宝塚

宝塚歌劇星組トップスター・紅ゆずるが、全身全霊で愛した宝塚に別れ!

2019/10/16


 

紅ゆずる大千穐楽191013

宝塚星組トップスター・紅ゆずるさんのサヨナラパレードに約8,000人のファンが集結
撮影/吉原朱美

 
星組トップスター・紅ゆずるが、10月13日、東京宝塚劇場『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』で宝塚を卒業。最後の挨拶で、次なる“星を継ぐ者”礼 真琴(れい・まこと)へ熱く優しいメッセージまで添える心意気はまさに天晴れ。圧倒的な華麗さを持ちながら、コメディセンス抜群という個性、その存在はまさに唯一無二のトップスターとして宝塚105年の歴史に刻まれて―。


 
男役・紅ゆずる、退団記者会見
 

退団会見001

 

宝塚歌劇団の生徒(出演者)の象徴である緑の袴で、颯爽と現われた紅さんから「本日はお忙しい中、お集まりいただき有難うございます。無事に千穐楽を迎えることができました。よろしくお願いいたします」とご挨拶があり、退団会見が始まりました。
 

―― 宝塚でのすべての舞台が終えられたいま、改めて、紅さんにとって宝塚歌劇とはどのようなところでしたか?
 
最初に宝塚歌劇団に入りたいと思った時よりももっともっと宝塚を愛している自分がここにいます。最初は憧れと夢ばかりでしたが、入ってみたらとても厳しく、今なら笑って話せることもいっぱいあるんですけど…。特に星組は体育会系でしたので…なんでしょう、、摩擦を知って、より味が出たというか(笑)。噛めば噛むほど味が出た感じで、今はその後味の余韻を楽しんでいるところでございます。

 

――(台風19号の影響で)2公演が中止となりましたが、昨日はどのような気持ちで過ごされていましたか?
 
私自身が落ち込んでしまっては組のみんなが迷ってしまいますし、お客さまに夢を見ていただくためには、自分自身が強くなければ夢をお見せできるものではないと思ったので、昨日一日、自分自身の前向きな可能性にかけました。舞台に立てることが当たり前ではないということを星組のみんなも自覚したと思います。その貴重な舞台に立てる時間に、お客さまに少しでも笑顔になっていただくことが私たちのお仕事ですので、心を強く持つということと、前だけを向く!という、すごくプラスな気持ちが自分の中で湧きおこってきました。そして、今日の(大千穐楽)公演は3回分(10/12の2公演分あわせて)のパワーをお客さまにお届けできた!かな、と思います。

 

―― サヨナラショーの選曲について、紅さんの思いを教えてください
 
まず、第一にお客さまに‟笑顔になっていただく”ということが私の思いでしたので、退団公演のサヨナラショーではありますが、‟悲しい”というよりは、最後の瞬間も‟楽しんでいただけるように”と考えて(サヨナラショーの)ラストの曲は『ANOTHER WORLD』「ありがたや なんまいだ」にしよう!と決めていたのです、ぜったいに(笑)。いろいろな思いでお客さまも涙されるところもたくさんあったと思いますが、私がファンの皆さまを笑顔に出来るひとつの方法というか、手段をもって楽しくサヨナラショーをさせていただきました。

 

退団会見002

 

退団会見003

 
―― 紅さんが後輩に伝えたいことは?
 
宝塚に入りたい!と思った感情は、月日が経つにつれて忘れてしまいがちですが、私の中ではその感情は風化することなく退団する今でもはっきりと覚えています。宝塚に入れなかった人の分まで頑張らなければならない!ということをずっと星組のみんなにも言ってきました。自分が選んだ道で苦労したり辛い経験をすることも、自分の選択肢に入っていることだと思います。そんなときは「どれだけ宝塚に入りたかったか」と自問自答し、自分の原点の気持ちを再確認して、どんな時も前に進んでいくべき、ということをあらためて伝えたいと思います。

 

―― 今後の活動は?
 
自分の特技や自分の個性を生かして、皆さまに楽しんでいただけるものができたらいいなぁと思いますが…明日からどういう自分になりたいか、新たな自分と向き合って、また明日から考えたいと思います。

 

 

退団会見004

 

紅ゆずるさんに今の思いを「最後に一句!」とリクエストしたところ……
 
「タカラヅカ ああタカラヅカ タカラヅカ」
 
会場内の取材陣から拍手大喝采!!
退団会見で多くの記者・カメラマンたちをも笑顔にしてくれる紅ゆずるさんでした。

 

退団会見005

 

 
紅ゆずる(くれない・ゆずる)プロフィール
大阪府出身。2002年4月『プラハの春』で初舞台(88期生)、星組に配属。2008年『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』で新人公演初主演。2011年『メイちゃんの執事』で宝塚バウホール公演初主演。2016年11月、星組トップスターに就任。2019年10月13日、宝塚歌劇団を退団。
代表作は『THE SCARLET PIMPERNEL』『ANOTHER WORLD』『霧深きエルベのほとり』など。

 

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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