演劇・ミュージカル

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前山剛久さんSpecialインタビュー▷シェイクスピアの傑作喜劇『十二夜』▷2.5次元もミュージカルも、全ジャンルやってきたことが僕の強み

2020/02/21


 

前山剛久003

 

2.5次元もミュージカルも、全ジャンルやってきたことが僕の強み

 
――――さて、前山さんの近況をお聞きすると、今年初めにニューヨークにいらっしゃったんですね。

 
ニューヨークは一度も行ったことがなかったので、勉強しに行きたいなと思って、親孝行を兼ねて母親と二人で行ってきました。観光もできたし、ミュージカルも観られたし楽しかったですね。

 
――――ブロードウェイでミュージカルを観てどんなことを感じましたか?

 
エンターテインメント性でいったら『ビートル・ジュース』がダントツで面白かったし、『ディア・エヴァン・ハンセン』は現代のミュージカルだなと思いました。廃ホテルでの体験型の公演『スリープ・ノーモア』は日本にないスタイルですよね。生活の中で芝居というものが身近にあるんだなというのを肌で感じたことが、自分では一番大きかったかもしれない。やっぱり日本では演劇が日常から遠い感じがするから、その距離感をぐっと近づけたいなと思いましたね。それに観客のスタイルが全然違う。ナンバーごとの盛り上がりが本当にパワフルで、そういうパワーを日本の舞台にも取り入れたらと思うし、舞台と客席が一体になったハッピーさは『十二夜』に生かせるかなと思いましたね。

 
――――前山さんがご覧になった『ディア・エヴァン・ハンセン』の楽曲を手掛けた作詞・作曲家デュオ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビのデビュー作『EDGES-エッジス-』に前山さんの出演が決まっていますね。

 
そうなんです。『ディア・エヴァン・ハンセン』は勧められて「ニューヨークで絶対観る」と決めていた作品だったので、『EDGES-エッジス-』が決まってびっくりしました。本当に嬉しかったです。

 
――――『EDGES-エッジス-』と、SNS時代の若者の孤独を描いた『ディア・エヴァン・ハンセン』は通じるものがありそうですね。

 
『ディア・エヴァン・ハンセン』は話の展開にも驚きましたし、何より曲のポップさがすごくよかった。曲がいい意味でミュージカルっぽくないところに魅力を感じました。twitterの画面がステージ上に映し出されたり、演出も先を行っているものだなと思いましたね。『EDGES-エッジス-』の登場人物は4人で『ディア・エヴァン・ハンセン』より凝縮されていますが雰囲気は似ているなと感じるので、実際に観て感じたことを活用できるんじゃないかなと思っています。

 
――――前山さんは今年でデビュー10周年。どんな10年でしたか?

 
僕は部活もやってなくて、習い事とか続かないタイプで、10年続けたというのが人生初なんですよ。本当にこの仕事が好きなんだなと思いますし、やってきてよかったなと思います。僕は映像もミュージカルもストレートプレイも小劇場も2.5次元も全ジャンルを経験できています。決まった分野を突き詰めている方もいる中で、全ジャンルやってきたことが僕にとっては強みになっている気がします。もちろん、その都度「どうしたらいいのかな」と悩みながらやってきた結果なんですが、悩んだことは無駄じゃなかったなと思いますね。

 
――――前山さんはとても面倒見がよくて、前山さんを慕う後輩たちの「前山会」があるとか?

 
あるのかなあ(笑)。僕は才能でやってきたタイプじゃなくて悩みながら頑張ってきたから、後輩が悩んでいることが理解できるんです。それに勉強と一緒で、後輩に教えることで自分がわかることもあるし、自分のためにもなっているなと思いますね。

 
――――今後はどんな活動をしていきたいですか?

 
ジャンルにこだわらず、エンターテインメントということにはかかわり続けたいです。もっともっと大きな舞台にも立ちたいし、映像もやりたい。それに、歌に力を入れていきたいなと思っています。ミュージカルにも出演したいし、CDも出したいなと思っています。

 
――――期待しています! 最後に『十二夜』へのお誘いの言葉をお願いします。

 
『十二夜』、楽しいことしか詰まっていない作品です。お仕事や学校、子育てなどいろいろ悩みがある方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう悩みも吹き飛ばせるくらい面白い作品になると思うので、ぜひ楽しみにいらしてください!

 

取材・文 / 演劇ライター・大原薫
撮影 / 吉原朱美
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ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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