演劇・ミュージカル

インタビュー

上原理生さんSpecialインタビュー▷ミュージカル『レ・ミゼラブル』▷ジャベールは自分の正義に従って生きる人

2019/03/15


 

上原理生さん

撮影 / 黒澤義教

 
『レ・ミゼラブル』に出演する上原理生さん。2011年、アンジョルラス役でデビューし、豊かな歌唱力とカリスマ性ある演技で2013年、2015年、2017年と同役を務めましたが、本年、ジャン・バルジャンを執拗に追い詰める警部ジャベール役を演じることに。『レ・ミゼラブル』に賭ける熱い思いをお聞きしました。


 
ジャベールは自分の正義に従って生きる人

 
――ジャベールという役に対して、今の時点ではどうとらえていますか。

自分の中のイメージでは、浅田次郎先生の『壬生義士伝』に出てくる斎藤一が思い浮かぶんです。愛情とはまったく無縁にいて、自分の正義に従って生きている頑固一徹の人。稽古が進むと変わるかもしれませんが、今はそういうイメージでいます。

 
――別の映画や小説などが演じる上でヒントになることもある?

「次にこの作品をやるな」と思うと何かセンサーが働くんですかね。そうやって自分の心に引っかかってきたことを逃さずに掴んでいくんです。

 
――ジャベール役のオーディションはどんなものだったんでしょうか?

オーディションはバルジャンとジャベールで受けたんです。演出家からは「もう一度、ジャベールで受けに来て」と言っていただいて。ジャベール役のオーディションはワークショップのようで、演出家から与えられたものがとても刺激的でしたね。一番印象的だったのは「Stars(星よ)」のナンバーで、「心情を歌うときに、教会で司教が『これが神のお導きなのだ』と説くように歌ってほしい」と言われたこと。

 
――そうですか、それはとても興味深いです。

確かにそうかと思って。ジャベールは神のみを信じている人で「自分がやっていることが絶対的に正しい」と思って生きている人だから、「Stars」では「人とはこういうものだ」と宣言しているのかなと思いました。

 
――革命のリーダーのアンジョルラスから革命を鎮圧するジャベールは180度違う立場の役への転身ですね。

正反対ですね(笑)。2幕頭の♪昔は俺も戦った~といいう歌詞は説得力をもって歌えるのかなと思います。ジャベールが警部に上り詰めるまでの過程では市井の人たちが住んでいるのとは違う裏社会を見てきただろうから、自分の戦ってきた記憶とリンクできたらいいのかなと思います。もう革命の手の内はわかっているから、全力で潰しに行きますよ(笑)!

 
――上原さんはアンジョルラスに始まり『1789-バスティーユの恋人たち-』のダントンや『スカーレット・ピンパーネル』のロベスピエールなど、フランス人役が多いですよね。

フランスとは関わり深いですね。去年はさんざんバスティーユを襲撃したら(『1789』)、その後はショービジネスの世界に時代が飛んで(『ピアフ』)。これだけフランス人の役をやらせていただいているのに、フランスに行ったことがないんですよ(笑)。『スカーレット・ピンパーネル』では舞台袖からギロチン台のシーンで民衆が狂喜乱舞しているのを見て涙が出そうになった。もしかしたら、前世は革命に参加していたのかな、なんて。だから、フランスに行ったら前世の記憶が蘇りそうだから、行けなかったのかもしれない。革命する側の役ではなくなった今は、フランスに行く機会が訪れるかもしれませんね。

 

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不器用で頑固なジャベールは自分と重なる

 

 

■□■ BUTAKOME☆Information ■□■
 
レ・ミゼラブル
 

『レ・ミゼラブル』

原作:ヴィクトル・ユゴー
 作 :アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル
出演:
ジャン・バルジャン:福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀
ジャベール:川口竜也、上原理生、伊礼彼方
ファンテーヌ:知念里奈、濱田めぐみ、二宮愛
エポニーヌ:昆夏美、唯月ふうか、屋比久知奈
マリウス:海宝直人、内藤大希、三浦宏規
コゼット:生田絵梨花、小南満佑子、熊谷彩春
テナルディエ:駒田一、橋本じゅん、KENTARO、斎藤 司
マダム・テナルディエ:森公美子、鈴木ほのか、朴璐美
アンジョルラス:相葉裕樹、上山竜治、小野田龍之介

東京公演
公演日程:2019年4月19日(金)~2019年5月28日(火)
※プレビュー公演:4月15日(月)~4月18日(木)
劇場:帝国劇場
料金:S席1万4,000円 A席9,500円 B席5,000円 (全席指定・税込)

■大阪公演
公演日程:2019年7月3日(水)~2019年7月20日(土)
劇場:梅田芸術劇場メインホール
料金:S席1万4,000円 A席9,500円 B席5,500円 (全席指定・税込)
お問い合わせ:梅田芸術劇場メインホール 06-6377-3800

※詳細は公式HP

 

 

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2019/09/01

【中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ Vol.43(後編)】稲垣吾郎×中井..

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Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2019/09/30

【早霧せいなのビタミン“S”】其の十八.「自然を直に感じること」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2019/06/07

尾上松也さんSpecialインタビュー▷第二回『百傾繚乱』8月24日..

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1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

2018/11/20

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.7「女のお喋り」

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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