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ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」インタビューVol.6 ベンヴォーリオ役・平方元基

2013/08/02


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平方元基

 ブタコメ読者の皆さんはご存知の通り、平方さんにとって『ロミオ&ジュリエット』はミュージカル・デビューを飾った舞台。「また再び、大切な作品に巡り合うことができました」と語り始めた平方さんの笑顔には、いつもの朗らかゲンキだけじゃない、真摯な決意が表れていました。そう、今回の再演では、初演で好演したティボルト役から、ベンヴォーリオ役へ転身するという大きな課題に挑戦するのです! 
 制作発表で演出の小池修一郎さんから「今の平方くんならできる」と信頼の太鼓判を押していただいた平方さん。その言葉の通り、歌唱披露の『世界の王』では若さあふれるキャスト陣の中心に立ち、芯の太い存在感をいかんなく発揮。確実に進化している平方元基を印象づけてくれました!
 新しい役柄に挑む嬉しさと率直な戸惑い。全体稽古に入る前の、平方さんのストレートな思いを語っていただきました。
 

Q. ティボルトからベンヴォーリオへ。初演と再演で違った役柄に挑むのは、俳優として貴重な経験ではないでしょうか。

A. そうですよね。最初は正直、戸惑いもありました。『エリザベート』大阪公演の千秋楽前くらいに、小池先生に「R&Jのオーディションでベンヴォーリオの曲を歌ってみてほしい」と言われたんですね。「わかりました。挑戦してみます」と答えたんですけど、オーディションでは役のイメージをちゃんとつかみ切れぬまま、とにかく歌を形にしていった…という感触だったんです。決まったと聞いた時はホントにびっくりしました。
 でも周りの方には「ベンヴォーリオのほうが合ってるよ」と言われるんですよ。普段の僕から想像しやすい、そう思っていただけるのは嬉しいです。でも自分に近いというのも難しいだろうなと思いますね。ティボルトの役は自分とは違う人間に挑戦していく快感があったんですよね。また新たな挑戦が始まるんだな…とあらためて感じました。

 
Q. また初心に戻って、同世代の仲間同士でたくさんの刺激を受け合うことになりますね。

A. そう、僕にとって『ロミオ&ジュリエット』は大事な時間を過ごした作品なので、またこの場に戻ってくることができたのが一番嬉しいですね。小池先生は「初演より一歩上を目指す」とおっしゃっていましたが、僕は初演とは全然違った色を見せる作品にできればと思っているんです。初演に出演していた先輩方から「今年のロミジュリもすごいね!」と言ってもらえる舞台にしたいなと。
 僕自身としては、一番最初にミュージカルについてのさまざまなことを教えてもらった現場なので、あの時の自分を越えたいという思いはあります。ベンヴォーリオは初演では浦井健治さんが演じていて、まだ自分の中にどうしても浦井さんのイメージが残ってしまっている。これからの稽古で全力を尽くして、平方元基のベンヴォーリオをちゃんと自信を持って観客の皆さんの前に出現させられるようにしたいです。

 
Q. 初演の『R&J』からこれまでの間に『エリザベート』、『シラノ』、『マイ・フェア・レディ』と着実に経験を積んで、実力を磨き上げてきたからこそ、制作発表で小池先生から信頼のお言葉をいただけたのだろうと思いました。

A. 平方ならできる、と言っていただいたことには嬉しさと同時にとても責任を感じました。とにかく真剣に稽古に取り組まなければと。ロミオとマーキューシオとベンヴォーリオ、この3人は、ベンヴォーリオがいたからこそ仲良くやってこれたんだと思うんですね。ロミオとマーキューシオの二人だったらどうなのかな……なんて、今はそういった人間関係を探っていくのがすごく楽しいです。ベンヴォーリオは何事にも一歩引いて、周囲の出来事のすべてを冷静に見ている人間ですよね。ロミオは容姿が優れていて、マーキューシオは身体を使い、ベンヴォーリオは頭を使う。その3人がセットになってモンタギューの仲間になっているんだなと。初演ではモンタギュー側についてはそれほど意識していなかったので、そういう仲間との関係を作っていくのも楽しみの一つです。

 
Q. ロミオを演じる城田優さん、古川雄大さん、柿澤勇人さん、3人それぞれとの掛け合いも違う味わいが生まれそうですね。

A. カッキー(柿澤)は、プライベートで時々一緒にゴハンを食べにいったりします。雄大は『エリザベート』に出ていたけど、二人で一緒に舞台に立つのは今回が初めてだから新鮮ですね。そしてロミオの優くんは知っていても、ティボルトの優くんとのカラミは初めて。いろんな楽しみが随所にあって、すべてが新しくなる予感がします!

 
Q. 同じベンヴォーリオ役の尾上松也さんも気になる存在です。

A. そう、別々に歌稽古をしているので、僕はまだ松也さんの歌を聴いたことがないんですよ。でも松也さんは僕の歌を聴いているだろうから、僕も早く聴きたい(笑)。初演の時は、同じティボルト役だった上原理生くんとはすごく良い関係だったんですね。先輩方から「Wキャスト同士がそんなに仲良くしてていいの?」なんて冗談っぽく言われたくらいで。ライバル意識も必要とは思うけど、それは個人の意識の問題だと思うんですよね。松也さんとも良い関係でともに本番に臨めるんじゃないかなと思っています。

 
Q. これまでにない、新しい魅力で驚かせてくれることを期待しています。

A. ベンヴォーリオのキーは結構高いんですが、本番の舞台では難しい高音も楽しんで出せるように仕上げていきたいと思います。最後に唯一生き残るベンヴォーリオは、仲間の思いを抱えて生きていかなくてはいけない人物です。物語のカギを握る存在であることをお客様に感じ取っていただけたら嬉しいですね。きちんと評価をいただけるよう、とにかく自分自身に勝つ! そう信じて頑張ります。

 
◇プロフィール

平方元基(Genki Hirakata)
1985年12月1日生まれ。
2008年より数多くのテレビドラマに出演。『神の雫』『魔女裁判』『恋のから騒ぎドラマスペシャル~教祖と呼ばれた女~』『祝女 サマースペシャル』『戦国鍋 TV~なんとなく歴史が学べる映像~』等に出演。2011年9月『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役でミュージカルデビュー。その後『エリザベート』ルドルフ役、『シラノ』クリスチャン役、『マイ・フェア・レディ』フレディ役で出演。2012年には、1stワンマンライブも開催し、TV・舞台に幅広く活躍中。初演の『ロミオ&ジュリエット』ではティボルト役を演じ好評を博し、今回はベンヴォーリオ役に新たな挑戦が楽しみである。

 
取材・文/上野紀子
撮  影/吉原朱美

 

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

ロミオ&ジュリエット メインビジュアル

【BUTAKOME Ticket Infomation】

日時:9/21(土)・22(日)12:30開演
料金:S席1万3000円
会場:東急シアターオーブ(渋谷)※未就学児入場不可
出演:
◇9/21(土)=ロミオ=城田優、ジュリエット=清水くるみ、ベンヴォーリオ=尾上松也、ティボルト=加藤和樹、マーキューシオ=東山光明、パリス=加藤潤一、死=大貫勇輔
◆9/22(日)=ロミオ=古川雄大、ジュリエット=フランク莉奈、ベンヴォーリオ=平方元基、ティボルト=城田優、マーキューシオ=東山光明、パリス=加藤潤一、死=宮尾俊太郎

申し込みはチケットファン
※電話申込は0570(06)9977 アクセスコード=026116 (毎日受け付け)

 

◆◇◆ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」全公演日程◆◇◆
【東京公演】東急シアターオーブ 9/3(火)~10/5(土)
【大阪公演】梅田芸術劇場メインホール 10/12(土)~10/27(日)

※詳細は「ロミオ&ジュリエット」公式HP

 

※制作会見レポートはコチラから
★インタビューVol.1はコチラから
★インタビューVol.2はコチラから
★インタビューVol.3はコチラから
★インタビューVol.4はコチラから
★インタビューVol.5はコチラから

※画像およびテキストの転載を禁止します。

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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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ブタコメ編集部

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