歌舞伎

インタビュー

中村隼人さんSpecialインタビュー▷スーパー歌舞伎II(セカンド)『新版 オグリ』▷9月15日(日)から11月公演チケット発売開始!!

2019/09/13


 

中村隼人002_0913

 

ドレッドヘアも意外と似合いました(笑)

 
――隼人さんと猿之助さんのオグリとはどのように違ってくるのでしょうか?

私はオグリの年齢に近いので、若いからこその悩みやそれを解決したいともがく姿がお客様に共感していただきやすいのではないかと思います。知らないことを知っていく姿をリアルに見せられるのは、私の年齢の強みだと思うので。立廻りにしても、猿之助のお兄さんは歌舞伎の立廻りでやるけれど、「隼人はアクションでやって」と言われています。

 
――そうですか、その違いは面白いですね。今の隼人さんの勢いが、オグリにピッタリだと思います。

自分が『ワンピース』新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』、そして古典で培ってきたものをすべてぶつけてオグリを演じたいです。

 
――宣伝写真のビジュアル写真もインパクトが強かったですね。この衣裳を着たときはいかがでしたか?

これはドレッドヘアにキャップのつばを後ろ向きにしてかぶっているんです。最初に普通の着物を着てかつら合わせをしたら、まったく似合わなかったんですよ(笑)。どうしようと思いましたが、衣裳を着てかつらをかぶったら「……あれっ? 似合うな」と思って(笑)。この衣裳は実際はフードがついているんです。現代的な髪形や衣裳に歌舞伎の古典の化粧。実は、手に持っている刀は猿翁さんが以前、スーパー歌舞伎『三国志』シリーズのときに使っていたものなんです。こうして、古典の中に現代的なものを取り入れているんですね。

 
――猿之助さんと共同で演出される杉原邦生さんは1982年生まれとお若く、木ノ下歌舞伎などで古典を現代的な視点から演出されている方。杉原さんとご一緒されるのは?

以前から猿之助のお兄さんを通して存じ上げていたので、今回一緒に仕事をさせていただけるのは楽しみです。年齢が近いということで似たような感覚も持っています。それだけではなく、自分では考えつかないような新しい発想をされると思うので、コミュニケーションを取りながらやらせていただけたらなと思います。

 
――ちなみに、隼人さんはストリート系のファッションや音楽はお好き?

帽子は好きでかぶりますし、一時期、ストリート系までとはいかないけれど、そういう格好をしたことがありました。

 
――歌舞伎俳優の方がストリート系というのはちょっと意外です。

今は服装も自由ですからね。でも、歌舞伎のイメージがストリート系とかけ離れているということはわかります。今回はオグリの仲間の小栗党のメンバーがストリート系の衣裳だったりするのも、意外さを狙ってのことじゃないでしょうか。

 
――『新版 オグリ』の前半は若くて勢いがあるオグリですが、後半は一転して閻魔大王によって餓鬼病の姿に変えられてしまいます。猿翁さんが演じた『オグリ』を拝見しましたが、餓鬼病になったオグリが土車に乗せられ照手姫に曳かれていく姿が今も印象に残ります。ここを若い隼人さんがどう演じられるのかがポイントですね。

餓鬼病になって動けなくなり、言葉もあまり喋れなくなったオグリを演じることが、私の一番の課題だと思っています。猿之助のお兄さんは「今まで生きてきた人生が芝居に出る」とおっしゃっていましたけれど、僕と猿之助のお兄さんとでは人生経験が10何年も違う。この場面は自分の中から本当に絞り出して演じられたらと思っています。歌舞伎では「肚(はら)が大事」とよく言いますが、表情に出さなくても肚で思っていればそれが伝わると思うので、自分でどこまでできるか悩みながらも演じていきたいですね。

 

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『新版 オグリ』はスーパー歌舞伎Ⅱ史上一番と言えるくらい大スペクタクル

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

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ブタコメ編集部

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