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落語「J亭」

広瀬和生の「J亭を聴いた」(平成21年7月分)<3>

2009/09/04


少々遅くなりました。
柳亭市馬師匠をゲストに迎えて7月17日(金)に開催された、「談笑落語会 四季夏partII」の3本の演目をご紹介します。

立川談笑『蟇の油』

大道で物を売る商売の中でも派手なのは蟇の油売り。もっとも今は見かけることは無いが…。立て板に水の口上をまくしたてて、日本刀を使ってのパフォーマンスで通りがかりの人々の注意を引きつけ、「痛み止めと血止めに驚異的な効能を発揮する薬」としての蟇(ガマ)の油を売りさばく。『蟇の油』は、それで儲けた大道商人が酔っ払ってもう少し商売をと企み、失敗するという噺。

「さあさあ、お立会い、お立会い! 御用とお急ぎでない方はゆっくりと見ておいで…」と、流暢な口上をまくしたてる蟇の油売り。右手に持ったガマガエルについて「手前持ち出したるは四六のガマだ。四六、五六はどこでわかる、前足の指が四本で後足の指が六本。これを名付けて四六のガマだ! このガマの棲むところは、これよりはるーか北に当たる筑波山の麓にてオンバコという露草を喰らい…」と説明し、その油を漉き取ったものには「打ち身すり傷、腫れ物いっさい、シモの病に用いて効能がある。虫歯などは何でもない」とセールストークを展開。「刃物の切れ味を止める!」と宣言し、日本刀で紙を切って見せ、の刃に油を塗って自分の腕を切ってみせるが切れない! 続いて油をふき取ると触れただけで腕から血が…。そのキズも、蟇の油を付ければ「タバコ一服吸うか吸わぬうちに痛みが取れて血が止まる!」と実演、これが飛ぶように売れて…。

「金が入って一杯やってイイ気持で、そのまま家へ帰れば良かったんですが、まだ出来るんじゃないかと酔っ払ったままもう一度やってしくじったという、お馴染みのお笑いなんですが、『これをスペイン語でやったら』というのをひとつ…」と、スペイン語ヴァージョンの「蟇の油の口上」を演るのが、談笑の専売特許。スペイン語もどきではなく本当のスペイン語で流暢に演るので、スペイン語圏の人に聴かせるとバカウケだというが、スペイン語をよく知らない日本人が聴いても可笑しいのが談笑の凄いところところだ。

スペイン語の口上で場内を沸かせた後、噺の後半へ。ベロベロに酔っ払ってるので、口上はメチャクチャ…ここで談笑ならではのアブナい爆笑ギャグがテンコ盛り。蟇の油を刃に付けた日本刀で自分の左手首をズバッと切ってしまい、血がドンドン噴き出して…。サゲの台詞も談笑はひとヒネリあるオリジナル・ヴァージョンだ。

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柳亭市馬『片棒』

今日のゲストは五代目小さんの弟子、「柳家の正統」を理想的な形で受け継ぐ柳亭市馬。1961年生まれ、1993年に真打昇進。古典落語本来の面白さをわかりやすく伝える市馬は、その人柄の良さ、美声、そして何より落語の上手さが多くのファンを惹きつけてやまない。「将来の名人」と言われるほど、器の大きな落語家だ。

『片棒』は、ケチを極めて身代を築いた赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべい)という男が、三人いる息子達のうち誰に身代を継がせたらよいものかと思案し、自分の葬式をどうするつもりかを聞いてみる、という噺。長男は「この大きな身代に相応しい盛大な弔いを」と、東京ドームを借り切ってオーロラ・ヴィジョンに父の遺影を映すだの、超豪華弁当に一万円の車代も付けるだのといった贅沢極まりないプランを披露して吝嗇家の父を嘆かせる。

次男はさらに突拍子も無い男で、「弔いの歴史に燦然と輝く派手で色っぽい葬式を」と言い出す。この次男の「芸者の手古舞や山車を出して盛り上げる」アイディアを描写する場面は、芸達者な噺家の腕の見せ所となっていて、市馬も持ち前の「いいノド」を最大に活かす。見事な木遣り唄でウットリさせてからの展開は市馬の独壇場で、祭りに見立てての大騒ぎの場面では美空ひばりの「お祭りマンボ」まで飛び出す。花火を打ち上げた後の弔辞の場面のトボケた可笑しさも市馬ならでは。

浪費家の長男・次男に呆れ果てた父だが、三男は父譲りのケチな性分で、「お弔い、やりますか?」「…そこからかい、オマエは?」ということになる。「チベットのやりかたで」と、地球に優しい鳥葬を提案するが、さすがに父も「軒下につるされてハゲタカについばまれる」のはイヤだと言い、「では棺桶代わりに菜漬けの樽で…」ということになる。運ぶのに人足を頼むと出費になるので片棒は自分が担ぐが、あとの片棒をどうするか…と三男が言うと父が答える。「心配ない、片棒は俺が担ごう」

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立川談笑『らくだ』

「らくだ」と渾名される無頼漢はあまりにも乱暴で近所の鼻つまみ者。誰もが「あんな野郎、しんじまえばいい」と思っている。そのらくだが、フグの毒に当たって死んでいるのを、やって来た兄貴分が発見し、自分では銭を持ってないが弔いを出そうと決め、通りかかった屑屋に「ここにある品物を買っていけ」と言う。屑屋はこの兄貴分がらくだ以上の乱暴者であることを察知し、「買えるモノはありませんが、香典代わりに」と銭を出す。これで逃げようと思った屑屋だが、「長屋の連中から香典集めて来い」だの「大家に酒や食い物を持ってこさせろ」だのと、兄貴分に使われることになる。

この、気の弱い屑屋が実は酒乱で、酒を飲むと立場が逆転することに…というのが『らくだ』という噺。立川談志十八番でもあるこの『らくだ』、談笑は古典のままの設定の中で、大幅に演出を変えて、アッと言う意外な結末を迎える。本来の『らくだ』はサゲまで演ると長くなる上に後半はダレ場が多いという理由から、屑屋と兄貴分が立場逆転して屑屋が兄貴分を脅しつけるところまでで終える演りかたも多い。談笑ヴァージョンは、「後半部をやらない」やりかたでありながら、「弔いへ行く準備」の中で衝撃のラストを迎えて見事に完結させるという、極めてユニークな噺に作り変えた。もちろん、談笑オリジナルの構成。

冒頭からして、「おい、らくだ!」と訪ねてきた兄貴分が「何だ、ゆうべ鍋やってたのか…雑炊だ、美味いな」とフグ鍋の残りをバクバク食べてしまうという意表を突く展開の談笑版『らくだ』、全編に渡り独特な演出が施されていて、例えば「屍骸にかんかんのうを踊らせる」と大家を脅す場面も、屑屋が「かんかんのうを知らない」ので、別の「知ってる歌」を唄ったりするのだが、酒を飲みながら兄貴分と屑屋が話す場面も通常とはまるで異なる。兄貴分はらくだの悲惨な生い立ちを明かして「コイツは可哀相な奴なんだ」と庇うが、屑屋は自分の一人娘がどんな悲惨な目に遭わされたかを明かし、怒りを爆発させる。

らくだという男がいかに乱暴かというエピソードを屑屋が話すのは定石どおりだが、談笑版におけるらくだの非道ぶりはケタ外れ。この悪逆非道ならくだという男への怒りと屑屋への同情が観客の中に充分に湧き上がったところで、二人はらくだの屍骸を菜漬けの樽に詰めて焼き場へ向かうことになり、その途中でこの噺は意外な結末を迎える。屑屋が話した「らくだの非道さ」があってこその、痛快なオチだ。談笑の大ネタの中でも最も衝撃的な一席である。

J亭 うちあげ話 vol/5

夏の2回目。
ゲストは市場師匠。残念ながら所用で打ち上げにはご参加いただけませんでしたが、会場はもともと音楽ホールですのでその歌声で盛り上げていただきました。
打ち上げ会場には談大さん、三四楼さんも参加。男だらけの打ち上げでした。

そういうわけではないですが、打ち上げ会場は新橋駅前ビル前の「九州黒男児」。
名前は少し怖い。なんとなく「サブ」っぽい。もしかするとその手の店か、愛宕山の幇間のように、明日は少し歩きづらいかなどと、いらぬ心配をしつつ、体を堅くして中に入りましたが、そんなことはなく駅前便利な九州料理居酒屋でした。店のキャッチは‘ いつきても 明日への活力みなぎる 元気な新橋親父の大衆酒場 ’うーんこれじゃ女子の触手は動かねぇ?か。

酒に強く、義理人情に重きを置き、女に媚びず、硬派な男に、さらに磨きをかけた最強の男を九州黒男児というとのこと。今でいう肉食系の男みなぎる居酒屋・・・。“いつ知覧鶏のゴロ焼き、馬刺し、もつ鍋、冷や汁などをメニューに揃える店で、アテもまあまあ、おいしくいただきましたが、「佐藤黒」や「伊佐美」のボトルをならべられているものの、販売はショットのみ。ボトルは無名の普通の芋焼酎。ちょっと淋しい。九州黒男児なのに。
黒豚バラ、鶏もも肉、刺身盛り合わせ、玉子焼き…あとは記憶が・・・。馬刺し、からし蓮根、モツ鍋など、九州ならではのメニューがありましたが。・・諸々で控えました。

(佐)


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【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.46】麻実れい×中井美穂 S..

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2019/06/07

尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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