カテゴリー

最新記事

平方元基のゲンキ★カンゲキ!!

韓国ミュージカル観劇レポート~「エリザベート」②~ 平方元基・演劇コラム

2012/04/08


BUTAKOME

いろんな刺激に感化されながらも、今回一番気になったのは、
もちろん
皇太子ルドルフ

…当たり前か(笑)
これがまたとっても楽しめました。

なぜなら、僕の韓国のヒョン(兄貴)
韓国版ルドルフ役キム・スンデさん
とトークショーを通して、お互いの気持ち、意見を話すことができたからです

きっと、トークショーの内容は素敵にブタコメ編集部の方がまとめてくださると思うので割愛させていただきます(笑)が、違う国に自分と同じ役の人がいて、その人と交流出来たことは、ものすごく僕にとって素敵な経験になりました。

BUTAKOME

ひとりじゃない。

本当にそう思えました。
この絆もこの旅で得られた宝物です。

あんなに真剣に公の場で自分自身について話したのも初めてだった気がします。
でも、自然と言葉がでてきて、優しく見守ってくださった皆さんのおかげだと思います。
普段だったら絶対に恥ずかしくて話しませんから!!!(笑)

でも、一言だけ自分で言うとするなら、
僕はこの仕事をして、強くなれました。
だから、どんなに辛くても、悲しくても、悔しくても大丈夫。
みんなの前ではどんなときでも笑っていられます。
それを再確認できたことも大きな収穫だったかな。

そんな兄貴が演じるルドルフ
描かれ方が日本とは違います。

BUTAKOME

日本版はルドルフがとても丁寧に、繊細に描かれているのに対し、
韓国版はとてもシンプルにほぼ楽曲の間尺のみで進んでいきます。
ただでさえ圧縮されたルドルフの人生を、日本版の約半分ほどの時間で表現しなければならないので、
相当な難しさだと思います。

今回ルドルフは韓国でもトリプルキャスト
三人が三人とも違うアプローチで、どのルドルフにも完全にやられました。

スンデさんのルドルフ
強さが際立ち、皇太子としての志の高さが感じられました。

その皇太子が死という運命へと導かれ悲劇の最期を迎える様は、涙なしではみられませんでした。
ルドルフがルドルフを観て涙するってのも不思議な感じですね(笑)

命懸けで国家を守ろうとするルドルフと、魂剥き出しで演じるスンデさんの姿が重なり、さらに感情移入してしまいました。
演出で特に、大きく違う描かれ方をしているのは、「僕はママの鏡だから」
これは是非、観比べていただきたい!
僕がこれからルドルフを作り上げていく上で大きなヒントになりました。

そのほか、トートの在り方や、ルキーニのキャラクターなど、ただ単に日本版と異なるところを探すだけでも、より深く作品に触れ合うことができますよ!

最後の最後まで韓国の情熱的な国民性を示していた場面。
それは、カーテンコール
もうまるで、スポーツ観戦しているかのような勢いのスタンディングオベーション!!
最初は、恥ずかしかったのですが、三回観るる頃には、自分から率先して、声を上げて盛り上がってました。
会場の一体感が最高潮、興奮冷めやらぬうちに幕が降ります。

日本のカーテンコールが当たり前だった僕は、短期集中型の韓国のそれも素敵に感じました。
なんてったって、カーテンコールで汗だくになるくらい大興奮してましたから(笑)
あー、みなさんにも楽しんでいただきたい!本当に心の底から楽しめる公演でした。

そして、韓国で得た素敵な宝物たちを日本にもって帰って、成長の糧にしようと思い帰国して挑んだ稽古。

うまく言葉にできないんですが、
ちゃんと自分の中に宝物たちが生きていました。

なんとも言えない感情が、僕の中で力になっているんです。

この宝物たちと共に、僕らしいルドルフを表現したい。

そして、今度は韓国の方はもちろん、いろんな国の方々に日本版を観て欲しいです。
もちろんスンデ兄貴には観て欲しい!!

最初は、韓国版のエリザーベートを観るのが目的と思っていたのに、
気づけばこんなにたくさんの宝物たちに出逢わせてくれたこの旅。

それもこれもすべてエリザベートの作品が持つ力なのかもしれませんね。

どこかにトートがいるのかも(笑)
でも僕はまだ最期を迎えるわけにはいきませんから、何としてもトートから逃げなくては!!!

…と、長々といろいろ書かせていただきました。
僕が感じた大切なものを何度も宝物と書かせてもらいましたが、
行けばそこにあるものではなく、それさえも、自分の心次第なのかなと思います。

そんな宝物に気づける心を持てる人で在りたいと願います。

そしてそれを見つけられた僕は、きっとあの頃より強い。

本当に本当にたくさんのことを学ばせてくれた
韓国版エリザベートを観る旅、心からありがとう。

BUTAKOME

それでは、今僕がルドルフの一番好きなセリフで締めさせていただきます。

『皇帝ルドルフは立ち上がる』

本番、素敵な笑顔で、みなさまにお逢いできますように。。。

平方元基

※韓国「エリザベート」ルドルフ 写真提供/EMKミュージカルカンパニー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

BUTAKOME

韓国のヒョン(兄貴)キム・スンデさんのルドルフを観劇後にパチリ☆
お二人で何やらヒミツの資料(?)交換をされた模様。
その内容は・・・
また後日w

【プロフィール】平方元基

※画像およびテキストの転載を禁止します。

バックナンバー

インタビュー

栗山千明さんTOP

栗山千明

『十二番目の天使』~シンプルなメッセージが心を打つ作品です~

一覧はこちら

BUTAKOME動画チャンネル

連載☆エンタメコラム

2019/01/17

藤原竜也×中井美穂☆2019年新春Special対談~舞台『プラトー..

open

close

Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2019/01/31

【早霧せいなのビタミン“S"】其の十.ソウルSpecial編「本場の..

open

close

Profile

長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/12/27

尾上松也さんSpecialインタビュー▷平成最後の『新春浅草歌舞伎』..

open

close

Profile

1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

open

close

Profile

1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
【Official blog】 公式ブログ

2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

open

close

Profile

東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

open

close

Profile

木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

NYから直送!「最新ブロードウェイミュージカルレポート」

ブタコメ編集部

関連サイト

  • LIVING
  • CITY LIVING
  • あんふぁん