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【制作発表会見レポート】宝塚歌劇雪組 かんぽ生命ドリームシアター☆ミュージカル・プレイ『凱旋門』/ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~

2018/03/12


 

雪組

(左から)雪組トップスター・望海風斗さん、専科・轟悠さん、トップ娘役・真彩 希帆さん
 

今年6月8日から7月9日まで宝塚大劇場、7月27日から9月2日まで東京宝塚劇場で上演される雪組公演、かんぽ生命 ドリームシアター ミュージカル・プレイ『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による- 、かんぽ生命 ドリームシアターショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~ の制作発表会が都内にて行われました。

ミュージカル・プレイ 『凱旋門』は、2000年に雪組で初演、主演を務めた轟悠(とどろき ゆう)さんが文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど、絶賛を博した傑作ミュージカルの待望の再演となります。

また、ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』はポルトガル語で“美しい猫”を意味する“Gato Bonito”。クールで気まぐれな性質、気品溢れるしなやかな身のこなしなど、猫からイメージされる姿を望海風斗(のぞみ ふうと)さん率いる個性豊かな雪組生達に重ね合わせ、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー。

待望の名作と華やかな新作への期待にあふれる制作発表会の模様をレポートいたします。
 

18年の時を経て雪組で再演される名作と、新作のパッショナブルなラテンショー

 
 

雪組

轟悠さん

 

まずは出演者によるパフォーマンスが行われ、『凱旋門』からのナンバーが披露されました。
祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックは、友人ボリスに助けられながら、あてどなく仇敵を捜すだけの失意の日々の中で鮮烈な恋を見出す……。
主演ラヴィック役の専科の轟悠さんが登場、華やかで憂いのある轟さんの歌声に舞台の雰囲気が一気にパリへと変わります。

 

雪組

轟悠さん・真彩希帆さん

 

そしてラヴィックと恋に落ち彼の生きる希望となるジョアン・マヅー役、可憐な雪組トップ娘役の真彩希帆(まあや きほ)さんが登場、真彩さんと轟さんとのデュエットに会場はウットリ。

 

雪組

望海風斗さん

 

さらにボリス・モロゾフ役、凛々しい雪組トップスターの望海風斗さんが登場、最後は三人による美しいコーラスに酔いしれたところでパフォーマンスが終了しました。

続いて、出演者に加え、公演の特別協賛のかんぽ生命保険の取締役兼代表執行役社長の植平光彦氏、宝塚歌劇団の小川友次理事長、『凱旋門』の演出・振付をの謝珠栄先生、『Gato Bonito!!』の作・演出の藤井大介先生が登壇し、ご挨拶と質疑応答が行われました。
 
宝塚歌劇団 小川友次理事長

(『凱旋門』は)名作でございます、(脚本の)柴田(侑宏)先生、謝先生、そして名曲、(作曲の)寺田瀧雄先生の作品でございます。私自身も18年の時を経て雪組で再演できること、こんなに嬉しいことはございません。轟が満を持していい作品にしてくれると思っております。

またショーの方は一転、『Gato Bonito!!』これはパッションの作品であります。演出の藤井大介が先月南米ブエノスアイレスからリオへ行ってリオでカーニバルを踊ってきたらしいです(藤井先生は笑いながら頭を振って否定、会場爆笑)。この『凱旋門』ですから、是非とも前夜祭をしたいと思いました。宝塚大劇場で5月7日の月曜日夜、前夜祭をさせていただきたいと思います。詳細はホームページでまた発表させていただいきますが、これも合わせて皆様どうぞよろしくお願いいたします。
 
謝珠栄先生

18年ぶりの再演、そして名作といわれる作品だけにすごくプレッシャーを感じています。不穏な空気の漂うヨーロッパ、暗闇が迫りつつある花の都パリで懸命に生きる人々の姿が描き出したいなと強く思っております。こういった戦争に翻弄される人がいまもなおかつ世界のどこかに居らっしゃると思います、そんな方々のためにも少しでもいろんな思い、命の大切さを届けられたらいいなと思っています。
 
藤井大介先生

『Gato Bonito!!』という言葉はあまり耳なじみがないと思うのですが、ポルトガル語で〝ガート”が猫、〝ボニート”が美しいという意味です。〝美しい猫のような男”というのは、ずばり望海風斗さんにあてた言葉です。本当にクールでビューティーでナイーブでセクシー、そしてミステリアスで内に秘めた情熱を持っているなと下級生のころからずっと思っていました。そこが僕の中でズバリ猫とマッチングしたので思い切って猫をテーマにしたショーを作ってみたいなと考えました。

相手役の真彩さんも元気で明るくて健康的な娘役さんというイメージがあるんですけれども、実は内に秘めた大人の色気みたいなものもあるのではないかなと思いまして、今まで見せたことのないちょっと大人の表情を見せてもらえるかなと思って僕も楽しみにしております。初夏から真夏にかけての暑い時期を暑い時期の公演となりますので、舞台も負けじと熱く文字通りパッショナブルなショー作品に我々スタッフ、出演者一同頑張っていきたいと思います。
 

続いて出演者のお三方からのご挨拶です。

 

雪組

 

ラヴィック役 轟 悠さん

この度、18年ぶりに『凱旋門』が再演されるとお聞きしたときには私自身も本当に驚きました。またその再演が雪組ということで、私も雪組でトップ就任しましたので、やはり心の底では一番大事な組として残っております。

また、だいもん君(望海風斗さん)とは『タカラヅカスペシャル』くらいでしかご一緒したことがなく、真彩ちゃんとは、ついこの前「こんにちは」くらいの挨拶しかしてないのですが、舞台は色々と拝見し、技術も高くそして色気もあって細かい線も、共演するに当たり本当に楽しみで仕方ありません。

初演と比べられる、初演がどこかもう象徴的に言われるのが大変つらく感じております。その自分を乗り越えるのが一番つらいですね。でも、乗り越えられない壁はないと思って皆と共にこの『凱旋門』、また寺田瀧雄(てらた たきお)先生の遺作ともなります曲を大切に歌いつないでいきたいなと心から思っております。

 

雪組

 

ボリス・モロゾフ役 望海風斗さん

お芝居『凱旋門』はラヴィックの友人役ボリスをさせていただけるということで、轟さんと友人役をさせていただけるというのは本当に嬉しいことですし、今から楽しみで仕方がないです。元雪組トップスターの轟悠さんとその時に公演されていた宝塚の名作『凱旋門』を今の雪組で再演させていただけるということは大変光栄に思っております。私だけでなく雪組子全員が、さんから、舞台の上に立つ心構えや人として、そして芝居など、沢山のことを見て、感じて、吸収して『凱旋門』の世界を精一杯築いて生き抜きたいと思います。

そしてショー『Gato Bonito!!』。私はラテンショーをやってみたいなという夢が少しありまして、「私の人生夢だらけ」なのですが(会場(笑))その夢の一つを今回また叶えられるということは本当に嬉しく思っております。雪組生が舞台上で猫のように情熱的の踊りそして駆け回り飛び跳ねる姿を是非楽しみにしていただきたいなと思います。

 

雪組

 

ジョアン・マヅー役 真彩希帆さん

『凱旋門』という作品、私は映像で拝見させていただいていたんですけれども、まさか轟さんのお相手役をさせていただけるとは思っておりませんでしたので、緊張が先にやってまいりました。ですが、ジョアンという役から学べること、たくさんあると思うので舞台でお稽古する中で一つでも多くのことを学ばせていただき、精一杯、柴田先生の作品の中に飛び込んでいけるように、丁寧にこの作品と向き合っていけたらいいなと思っております。

そしてショー『Gato Bonito!!』ですが、ラテンショーに出演させていただくのが初めてで大変楽しみです。あの、熱い熱いショーを、先ほど先生も言ってくださいましたが、大人の色気というものを出せるようにお芝居もショーも共に自分にない引き出しから・・・そうですね、自分にないもの?も自分にあるものも、こう・・・すみません(ここで轟さん望海さんも爆笑)色々な面をお客様にお見せできるように雪組の皆さんと頑張って、お稽古してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 
真彩さんの動揺ぶりに、どこか緊張してい会場の雰囲気が一挙に柔らかくなりました。

ここから質疑応答が始まりました。

 

<次のページ>
初めてお芝居が楽しいという感覚に襲われた作品

 

■□■ BUTAKOME☆Information ■□■
 
かんぽ生命 ドリームシアター
ミュージカル・プレイ
『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-
脚本/柴田侑宏 演出・振付/謝珠栄

かんぽ生命 ドリームシアター
ショー・パッショナブル
『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~
作・演出/藤井大介

 
《宝塚歌劇雪組》
■宝塚大劇場公演
2018年6月8日(金)〜7月9日(月)

■東京宝塚劇場公演
2018年7月27日(金)〜9月2日(日)

※公演の詳細情報は宝塚歌劇公式HP

 

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2018/09/14

中村七之助×中井美穂 スぺシャル対談▷10月歌舞伎座、11月平成中村..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2018/09/21NEW

【早霧せいなのビタミン“S”】其の六.「太陽を浴びること」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/07/17

尾上松也のエンタメ異文化交流録▷ミュージカル『モーツァルト!』

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
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2018/08/30

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.5「噺家とお茶」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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