中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.45】浦井健治×中井美穂 Special対談▷『天保十二年のシェイクスピア』2月8日(土)から開幕♪

2020/01/17


 

中井美穂 浦井健治004

 

デビュー20年の今年は
自分との勝負の年になる

中井:浦井さんがデビューした20年前は(漫画・アニメを原作とする)「2.5次元」という言葉はなかったですが、今は本当に2.5次元と呼ばれる作品がたくさん上演されるようになりましたね。

浦井:僕は『セーラームーン』のタキシード仮面が初舞台で、『王家の紋章』『デスノート』を立ち上げました。

中井:オリジナルメンバーですものね。

浦井:この2作品も2.5次元に分類されることもありますから。理想のイメージを立ち上げる技術を持っている方たちがいるのはすごいことですし、声優さんたちの実力は本当に素晴らしい。僕はマモちゃん(宮野真守)の葛藤や負けず嫌いなところも知っているし、こういう人間的な魅力があるから人気が出るのも当然だなと。

中井:私の中では宮野さんは『テニミュ』の人ですね。

浦井:そうですか! じゃあ、城田優も?

中井:そう、城田さんも加藤和樹さんも、斎藤工さんも私の中では『テニミュ』の人。

浦井:なるほど!『セーラームーン』、(ドラマデビュー作の)『仮面ライダー』がなかったら今の僕はないですし、小池修一郎さんがルドルフに起用してくれなかったら、今の流れはなかったと思います。

中井:浦井さんが俳優になったきっかけは?

浦井:元々はダンススクールに通っていたのですが、そこから「演じる方に行ってみたら?」と声をかけられて、事務所に所属したのが最初です。

中井:ダンスよりも演劇の方が面白かったですか?

浦井:はい。みんなで一緒に何かを作ることが楽しかったですし、感動が違ったんですよ。戯曲から受け取るものが違いました。先ほど話に上がった村井國夫さんや山口祐一郎さんなどの先輩たちから学ぶことも大きかったですね。

中井:ミュージカルの現場を踏んだあと、ストレートプレイに挑戦したのは?

浦井『Shakespeare’s R&J』が最初ですね。首藤康之さん、佐藤隆太さん、小林高鹿さんとの四人芝居で、男子高校生が夜な夜な『ロミオとジュリエット』を演じるという作品でした。そこから、シェイクスピアに関わりができて、(翻訳家の)松岡和子さんとご一緒したのもこの作品が初めて。打ち上げのときに「健ちゃん、こんな面白いことができるのね、感動した」と言ってくださったんです。そのご縁が『メタルマクベス』まで続きました。

中井:そうでしたか!なるほど。こうやって、戯曲と演出家によって浦井さんという人間は作られているのですね。

浦井:間違いないです。まず、小池修一郎さん、荻田浩一さん……

中井:そう、(荻田さん脚本・演出の)『アルジャーノンに花束を』がありましたね。

浦井:それと、先日嬉しかったのは、劇団☆新感線のいのうえひでのりさんが『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観に来てくださって「お前、ロックが歌えてるじゃないか、びっくりしたよ」と褒めてくださったんです!!『メタルマクベス』では60公演毎回ダメだしして下さるほど愛情をいただきましたから、本当に嬉しかった。中井美穂さんもそうですが、自分は人とのつながりに恵まれていると感謝しています。

中井:(とある男女の出会いと別れ、二人を翻弄する運命を描き、同じようでいながら少しずつ異なるシーンを繰り返しながら物語が進行するという二人芝居)『星ノ数ホド』では小川絵梨子さんとの出会いもありました。

浦井:『星ノ数ホド』はきつかったです(笑)。

中井:きつかった!?

浦井:台本を4回取り上げられて、「台本の中には何もないんだから!」と言われて。

中井:浦井さんの体は戯曲でできているのに。

浦井:台本に書いてある台詞を言うのではなく、「目の前にいる(相手役の)鈴木杏と会話しなさい」ということでした。

中井:こうやっていろいろな演出家と組んだ、すべてのエッセンスが今の浦井さんにつながっているのですね。

浦井:そうだったらいいのですが、古田(新太)さんに「んー、浦井は今まで、何を学んできたかなー?」と言われたりしますから(笑)。

中井:いよいよ2020年、ここから先の浦井さんは?

浦井:2020年は自分との勝負の年になると思います。オリンピックイヤーに『天保十二年のシェイクスピア』を祝祭のように演じられるのがまず嬉しいですし、一生さんやカッキー(柿澤勇人さん)をはじめとする最高のパートナー、自分にとっての「バディ」と言える人たちとがっつり組める一年になる気がします。

中井:20周年に恵まれた作品で飾れるのは、それまで頑張ってきたからですよ!

浦井:最近、しゅうさんの写真を集めているんです。その写真を見て先輩たちの背中を追いながら、倒れないようにやっていけたら、2021年につなげていけるかなと思っています。

中井:ずっと走り続けるのですね。

浦井:はい、走り続けます!
 
 

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浦井健治さんとの対談後記

 

構成・文/ 演劇ライター 大原 薫
撮影/ 吉原朱美
ヘアメイク/ 花村枝美(MARVEE)
スタイリスト/ 壽村太一

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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