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音楽劇『リンダリンダ』~伊礼彼方インタビュー

2012/07/08


BUTAKOME

紀伊国屋サザンシアターにて上演中の
音楽劇『リンダリンダ』。

この舞台に、ブタコメ演劇コラムニストとしてお馴染みの
伊礼彼方さんが、バンドリーダー・ケン役でご出演されています。
稽古も佳境に入った頃の伊礼さんにお話をうかがってきました!

──『リンダリンダ』では全編をブルーハーツの楽曲が駆け巡ります。伊礼さんにとってブルーハーツは非常に思い入れの深いバンドだと聞いていますが…。

伊礼 そうなんですよ。どこから遡って話しましょうか(笑)? 
中学3年の時に、文化祭でブルーハーツのコピーバンドをやったんですよ。僕はボーカルでね。
その頃の僕は、自分がハーフであるというコンプレックスをすごく感じていて、ずっと気持ちがさまよってる状態だったんです。
最初に出会ったブルーハーツの曲が『青空』だったんだけど、歌詞がすごくいいんですよ! 
その歌に「自分は自分、それでいいんだぞ」と背中を押されたような気がして…。
そうか、俺は俺として生きていこう!と、その時に初めて思えたんです。

BUTAKOME

──そんな思い出のこもったメロディに、今また舞台で再会するなんて運命的!?

伊礼 本当ですよね。
15歳の時に出会ったバンドの曲を、30歳で舞台でやることになるなんて。
あの突っ走っていた時を思い出せ、ってことでしょうか(笑)。
僕にとってはドキドキワクワク、いろんな思いが蘇る、体じゅうの血の巡りがよくなるような(笑)作品です。
内容を一言で言うと「バンドが牛を助けにいく話」なんですけど…。
え?って感じですよね。
ネタバレになるのでそこまでしか言えないんですが。
台本を読んで感じたのは、「(作・演出の)鴻上尚史さんって、攻める人だな~!」ということ。
俺、好きですよ、攻める人間! 
またブルーハーツって「予言者!?」と思うくらい、今の日本の状況を歌っている曲がたくさんあるんですけど、この舞台にリンクし過ぎていてちょっと怖いな~とも感じましたね。

BUTAKOME


──想像を掻き立てられます。伊礼さんが演じるケンはどんな人物?

伊礼 とにかく突っ走ってしまって、バカだなあ~と思うような男(笑)。
責任感だけはあるけど、リーダーの器じゃないリーダーなんですよね。
松岡充さん演じるマサオがいてくれるから成り立っている。
「いいから! とにかくついてこいよ!」っていうケンに、マサオが「めんどくせ~な~」と言いながらついていく。
その関係性は美しいなとは思います。
つねに前を向いているエネルギッシュな役なので、稽古が始まって一週間くらいでノドが危険な状態になりました(笑)。
いや、だって鴻上さんが「ずっと声を出せ!」って言ったんですよ。ある時「しんどいんですよ~」って言ったら「稽古場では控えろ。
本番で声出なかったら意味ないぞ」
って…。
イヤイヤイヤ、アナタが出せって言ったんでしょ、と(笑)。

BUTAKOME

BUTAKOME

──鴻上さんから厳しいダメ出しを受けることも?

伊礼 ありますよ! 
ケンはある意味鴻上さんの分身のような存在。ケンだけではなく、それぞれの役が鴻上さんの経験から生まれてきているのを感じます。
そう思う発言が多々ありまして(笑)。
「リーダーっていうのはこういう立場なんだ。俺も22年劇団を引っぱってきて、こんなふうに板挟みになったりしていろいろ大変なんだよ」とかね。
あと、僕は人物のなかにある白と黒、その両方を表現すれば、お客さんが勝手にその人の灰色の部分を感じてくれると思っていたんです。
でも鴻上さんは「灰色を演じろ。それが芝居なんだよ!」と。
「でも100と0を演じれば、その中間はお客さんが感じてくれるんじゃないんですか?」って言っても「100と0なんて誰にでもできるんだよ!」
。鴻上さん、テンションが上がると声が高くなりますから、「あ、今スイッチ入ったな~」ってわかる(笑)。

──鴻上さんに「でも」と言える伊礼さんもスゴイ(笑)。

伊礼 ハハハ、僕はひるまないみたいです。今回、鴻上さんが主宰する“虚構の劇団”の俳優さんたちもいるんですけど、「……伊礼さん、スゴイっすね。見習わなきゃって思いました」なんて言われてます(笑)。部外者だからですけどね。
でもどんな現場でも演出家とはとことん話し合える関係じゃないと、僕は自分が出せないんです。120言われたら、120を返す。それが僕の芝居の作り方とも言えるし、その過程が楽しいんですよ。


──どの稽古場でもそんなふうに積極的にコミュニケーションをとっていっているんですね。次から次へといろんな作品に果敢に挑戦していますが、そんな今の状況をどのように感じています
か?

伊礼 幸せですよ。
幸せですが、芝居の難しさにぶち当たっている面もあります。
以前は勢いだけでやっていたけど、もう勢いだけでは許されないところに来ているな、というのは感じていますね。
それはもう一つ、階段を上がるための良い気づきだと思っています。
同時に、自分は芝居が好きなんだということもあらためてわかってきました
今度の舞台ではブルーハーツの曲を使っていますけど、それが舞台と切り離されてしまったら意味がない。
ここでの音楽は物語を伝えていく言葉、一生懸命の気持ちが先行する歌です。
音が外れてしまっても、それがかえって心地いい……そんな感覚をミュージカルのファンの方にも味わってもらいたいですね。

美しいミュージカルナンバーも、そしてこの舞台のような楽曲も、両方歌える俳優に僕はなりたい。
今はそんな風に思っています。

BUTAKOME

取材・文/上野紀子

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音楽劇『リンダリンダ』

BUTAKOME

◆公演スケジュール

東京公演
2012年6月20日(水)―7月22日(日)
紀伊国屋サザンシアター

大阪公演
2012年7月28日(土)―7月30日(月)
森ノ宮ピロティホール

福岡公演
2012年8月2日(木)―8月3日(金)
ももちパレス

※公式HPはコチラから

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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尾上松也さんSpecialインタビュー▷平成最後の『新春浅草歌舞伎』..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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