塚に居ながらにして外部の作品に出演していく経緯や、宝塚卒業後様々な作品と共に益々大スターへの階段を上っていく姿を通し、日本のミュージカル作品の歴史、翻訳ミュージカルの黎明期、ショービジネスの発展期を…ヒットナンバーと名場面と共に知ることができるのです。

そこに深く関わった取り巻く人物たちも共に!
劇中では、宝塚や演劇好きの方ならお名前を耳にしたことのある、
小林一三先生や菊田一夫先生始め、沢山の方々が出ていらっしゃいます。

作品の構成も巧みで分かりやすく、とても小粋!
物語は現代。
越路さんの大親友であった岩谷時子さんへインタビューを重ねる記者が、岩谷さんから昔の様々なお話を伺っているうちにいつの間にか時空を超え、当時の世界にタイムスリップし、図らずもその世界の住人になってしまうというもの。
始めは客観視して遠巻きに当時の皆さんのやりとりを見ていたかと思えば、突然当時の世界に生きる人となり周りの人々と会話を交わしたりする記者。

その記者のワクワク感や感激度合いが、まるで観ている私自身の感覚のようで、
『へえぇぇ、当時こんなことがあったんだぁ…』と本当に共感できたのです。
知らなかったことが沢山…とても興味深かったです。

現在舞台に携わる人間だからというだけでなく、単純に舞台が好きな方は勿論、舞台という枠を超え、多くの方にとって、【日本の芸能の歴史】の一部を学び知る事ができる内容でした。

 

そう
知らなかったことを、知る。
劇中、その様々な出来事を見せてくれるのは、実際にその時代を生きた方々で、
その方々を演じられる俳優さん。
こういった作品で面白いのは、忠実な史実を元にしたファンタジーであるということ。
言葉を紡ぐ脚本家さんと、俳優さんの豊かな想像力の中のもの。
そして、それを受け取る観客の想像力の中の出来事。
 
一役者の意見としては、やはり実在の人物を演じる時には正直相当なプレッシャーを感じます。
ま…あくまで私個人の話ですが…。
 
【その方】が、その時何を考え、どんな想いであったのか…、
一般的にはこう言われているけれど、果たしてそれが真実か、
そのとき真意はどうだったのだろうか…、
何を思って何を感じてきたのか…、
今私が感じる感情は果たして彼女と同じであろうか・・・。

…とか、
その方の半生なり一生なりを多くの方に伝えるからには、出来る限りの真実を…と思う一方で、その方を【自分が演じることの意味】という事も同じ位真剣に考えます。

 

今回この作品を観劇した時、
その忠実に…という、ある種追い求め過ぎると制限されてしまうやもしれない表現を飛び越えて、いい意味で自由で、楽しみながら過去の偉人を演じる俳優さん方が印象で、、、でもその偉人方を演じられる覚悟と決意も凄く伝わってくるような気がして、なんだかとても感動しました。

 

主演の瀬奈さんは、越路さんと同じく
宝塚出身であり
元男役トップスターさんであり
卒業後も帝国劇場や名立たる劇場で主演作品を重ねられていて…
共通点がたくさんです。

 

劇中、
宝塚歌劇団の正装である緑の袴姿や、男役の代名詞である黒燕尾姿で踊る場面等もあり、やはりこの納得の佇まいや美しさは、そこを通ってきた方にしか出しえない説得力があると痛感しました。
 
お二人が重なる部分が沢山あることで、
それこそ『今現在の【瀬奈じゅん】さん』が越路さんをお演りになる意味を考えずにはいらず、数々の共通点を思いながら、
お役が役者に引き寄せられたのか、
はたまた役者がお役を、、、ひいては作品を引き寄せたのか…
なんて演劇的ロマンを感じてしまいました。。。

 

そう
もうお一方、越路さんの他に忘れてはならない方が…
越路さんのマネージャーさんで大親友でいらした岩谷時子さん。

彩乃コラムラストダンス1

何度も歌ったことがあるけれど、お二人の絆や岩谷さんが歌詞を書くに至った経緯などを知りあらためて【愛の讃歌】の言葉の素晴らしさに感銘を受けたり…

 

『あなたの燃える手で私を抱きしめて~』

…って…。
こんな表現…なかなか…
本当に素敵ですよね…。

まだまだ、瀬奈さんのお衣裳の数々や七変化等も語りたいことは沢山ありますが…
今回はこの辺で…。

 

本当に素敵な舞台でした!

 

ではまた…
次回お目にかかれる日まで…

 

彩乃かなみ

 

 

※写真提供/東宝演劇部

 

BUTAKOME★Information
■ミュージカル『エニシング・ゴーズ』
瀬奈じゅんさんご出演決定!!
公演期間:2013年10月7日(月)~28日(月)
帝国劇場
★2013年7月20日(土)チケット一般発売開始!!
公演詳細は『エニシング・ゴーズ』公式HP

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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尾上松也さんSpecialインタビュー▷平成最後の『新春浅草歌舞伎』..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
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