中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪<番外編>】『謎の変奏曲』橋爪功さん×中井美穂さん ~9/18(月・祝)リビング貸切公演<補助席>当日券販売決定!

2017/09/17


 

謎の変奏曲0917001

 
『謎の変奏曲』本番直前に稽古場で行ったスペシャル対談最終回は、いよいよ橋爪功さんにご登場いただきます!
登場人物はノルウェーの孤島に住むノーベル賞作家アベル・ズノルコ橋爪さん)と、地方新聞の記者を名乗るエリック・ラルセン井上芳雄さん)の二人だけ。森新太郎さんの演出により、二人の男の緊密で、時にはおかしみのあるやりとりから、様々な「謎」が提示されていきます。
橋爪功さんと中井美穂さんのトークをお届します!

 
森新太郎は任せられる演出家だね
 
中井:今日お話を伺う中井と申します。
 
橋爪:前、お会いしましたよね。
 
中井:はい、私は野際(陽子)さんとずっと一緒に番組をやらせていただいていたので、橋爪さんのことは野際さんからお聞きしていました。橋爪さんと森(新太郎)さんでお演りになった『景清』を見せていただいて、大好きだったんです。見ていてたまらない気持ちになりました。あんな『景清』は見たことない。
 
橋爪:不思議な芝居だったね。あいつ(森さん)がやり放題やって。
 
中井:森さんのことは大好きなんですよね?
 
橋爪:いや、別に大好きじゃないですよ(笑)。好きですけど、特に今、稽古中だからどんどん好きじゃなくなってくる。
 
中井:お好きなんですね。演出家・森新太郎はどこが魅力的ですか?
 
橋爪:任せられる。丸投げできるっていうかね。意外と任せられる演出家というのはそうはいないんじゃないかと思う。役者は稽古に入ると、どんどん全体が見えなくなって、自分のことだけになってしまう。そこで信頼できる演出家がいるかいないかで違ってくると思う。
 
中井:『謎の変奏曲』は読み込んで、悩むところは?
 
橋爪:本当言うとね、一回読んでめんどくせえなと思って(笑)。よくわからないから。あなた、(台本を)お読みになりました?
 
中井:読みました。ズノルコとラルセンのバランスが傾いて、攻め込んだり守ったり、愛し合ったり憎みあったりするさまが見えるのが面白かったです。
 
橋爪:女の人から見て、どうなの?
 
中井:女の人はこの話を好きだと思います。少なくとも私は好きですね。
 
橋爪:この男たちは何をいじいじやってるんだって、多少上から目線で見られるよね(笑)。
 
中井:この膨大な台詞と、二人きりしか出てこないワンシチュエーションで。
 
橋爪:そう、年を取ってやる芝居じゃないですよね。
 
中井:でもズノルコは年を取らないとできない役ですよね。
 
橋爪:それはそうなんだけどね(笑)。
 
中井:でも受けちゃったんですから。ご自分で決められたんですよね(笑)。
 
橋爪:いや、モリシン(森)が引き受けないと思ったんですよ。これは言ってみればある種のウェルメイドでしょう?
 
中井:ええ、森さんも「自分の得意な点は全部封じ込められている」とおっしゃってました。
 
橋爪:だから、モリシンが断ったら俺もやめようと思ったら、引き受けやがった(笑)。なおかつ「意外とウェルメイドって面白いですね」と言い出した。
 
中井:(笑)そうやってスタートして、役者はどんな気持ちなんですか?
 
橋爪:大変ですよ。よくわからないもの。
 
中井:そういうとき頼りになるのは、何ですか? ご自分の肉体と……
 
橋爪:あいつ。
 
中井:森さん?
 
橋爪:それしかないですね。まだ楽しむところまでいっていないし、幕が開いてもそうだと思う。何か一か所に寄りかかれるような台本じゃないし、やってもわからないし。
 
中井:「やりきった!」みたいな気持ちよさは……
 
橋爪:ないでしょうね。
 
中井:天気と一緒ですよね。台本の冒頭に「窓から波だけ見える」と書いてありましたけど、空模様がぐるぐる変わって、雨が降ったり晴れ間が差したりするけど、誰も選べない。天気なんて受け入れるしかないじゃないですか。
 

橋爪:あなた、よいこと言ってくれますね(笑)。
 
中井:(笑)誰も恨み言は言えない。
 

「あなた、役者以外にやりようがないものね」と言われたんだよ(笑)
 
中井:この作品は、突然背の高いひょろっとした若い男(ラルセン)が訪れるところから始まりますね。
 
橋爪:まぁ、(ズノルコが)自分から呼んだんだけどね。
 
中井:それはズノルコの方が寂しいということ?
 
橋爪:いや、わからないね。
 
中井:井上さんは初めてですか?
 
橋爪:相手役をするのは初めて。よく聞かれるのは「井上さん、どうですか?」と。
 
中井:言われますよね。
 
橋爪:そんなことは、感じてる余裕がない(笑)。ときどき「背が高いな」とか思いますけどね、それくらいで。まあ、ベティ・デイヴィスジョーン・クロフォードの昔の映画(『何がジェーンに起ったか?』)みたいな確執にはならないでしょうね。
 
中井:なるほど。初日までもうすぐですが。
 
橋爪:どうしようか、できるのかと思って。
 
中井:いつもそうですか?
 
橋爪:そう。
 
中井:でも、必ず幕は開くんですものね。
 
橋爪:そう、それで何があっても必ず幕は降りるからね。
 
中井:役者さんというのは自分の体を貸し出して、こんなつらい作業をするなんて、すごい職業だなと思います。
 
橋爪:むかし、童話作家の佐野洋子さんがパーティーでそばに寄ってきて「あなた、よかったわねぇ」と言うの。「何がですか?」と聞いたら「役者になって、よかったねえ。他にやりようがないもんね」と言われた(笑)。
 
中井:ご自分で心当たりはあるんですか?
 
橋爪:なくはない。自分の肉体的なこともあるけど、僕は自分から離れていくのが好きなタイプの役者だから。「私です!」というタイプじゃない。自分の殻から離れて動き回るのが好きなタイプの役者だから、フィクションしかないんですよね。
 
中井:この作品は、自分の人生が本物か作り物なのか、誰のものなのか、というテーマがありますよね。
 
橋爪:そうなんだよ。だから、理解することはやめたんだけど。見終わった後、お客様お一人お一人から手紙をいただきたいですね。読まないと思うけど(笑)。
 
中井:(笑)
 
橋爪:でも、そういう芝居でしょ? これは。
 
中井:そうですね。
 
橋爪:見る人によって全部違うし、最後のシーンも「私、全部わかった」という人も出てくるかもしれない。
 
中井:わかるという人もいるかもしれないけど、私にはわからない……。わからないけど、ズノルコとラルセンに通い合うものが不思議。人って不思議ですね。
 
橋爪:でも、通い合ったことを舞台上で表現する芝居でもないでしょ?
 
中井:それは見る人が考えることですよね。
 
橋爪:そうそう、「通い合ってるのかな」「あ、コンタクトを取ったんだ」というのを俳優同士が表現する芝居ではない気がする。
 
中井:そうですね。
 
橋爪:その分、肩が凝りますね。
 
中井:本番の舞台を拝見するのが楽しみです。9月18日のサンケイリビングの貸切公演と、その後のトークショーもよろしくお願いします。
 
橋爪:あ! それもあなたの……?
 
中井:はい、それも私がまいります。
 
橋爪:話はずーっと井上君に振ってくださいね(笑)。
 
中井:(笑)よろしくお願いします。

 

取材・文 /演劇ライター・大原薫
写真提供/テレビ朝日

 

 

リビング貸切公演<補助席>当日券販売決定!!

『謎の変奏曲』
中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ 5周年記念☆リビング貸切公演
2017年9月18日(月・祝)17:30

 
当日券は開演1時間前から、劇場にて先着順にて販売します。
お支払い方法は「現金」のみになります。
※補助席は、座席の形状が指定席とは異なるお席です。 
※未就学児童入場不可

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 

謎の変奏曲ビジュアル

 
作:エリック=エマニュエル・シュミット
演出:森新太郎
翻訳:岩切正一郎

出演:橋爪功 井上芳雄
会場:世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)
 
『謎の変奏曲』
中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ 5周年記念☆リビング貸切公演
2017年9月18日(月・祝)17:30

 
【アフタートーク付き】
中井美穂のヅカヅカ聞くわよ♪ 特盛SP版
トーク出演:橋爪功×井上芳雄×森新太郎
「謎の変奏曲」観劇後(劇場にて)中井さんが作品について観客の視点で演出家・出演者にヅカヅカ質問♪

【<謎>の抽選会実施】
特盛アフタートークの後に<謎>の抽選会を実施♪

 
※公演の詳細は『謎の変奏曲』公式HP
 

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井上芳雄さんスペシャルインタビュー<前編><後編>

 
※【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪】
森新太郎さん・井上芳雄さん<対談プレイバック編>
井上芳雄さん×中井美穂さんスペシャル対談
森新太郎さん×中井美穂さんスペシャル対談

 

 

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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