中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.46】麻実れい×中井美穂 Special対談▷ミュージカル『アナスタシア』3/1(日)開幕♪

2020/02/06


 

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撮影/ 吉原朱美

令和2年最初にお迎えするゲストは麻実れいさん。宝塚歌劇雪組トップスターとして活躍し、退団後は圧倒的なオーラと唯一無二の存在感で麻実さんにしか演じられない役柄を次々と演じる、日本演劇界の至宝。ミュージカル『アナスタシア』ではマリア皇太后を演じ、22年ぶりのミュージカル出演を果たします。
『アナスタシア』について、さらには麻実さんの演劇人生を振り返り、宝塚歌劇団を退団すると決めたときのこと、強い女性を演じるうえで役立ったことなど、麻実さんと中井さんのトークでは様々な話題が繰り広げられました。


 
『アナスタシア』のオーディションでは
「もう1回」とお願いしました

中井:麻実さんは『アナスタシア』で22年ぶりのミュージカル出演なのですね。

麻実:そう、『アナスタシア』と同じテレンス・マクナリーが脚本を書いた『蜘蛛女のキス』以来になります。『蜘蛛女のキス』は、当時にしては画期的な映像を使った演出やコンピューターで動く舞台美術など、とても印象的な作品でした。

中井:密度の濃い作品でしたね。

麻実:そうですね。あのときは私からお願いして、ブロードウェイで上演したときの衣裳をリメイクしていただきました。なぜかというと、現地のものは素肌に見える総タイツにしても、本当に素肌のように見えるんです。日本のものとは色が違うんです。この間『アナスタシア』の衣裳合わせをしたのですが、とても貴重な布地を使っているということで、衣裳担当の方たちは大変そうでしたが、それは素敵な生地でした。

中井:先日の製作発表ではアナスタシア役の葵わかなさんと木下晴香さんが実際に舞台に登場する衣裳で出ていらっしゃいましたが、日本人の感覚ではなかなかデザインできないような衣裳だなと思いました。

麻実:色彩感覚もカッティングも、きれいで可愛くて華やか。本当にアナスタシアというお役にぴったりで、二人とも「可愛い」「素敵」と控室で会話が弾みました。

中井:今回共演される方たちとは以前ご一緒したことはありましたか?

麻実:朝海ひかるさん以外全員が初めてですね。

中井:製作発表で麻実さんが「ミュージカルに出る方たちはストレートプレイの俳優とは雰囲気が違いますね」とおっしゃったのが印象的です。

麻実:ミュージカルの俳優は独特の華やかさがありますね。こんなに素敵な青年たちがミュージカル界で活躍なさっているんだとびっくりしました。私はストレートプレイに出演することが多いのでとても新鮮ですし、実際に稽古が始まって皆さんと顔合わせしたら、私なんてどこにいたらいいかわからなくなるのではないかと(笑)。

中井:どうしてミュージカルに出演しようと思われたのですか?

麻実:私はミュージカルも大好きですし、ミュージカルとストレートプレイに垣根を感じていません。今回、「『アナスタシア』のオーディションがある」と聞き、受けました。

中井:麻実さんでもオーディションを受けることがあるのですね。

麻実:海外の大きなミュージカルは必ずオーディションがあるので、私も挑戦しています。『アナスタシア』の大まかなストーリーは植田紳爾先生の作・演出の『彷徨のレクイエム』と同じで、遥くららさんがアナスタシア役を演じて、素晴らしい作品でした。皇太后の役は専科の瑠璃豊美さんが演じられて、とても素敵な印象が残っています。今回の『アナスタシア』では皇太后のとても美しく優しいナンバーがあります。

中井:オーディションはいかがでしたか?

麻実:海外からスタッフがいらっしゃってそのナンバーを含めたシーンを演じたのですが、はじめは自分が素直に出せませんでした。2回演じさせて頂きましたが、自分に納得がいかなかったのでもう一度お願いしましたね。オーディションというのは可能性をもたらしてくれる場所なので、頑張りました。

中井:俳優の方って、どうやって芝居の中で役として生きていらっしゃるのか、いつも不思議に思います。

麻実:いろいろな方がいらっしゃると思います。直感的に100%できるタイプの方もいるけれど、私は役作りに不器用で、自分の中で繰り返し作っていくタイプです。このオーディションでは3回目のときに「芝居で歌って」という指導が入って、芝居の流れの中で歌に入ることができたように思いますね。もちろん、まだ役柄に入り切っているわけではありませんが。

中井:オーディションというのはその場でどれだけできるかというより、本番に向けての可能性を見るものですものね。

麻実:そうだと思います。オーディションはキャラクターが合っているかどうかということが、まず見られますから。でも可能性を感じてキャスティングされたとしたら、あとは演出家もスタッフも支えてくれるでしょうし、私も一歩でも役に近づこうと思う。色んな努力を続けていたら、きっと到達できるんじゃないかなって。私はいつもそうですね。

中井:それは宝塚時代から変わらないですか?

麻実:姿勢はまったく変わってないですね。

中井:「これは楽にできたわ」という公演はないのですか。

麻実:あり得ませんね。ときどき、「麻実さんは舞台初日に緊張するのですか?」と聞かれますけど、もちろん緊張します(笑)。私は何をするにも時間がかかるんです。今回だったら、『アナスタシア』の脚本に書かれていない部分で疑問が生じたらどんな事でも……たとえば、どうして皇太后がパリに住むようになったのか、ということを演出家に伺いながら、先に進むでしょうね。そうでないとストッパーがかかってしまうのです。

中井:自分でわからないと思うことは何か、用意するところから始まるのですね。

麻実:そうです。ストレートプレイの場合も同じですね。

 

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強い女性を演じるには
宝塚で男役だったことが土台に

 

■□■特別価格販売情報 ■□■

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ミュージカル『アナスタシア』

■特別価格販売公演
・3月13日(金)  18:15開演
・3月17日(火)  13:30開演
・3月20日(金・祝)17:30開演
・3月22日(日)  13:30開演
・3月23日(月)  13:30開演

■会場
東急シアターオーブ(渋谷)

■料金
S席 13,500円
→ 平日 10,800円 / 休日 11,500円
※送料手数料が別途1件850円かかります

💡チケット購入は産経iD

 

 

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Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2019/06/07

尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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ブタコメ編集部

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