中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.43(前編)】稲垣吾郎×中井美穂 Special対談▷『君の輝く夜に〜FREE TIME, SHOW TIME〜』9月23日まで上演中!!

2019/08/31


 

nakai42002

 

3人で横並びに座って、
肘掛けを譲り合いながら『王様と私』を鑑賞

 
中井:演劇って時代に影響されるものですよね。だからこそ、そういった社会的な作品もあれば、洒脱で楽しい作品もすごく重要だと思います。見てすんなり楽しめる、オシャレだな、気持ちよかった!って思える作品が、どんどん貴重になっていくと思うんですね。そんな中で、今回のも含めて、吾郎さんがやって来られた『恋と音楽』シリーズは重要じゃないかなと。
 
稲垣:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけると本当に嬉しい。別に、いつまでも人の心に残る芝居じゃなくてもいいかなって(笑)、僕も思っているんですね。一応ミュージカルなんですけど、僕はミュージカルをやってきていなかったので……。
 
中井:それまで、やりたいと思ったことはなかったんですか?
 
稲垣:発想になかったんですよね。歌はもちろん、お芝居もやっているのに。あ、デビュー当時にちょっとやったかな…。覚えてます? ジャニーさんの作、演出で、昔、京都南座と東京のアートスフィアで同時に舞台を上演したことがあったんです。二元中継っていうのかな。
 
中井:アートスフィア、懐かしい(笑)。今の天王洲銀河劇場ですね。
 
稲垣:向こうの舞台の映像をこっちで映して…という感じに。『ANOTHER』(1993年)という、ちょっと『十五少年漂流記』みたいなお話です。島が二つあって、少年たちがそれぞれに分かれて漂流しちゃうんだけど、最後には通じ合う…っていう。こんな斬新な舞台を当時やったなんて…、やっぱりジャニーさんってすごいですね。
 
中井:そうですね、今なら簡単にできることだろうけど、その時代にもうやってしまっているんですものね。ジャニーさんの中には、きっとすごいアイデアがたくさん詰まっていたんでしょうね。
 
稲垣:はい、あらためて今、ゾワッときました。25年くらい前の話ですから、技術的にも大変だったと思います。あの舞台もミュージカル……とは言えないのかな? やっぱり、僕はミュージカルはやって来なかったんです。でも作・演出の鈴木聡さんと、音楽の佐山雅弘さんに出会ったことで…。
 
中井:そう、私、佐山さんとも映画音楽のコンサートで、毎年一緒にお仕事をしていたんですよ。
 
稲垣:あ、そうだったんですか!
 
中井:だから昨年お亡くなりになって、本当に、本当に残念で。でもね、ご子息の佐山こうたさんが立派に後を継いでいらっしゃるから、心強いですね。
 
稲垣:そうなんです。
 
中井:佐山さん、すごく素敵な人でしたよね。
 
稲垣:本当に!僕はずっとアイドルとして歌に接してきたので、音楽のジャンルも、その見せ方も全然違っていたんですよね。生バンドの演奏とともに、音楽を感じながら歌って、パフォーマンスをしていくことがこんなに楽しいんだ!と、そう気づかせてくれたのは佐山さんと鈴木さんのおかげだと思っています。ま、ミュージカルと言っても本格的な作品とはまた違いますけど。
 
中井:帝劇などで上演している、歌い上げるような大型の作品とはまた違うということですね。
 
稲垣:そうです。大型の作品と言えば、先日『王様と私』を観に行くことができたんですよ。香取(慎吾)君と草彅(剛)君と3人で、シアターオーブに行ってきました。
 
中井渡辺謙さん、素晴らしかったですよね。
 
稲垣:素晴らしかったです。舞台の謙さんを初めて観たのですが、すごくカッコ良かった。3人で横並びに座って、肘掛けを譲り合いながら鑑賞しました。(一同笑)劇場の椅子の肘掛けって、あれ、右を使うんですか?左を使うんですか?
 
中井:どうなんでしょう(笑)。私もいつも肘掛け問題に悩んでいて。隣の人のことを考えずに、左右両方にドカッと肘を掛ける人もいますよね。
 
稲垣:へえ~、僕らは皆、肘を掛けずに腕を前に揃えて座っていました。(一同笑)グループでずっとやってきたから、意外とそういうところ遠慮し合うんですかねえ。
 
中井:皆さん、すごくお行儀がいい(笑)。
 
稲垣:終演後にご挨拶に行ったら、謙さんが「3人が来ているからちょっと力が入っちゃって、緊張したよ~」なんて言ってくださって(笑)。清々しい、いいお顔をされていましたね。僕、19歳くらいの時に、NHKの大河ドラマ『炎立つ』で、謙さんにすごくお世話になったんですよ。どうしていいかわからないでいた僕を、とても可愛がってくださった。でもよく考えると、その時の謙さんって今の僕よりも全然年下なんですよね。35歳くらいだったと思う。なんであんなに大人だったんだろう!って驚いちゃいます。すごく優しいし。
 
中井:やっぱりこの業界で長く活躍されている方って、誰に対しても優しい方だなと思いますよね。
 
稲垣:僕もそう思います。大物ほど人に優しい。中井さんと初めてお会いした時のことも、しっかり印象に残っています。生放送でしたからね。
 
中井:そう、確か土曜日の昼間にやっていた番組…、『いつみ・加トちゃんのWA-ッと集まれ!!』でしたね。私もまだアナウンサー1、2年目の時で、緊張していたんですよ。
 
稲垣:そう、お姉さんが一人で、アイドルを引き連れて…って感じだった(笑)。
 
中井:初めての生放送で、「SMAPさんがデビューします!」ってね。皆でロケバスに詰め込まれて(笑)。香取さんなんてまだ小学生で、「宿題が~」とか言ってた(笑)。
 
稲垣:そう、僕らもあの時のことはすごくよく覚えているんですよ。あれ以降、幾度とロケの中継をやっていて、いろんな新人アナウンサーの方とも仕事をしているのに、あの時の“新人の中井さん”の印象が僕の中で出来上がっている。白いTシャツを着ていたんです。ディレクターさんにいろいろ言われているのに、僕らは好き勝手にやっていて、中井さんが焦っていて…。
 
中井:フフフ、テンパってました(笑)。だってファンの人たちがいっぱい来ている中で、超アイドルと一緒に生放送をやるわけですから。ここで何か仕出かしてしまったら、抹殺されるかも…と。(一同笑)
 
稲垣:あれは語り継がれると思います。僕ら、会うたびに毎回言いますよ(笑)。
 
中井:いや~、覚えているでしょうか(笑)。
 
稲垣:絶対に皆、覚えていますよ。

 

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ミステリアスなイメージから
オトボケキャラに・・・

 

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【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.43(後編)】稲垣吾郎×中井..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2019/08/31

【早霧せいなのビタミン“S"】其の十七.「変化(チェンジ)をいとわな..

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2019/06/07

尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

2019/08/22

【9月11日リリース決定】加藤和樹さん、配信シングル「Tell Me..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
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