中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.12】高橋一生×中井美穂 Special対談▷舞台『マーキュリー・ファー』

2014/12/24


 

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イギリスの劇作家フィリップ・リドリーの衝撃作『マーキュリー・ファー』が来年2月、白井晃さんの演出で日本初演を迎えます。パーティーを行うためにボロボロの部屋にやってきた兄弟。そこに次々と現れる異様な人々によって、彼らのパーティーは徐々にハードな様相を見せて…。兄弟の兄役を演じるのは、さまざまな舞台で唯一無二の個性を光らせ、観る者を惹きつける実力派、高橋一生さん。中井さんとの弾んだトークからも、その独特の才能のきらめきが見てとれるはず! もっともっと高橋さんのことを知りたくなる…、そんな素敵な対談になりました。

 

中井 今度の舞台の作家フィリップ・リドリーについてはよくご存知だったんですか?

高橋 以前に白井晃さんが演出した舞台『ピッチフォーク・ディズニー』を観たことがあります。その時のイメージは今回同様に“ガイドがない”といった感じで。物事がどういう過程でこうなったかが、わからない中で探っていくような感覚の舞台でした。

中井 今回、出演を決定されたのは、白井さんの演出ということで?

高橋 そうですね。とにかく僕にとっては白井さんという人が衝撃だったんですよ。一番最初に観た白井さん演出の舞台は、事務所の先輩の筒井道隆さんが出た『ファウスト』(2004年)で、その舞台の世界観がとてもキレイだったんです。なので今回も、リドリーの作品と白井さんの演出が融合したら、美しいだろうな…って。なんだか、スノードーム感と言いますか、絵が浮かんだんですよ。物語には、追いつめられた人間の切羽詰まった感じとか、暴力的なものも内包されていますが、それをパッケージングする白井さんの演出はきっと美しいものだろうと僕は思っていて。以前、ご一緒した舞台『4 four』(※)でもそうだったので、今回のお話をいただいた時は安心して「やりたいです!」と返事しましたね。劇場がシアタートラムというのも魅力でしたし。

中井 そう、出演の皆さんの豪華な顔ぶれからして、てっきり世田谷バプリックシアターのほうだと思ったんですけど、小劇場のシアタートラムなんですよね!

高橋 ワンシチュエーションというか、ほぼ同じ部屋を舞台にして流れていく話なので、トラムくらい密接した空間で行うほうがいいだろうと僕も思っていたんです。それで『4 four』の時みたいに劇場空間いっぱいに観客が散らばって座っている中を役者が行き来して演じたり、あんな雰囲気になれば面白い。お客様自身が、登場人物たちの生きている世界はどんなところなんだろう?と考えながら、今置かれている状況などを探って、体験してもらえたらなと。

中井 『4 four』は、観客に傍観者でいることを許さないような感じがありましたね。自分が断崖絶壁の上にちょこんと座らされているみたいな。どこに座るかによって違っていたとは思いますけど。

高橋 あの時は新鮮でしたね。ある種、アトラクションだったと思います。僕も、お客さんがすぐそばにいるということ自体、今までにない体験だったし、心もとなかった(笑)。白井さんが「こういう舞台でいこうと思うんだよ」と言われた時に、これはすごい! とんでもない舞台になるなと感じました。ああいった白井さんのアイデア、着眼点を僕は毎回、楽しみにしているんです。今回はもっと『4 four』を発展させてくれると嬉しいな、なんて思っちゃったりしますけどね。

 
※『4 four』=川村毅作、白井晃演出、2012年シアタートラムにて上演。死刑制度・裁判員制度を題材にモノローグで綴られた作品。舞台と客席の境を取り払って舞台上にランダムに置かれた小道具に観客が座り、その中で俳優が演技することで臨場感を作り出した。

 

<次のページ>
『マーキュリー・ファー』って…何!?

 

■□■BUTAKOME☆Information■□■

中井美穂ヅカヅカ行くわよ1412

『マーキュリー・ファー Mercury Fur』

作:フィリップ・リドリー
演出:白井 晃

出演:高橋一生、瀬戸康史、
中村 中、水田航生、小柳 心、小川ゲン、半海一晃、千葉雅子

 
日時:2015年02月01日(日)~2015年02月22日(日)
会場:シアタートラム
料金:全席指定 / 一般席・X(エックス)シート6,800円、トラムシート6,300円

 
詳しくは『マーキュリー・ファー』公式HP

《国内ツアー》
2015年2月28日(土) 兵庫公演 兵庫県立芸術文化センター
2015年3月8日(日) 福岡公演 キャナルシティ劇場

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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