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『幸せパズル』~白石隼也・映画コラム~

2011/09/28


BUTAKOME

ごきげんよう、白石隼也です。

第三回の今日は、10月1日公開のアルゼンチン映画
「幸せパズル」を紹介します。

「ブラックスワン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」ときてアルゼンチン映画とはなんだか急に気取ってるんじゃない?って誰か偉い人に言われそうな気がしますが、別にそういうわけではありません。
作品の大小関係なしに僕がオススメしたいと思う作品をあげていったらこういうラインナップになっていた所存で御座います。

アルゼンチンと言うと皆さん何を思い浮かべるでしょうか?
日本の裏側、サッカー、メッシ、マラドーナ、タンゴ…僕はそんな所しか出てこないのですが、皆さん如何でしょうか。
知っているようで意外と何も知らない未知の国、南米アルゼンチン。

そんな国の首都ブエノスアイレスに暮らすごくごく普通の専業主婦マリアが、50歳のバースデーパーティーでプレゼントされたジグソーパズルに才能を発揮し、独身お金持ちでパズル大会の常連であるロベルトと出会い、共にパズルの世界選手権を目指す。
一人の女性として人間として新たな自分を発見するも、
彼女は夫や息子たちから愛される一人の母でもあるのである。
というのがざっくりとしあらすじ。

BUTAKOME

ふと思ったんだけど。
「ブラックスワン」もそうでしたけど、主人公ただ一人を追っている映画って邦画ではあんまり観ないですよね。
別にそれが何だってわけじゃないけど、日本人の性格というかそういうのが関係しているのかなあと、ふと思っただけです。まあいいや。

マリアからの目線だけで描かれるたった数ヶ月のアルゼンチン紀行ですが、それまで彼女が歩んできた生活や家族の背景、食文化やサッカーが日常にある国のことが冒頭の10分で見事にまとめられ、未知だったアルゼンチンをすぐに感じられます。それは凄い。

BUTAKOME

この映画を観て改めて思ったのが、人生は選択の連続だ。ということ。

僕らは常に選択することを強いられている。
そして、その選択はいつも似たようなものばかりではないだろうか。と思う。
だから、選択をしていることにすら気付いていない人も多い気がする。
それはきっと「私はこういう人間(性格)だ」と自分を自分で決めつけているからだと思う(最近、血液型を気にする人が多いけど、それも同じことだと思う)。
僕もそうだ。
だから、毎回フラットな状態で選択することが出来なくなりいつも似たような選択をする。
決して悪いことじゃないけど、自分の可能性を限りなく狭めてしまっていることも事実である。

この映画の主人公マリアは、いつもとはちょっと違った選択をする。
ふと思い立って思い切った選択をする人も中にはいるだろうが、このマリアの選択は突発的な考えではなく数十年間の様々な想いが積み重なり至った小さいけど大きな選択だったと僕は思う。
結果、彼女は今まで気付かなかった隠れた才能を見いだすと同時に、今まで気付かなかった自分も見いだすこととなった。

BUTAKOME

これはネタバレになってしまうので言えないけど、彼女の最後の選択がとても映画的でなく、逆に映画的で僕は大好きです。

そして、もう一つ面白いなあと感心したのが、パズルという何とも地味でぱっとしない題材をなぜ取り上げたかですよね。

パズル選手権のルールに、完成図を見てはいけないというルールがあって参加者は組み立てていくなかで、形、完成形を見つけなければいけないのですが、なんだかこれも人の人生に似てるなあと。
人間にとっての完成形ってのは、夢や目標が叶った時じゃなくて、死ぬ時なんじゃないかなって僕は思うわけですね。
夢や目標は明確に完成形をイメージ出来るけど、死ってきっと誰にも見えないものであって、そんな不明瞭な所に向かって一つ一つピースをくっつけていき。
最後のピースをゆっくり噛みしめながらはめ、初めて上から眺めてみて、「ああ、俺の人生、おもしろそうじゃん」とか「なんか微妙だなあ」とか「わりとカッコイイじゃん」とか思うんじゃないかなって。

劇中、パズルの最も一般的で効率的なやり方として外枠から作っていく方法が出てくるんだけど、マリアは内側から作っていくんですね。
これもまた然りで、パズルの作り方も人生の歩み方も人それぞれ。
そんなマリアだったからこそ、いつもとはちょっと違った選択をしたのかもしれないなとか思ったりして。

なんだか無性にパズルがしたくなりました。

皆さんも是非、劇場で感じてきてください。

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『幸せパズル』

BUTAKOME

10月1日(土)、TOHOシネマズ シャンテ他にて
全国順次公開

※公式HPはコチラから


【プロフィール】白石隼也

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

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📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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