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『ロミオ&ジュリエット』 ~城田優インタビュー~

2011/06/18


BUTAKOME
photo by Leslie Kee

昨年、「エリザベート」のトート役で、ミュージカルファンの女性たちを虜にした城田優さん。
待望の次作、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」では、ロミオを演じます。
シェイクスピアのこの不朽の純愛物語が大好きだという城田さんが、作品に描かれる愛について熱く語ってくれました。

--「ロミオとジュリエット」という物語の魅力は何でしょうか?

城田
僕自身がお芝居でも音楽でも、切なくて、愛しくて、悲しいものが、すごく好きなんです。
まわりの大人たちが、純粋な2人の心を引き離してしまうロミオとジュリエットの叶わぬ恋、切ないストーリーにひかれます。

--「ロミオ&ジュリエット」は、ロック調で、ミュージカルでは少し異色の音楽スタイルですね

城田
音楽も本当にかっこいいし、好きなジャンルです。
ロックということもあってドラムなども強く、ストリングスもアクセントというかアタックが強かったりします。
クラシックなミュージカルに比べて、若さというかパワーも感じます。
同時に「エイメ」というナンバーはすごくきれいな旋律で、優しさや切なさがある。
感情豊かで伝わりやすいナンバーで、日本でも親しみやすいと思います。

--ロミオ像を、どうとらえていらっしゃいますか?

城田
まだ稽古に入る前なので、なんとなくですが、ロミオはすごく繊細な部分と、若者さゆえの部分と、自由な部分を兼ね備えた人だと思います。
どこにでも、自由に飛んで行けた人が、そこにしか行けない場所を見つけてしまうんですね。
人生を覆すような出会いをしたことで、繊細な部分がどんどん表にでてきて、すべてがその色に染まっていく。
そういうイメージがあります。

《父が日本人、母がスペイン人のハーフ。彫りの深い王子様なルックス、190センチの長身。
誰もが憧れる容姿だが、かつては「外見で役を選ぶ。普通の役はできない」などといわれ、コンプレックスだったそう。
しかし、昨年のミュージカル「エリザベート」では、歌唱力に加えその容姿が武器になったのは誰もが認めるところ。
これまでにないスケール感で、観客を圧倒。まさに、ミュージカル界の期待の星となった》

--「エリザベート」のトート役では、ミュージカル風に歌わない、独自の歌唱スタイルと解釈で役を作られていましたね。

城田
トートに限らずですが、自分が想像した役柄の声で歌っただけです。
ミュージカルによくある歌い方では、僕には表現できないと思ったんです。
「ロミオ&ジュリエット」でも、ぼくが想像するロミオの声があるとあると思うので、台本をもらい読んで、歌った結果、ぼくのロミオが生まてくると思います。

--昨年10月の「エリザベート」のプレミアム・トークショーでも、役作りへの強いこだわりを語っていらっしゃいました。与えられたままやるのではなく、自分で考える役作りを貫くと・・・

城田
違うことをやろうと思ってやるのではなく、結果的に自分がやろうと思ってやったことが、人とは違っていたということなんですが。
同じ役でも、違う人が演じている限り、一緒ということはありえない。
特にロミオに関しては、いろんな国で、いろんな人が数多く演じています。
すでに多くのロミオがある中で、僕は自分が想像するロミオを演じるだけなんです。

--今の時代、「純愛」という言葉も遠く感じますが、城田さんご自身はどうですか?

城田
最近は、余計な知識や情報が増え、ロミオの時代とは違いますよね。
僕たち世代の若者も、恋人とつきあう定義を、「だれとは何ヶ月もったからどうだ」とか言っている。
僕はそういうのって、すごくくだらないと思います。
もっと芯の部分、本質的な愛を表現しているのが、この「ロミオ&ジュリエット」で、何を犠牲にしてもその人と一緒にいたいという心とか、自分の命より重たいものが彼女であり彼であるとか、ふたりの愛情はすごく残酷で、切なくて、美しいと思います。

--最初に、この物語の魅力だとおっしゃっていたことと重なりますね。

城田
まだ、相手役のジュリエットが誰なのか分からないですが(インタビューの時点ではオーディション中)、物語の魅力を伝えるためにも、すべての公演で、ジュリエットを愛し抜くのが、ロミオ役としての使命で、ジュリエット役にも愛してもらわないといけないと思います。
そこがまず成立して、カンパニーの皆さんが、それぞれの役をそれぞれの思いで作り上げていけば、ものすごく素敵なミュージカルになりますよ。

--今回は同世代の共演者も多いですね

城田
楽しみですね。
僕らの世代が作る作品だと思っています。これからの日本のためにも10代、20代のぼくらがエネルギーを出して、作品にこめられた様々な感情を伝えていくのが大事だとも。
普段、ミュージカルを観ない若い人たちにも、興味を持ってもらいたいですね。

--ロミオ役でダブルキャストの山崎育三郎さんは、同じ年だそうですね。

城田
ミュージカルで同じ年の人と同じ役を演じるのは初めてで、嬉しいです。
育ちゃんは、ミュージカルでいえば先輩かもしれないけれど、同じ年だから、構えることなく、フラットな状態で演じあえる。
よき理解者であり、ときにライバル心も出る関係になると思う。
育ちゃんと僕が稽古場を熱くし、その火が大きくなった状態で、それぞれの色の炎で、一回一回の公演を燃やしていければいいなと思っています。

--実は記者が東日本震災後、最初に観た舞台が宝塚雪組「ロミオとジュリエット」でした。悲劇なのに、元気をもらって、改めて不思議な力のある物語だなと感じました

城田
マイナスに見える悲劇でも、舞台には観ればプラスを得ることが必ずあると思うんです。
過去に争いがあったからと、何もわかりあっていないのに話しもせず、敵対し続けて、悲劇が起きる。
今の地球上と一緒ですよね。
今の世界の争い事をも、表現してるようにもみえます。
だからこそ、この物語を観て、人はもっと愛せるし、誰かを助けてあげたくなるし、無駄な争いや恨みやねたみは何も生み出さないというこを再認識できるはず。
お客さまが命を、そして愛を重んじたくなるように、今だからこそ、こういう悲劇の意味を、ぼくたちがうまく表現しなければと思います。

《城田さんは5月4日、アーティスト名「U」として、トリプルA面シングル「U」を発売、自身主演ドラマ「失恋保険~告らせ屋」の主題歌も担当し、歌手デビューを果たした。
7月からは「ジウ警視庁特殊犯捜査係」、「荒川アンダーザブリッジ」レギュラー出演が決定するなど、活躍の幅は広がっている》

--念願の歌手デビューを果たしましたね

城田
小さいころから願い続けてきたことが叶い、CD屋さんで自分のCDが並んでいるのを見たりして、しばらくは夢のようでした。
子供のころ、歌や音楽を通してもらったエネルギーを、今度はぼくが、皆さまに届けたい。失恋ソングを通して愛のいとおしさを、ときには悲しいストーリーの歌で愛の大切さ、ときには明るい歌や強い言葉で励ましを。
聴いてくださる方たちの生きることへの何か応援できるよう、0.001ミリでも、自分の音楽が聴いてくれる人たちの人生に、プラスの影響を与えられたらうれしいです。

--では、最後に城田優さんを観にきてくださるお客さまにメッセージをお願いします

城田
ぼくは、「LOVE&PEACE」をモットーに生きてきました。俳優、城田優としても、アーティストUとしても、何をするにも愛をもって、生きていきたいです。
人生にはいろんな事がありますが、それを乗り越えていく力をぼくの芝居や歌を通してサポートしていきます。大きなことを言っていますが、今、同じ地球に生きている時点で、もうみんなで一緒に生きているってことですよね。
だから、一緒に元気にハッピーに生きようと伝えたい。
今回の「ロミオ&ジュリエット」は中でも、特に愛や平和について、強くフォーカスされている作品。
ぼくが普段伝えたい思いがこめられています

この舞台から感じた何かが、少しでも、観てくれた方のプラスになるような作品にしていきます。

絵に描いたプリンスのような外見だけではなく、その中身も凛々しく、愛にあふれた城田さん。ロミオの命をかけた愛を、どんな風に届けてくれるのか?
ロミオに早く会いたくなりました。

取材・文 田窪桜子

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■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
 リビング貸切公演

6月19日(日)13時より、チケットファンにて発売開始!!

日 時:9月17日(土)17:30開演
会 場:赤坂ACTシアター(赤坂)
料 金:S席1万3000円、A席9000円

リビング貸切では ロミオ役・城田優、ティボルト・平方元基
マーキューシオ・良知真次、死・大貫勇輔

貸切公演ならではの、出演者サイン入りプログラム等が当たる抽選会や、
終演後に城田さんからの挨拶も予定!!

※ご購入はチケットファン
(事前に会員登録(無料)をなさると、ご購入がスムーズです)

■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公式HPはコチラから

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2018/10/30

【早霧せいなのビタミン“S”】其の七.「時には力を抜くこと」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/10/11

尾上松也さんに直撃!「究極のエンターテインメントでランダムスターの人..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
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2018/09/30

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.6「燃えよタンモ..

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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