中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.32】小川絵梨子×中井美穂 Special対談▷『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』

2018/02/03


 

小川絵梨子×中井美穂

撮影/吉原朱美

 
今回のゲストは演出家の小川絵梨子さん。世界有数の演劇都市NYで演出を学んだ小川さんは、2010年に『今は亡きヘンリー・モス』で注目されて以降、海外戯曲の翻訳劇を中心に活躍を見せ、今や日本演劇界のホープの一人に数えられる人気クリエイターです。そんな彼女が、ミュージカルに初挑戦することに。演目は、アメリカ人漫画家アリソン・ベクダルの自伝的グラフィック・ノベルを舞台化し、2015年のトニー賞で作品賞・脚本賞・楽曲賞・主演男優賞・演出賞の5部門に輝いた『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』

レズビアンのアリソンと隠れゲイだった父親ブルースの関係を軸に、ある家族の愛と別れ、再生の物語が描かれます。果たして日本オリジナル演出の『FUN HOME』はどんな舞台に仕上がるのか――。鋭意稽古中の小川さんを中井美穂さんが直撃しました!

 

実話だからこそ、ストーリーや登場人物の心情に自然と寄り添える

 
中井:『ファン・ホーム』……タイトルだけ見ると「にぎやかで楽しいファミリードラマ」とお思いになる方が多そうですよね。かわいらしい子どもたちも出てきますし。
 
小川:確かに~。
 
中井:私は2015年のトニー賞授賞式でのパフォーマンスをテレビで見ただけで、この作品の素晴らしさをまだ体感できてはいないのですが。小川さんはこの作品のどこに惹かれ、演出を引き受けられたのですか? ミュージカルを手掛けられるのは初めてですよね。
 
小川:東宝さんからいろいろな作品の台本をCD付きでいただいて。どれも良かったのですが、パァ~ッとした華やかさや派手さでお客様を楽しませる、“演出の強さ”が求められる作品が割合として多かった気がします。そんな中、“ストーリーの強さ”に惹かれたのが『ファン・ホーム』で。「あ、これだ!」と。なんかもう、直観でしたね。すぐに原作の漫画も買って読みました。
 
中井:現代劇なんですよね?
 
小川:はい、作者アリソン・ベクダルさんの実話をもとにした父娘の物語で。現代を主軸にし、アリソンの小学生時代や大学時代に話が遡ったりします。漫画に載っているエピソードがいっぱい登場するんですが、それがどれも面白い。
ゲイについても描かれますが、それは要素の一つであって。あくまで家族の話なんですよね。そして実話だからこそ、ストーリーや登場人物の心情に自然と寄り添えるというか。キャストの皆さんも、まだ読み合わせを始めたばかりですが、「寄り添える」という部分に同感してくださっているようでした。
 
中井:キャストの皆さんの印象はいかがですか。
 
小川:実は、父親役のみっちゃん(吉原光夫)とは古くからの友人で。それ以外の方とは“初めまして”なんです。
 
中井:吉原さん演じるブルースの娘が、主人公のアリソン。彼女の現在と大学時代、小学生時代と3人の女優さんが演じ分けるのも本作の見どころの一つですよね。現在のアリソンを演じるのが瀬奈じゅんさん。近年ストレートプレイで活躍されるなど、演技の幅をどんどん広げていらっしゃるように見えるんですよね。今回はストーリーテラーの体で演じなきゃいけない、大変な役どころだろうなと思うのですが。
 
小川:繊細さを持ちながら、サバッとしたところもある。素敵な方だな~というのが私が抱いた最初の印象ですね。
 
中井:そして、大学時代のアリソンを演じるのが大原櫻子さん。歌がお上手で、最近ミュージカルで活躍されています。本作では一番重要なセリフを託されているとか。
 
小川:はい、転換期にあたる部分を演じられるので。とてもキラキラした、かわいらしい方です。
 
中井:母親役の紺野まひるさんも瀬奈さん同様、宝塚時代からずっと観てきました。彼女も素敵な女優さんですよね? 実生活でもお母さんなので、彼女だからこそ舞台に持ち込めるものがあるのではと期待しています。
 
小川:ね、私も楽しみです。ちなみに、子どもたちはオーディションで決めさせていただきました。
 
中井:うまい子やキレイな子など、たくさんの候補者の中で、小川さんはどんなタイプの子に目を留めますか? 役に合う合わないというのが大前提にしても。
 
小川:開いているかどうかってところですかね。

 

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演劇という同じものを相手に闘っている同世代の仲間たち

 

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FUNHOME

 
 作 :アリソン・べクダル
音楽:ジニーン・テソーリ
脚本・歌詞:リサ・クロン
翻訳:浦辺 千鶴
訳詞:高橋 亜子
 
演出:小川絵梨子
 
出演:瀬奈じゅん、吉原光夫、大原櫻子、紺野まひる、上口耕平、横田美紀 ほか
 
日時:2018年2月7日(水)~26日(月)
 
会場:シアタークリエ
 
料金:全席指定 10,800円 ※未就学児入場不可

※詳細は『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』公式HP

 

 

 

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Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2019/06/07

尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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