WOWOW「グリーン&ブラックス」2018

インタビュー

【突撃!G&B】第四回 グリブラの裏側全部見せます⁉▷福田雄一さんSpecialインタビュー

2018/05/17


 

福田雄一

『グリーン&ブラックス』脚本・監督/福田雄一さん

 
WOWOWオリジナルミュージカルコメディ福田雄一×井上芳雄『グリーン&ブラックス』、通称グリブラのこのBUTAKOME突撃連載、ヒジョーに大きな反響をいただいておりまして嬉しいかぎりでございます! そこで今回は、やっぱりすべての黒幕! グリブラの仕掛け人にお話をうかがわないことには始まらないでしょ〜と、福田雄一さんに突撃してまいりました。収録スタジオのモニター画面にかぶりつき、ミュージカル俳優の皆さんのコント熱演を誰よりも幸せそうに見つめているのが福田さんです。そんな福田さんのあふれんばかりの“ミュージカル愛”、ぜひ感じ取ってください!

 
——グリブラの放送が晴れて2年目に突入しましたね。好評により番組延長となったことをどのように感じていらっしゃいますか?

番組が始まる当初、井上芳雄君と「この手のネタだったら、わりと尽きずにやれるんじゃない?」と話していたんですね。その前に彼と一緒にやった番組『トライベッカ』はオフィスが舞台だったので、いろいろと難しい点もあった。でもミュージカル界という設定なら、いわゆる“本人”として出られて、ミュージカルの話をディープにすることができる。だから延長が決まった後も、まだまだやれるなという感覚でしたね。

今って、何かわからないことがあればすぐにスマホで調べることができる時代じゃないですか。視聴者の方も、「なんとなく共感できる」程度のワールドよりも、自分の知らなかった、狭くて深い世界のほうに興味を持ったりするんですよね。最初は、「ミュージカル俳優が、ミュージカルの話をディープにやる」ことに対して、どうかな…?という恐怖もありました。でも蓋を開けてみたら、アレ、違ったな〜と。言うなれば雑誌の専門誌のような感じで、専門的なフィールドに寄せていっちゃったほうがいいんだろうなと思って、“楽屋”という設定にしたら、すごく楽になりましたね。芳雄君もきっと、楽になったと感じているんじゃないかなと思います。

 
——4月末に放送された#13のコメディドラマなど、まさにディープでしたよね。俳優さんたちの公演スケジュールや劇場について、知れば知るほど面白い!と感じられる内容でした。

そう、そのリアリティの面白さなんですよね。たとえば、あるコンサートが行われて、そこに出演している役者さんは、それぞれ公演中の舞台の休演日を利用して参加している…といった事情は、やっぱり一般の方はご存知ないじゃないですか。そういった事情をセリフに入れ込んで、情報として皆さんに伝えていけたら、ミュージカルにより興味を持ってもらえるんじゃないかと思いまして。だから必ず、コント台本を一つ書くごとに、ミュージカル界の一歩踏み込んだ情報を入れるように心がけているんですよね。

 

誰が一番オイシいかというと、
僕が一番オイシい思いをしているんじゃないかな(笑)

 
——柚希礼音さんや実咲凛音さん、藤岡正明さんやMon STARSの橋本さとしさん、石井一孝さん、岸祐二さんなど、新たな魅力の顔が続々と登場しています。スタジオ収録のその日に福田さんが「はじめまして」とご挨拶される方もいて、過去にお仕事をご一緒された馴染みのある方だけでなく、初めての方を積極的に迎え入れていらっしゃるのだなと思いました。

そうですね、せっかく長く続いているんだし、どんどん新しい人との出会いをさせていただきたいなと思っているんです。ミュージカル界にはまだまだ、大好きな役者さんがいっぱいいるので。でも、その大好きな役者さんに「じゃあ次の僕のミュージカルに出てください」とお願いしても、「三ヶ月空いてますか?」みたいな話になっちゃうからスケジュール的に難しかったりするじゃないですか。でもこの番組だったら、「大好きなあの人が一日だけ来てくれないかな〜」で済むので(笑)。で、ここでお話をさせていただいて、その方の思考性などがわかったりする。僕としてはこの先ミュージカルをやっていくうえで、非常にありがたい機会にもなっているんですね。

結局、僕はミュージカルが本当に大好きなんですよ。ミュージカルを世間に広めていくために、いわゆる普段はミュージカルをやっていない役者さん……、たとえば『ヤングフランケンシュタイン』に出てもらったムロツヨシ君や小栗旬君などを、ミュージカルのフィールドに連れてきた。そうしたら、『ヤングフランケンシュタイン』の観客の方のアンケートで「ミュージカルを観るのは初めてだったんですが…」と書かれていたのがすごく多かったんですね。普段、ミュージカルを観ない人たちが観に来てくれたということですよね。ムロ君や小栗君、賀来賢人君などを目当てに観に来た人たちが、「ミュージカル、面白いね!」と思ってくれたとしたら、その次の僕のミュージカル『ブロードウェイと銃弾』にも来てくれるかな?……っていう挑戦でもあった。そうなることがベストですよね。

それと同時に、ミュージカルを中心に活動している役者さんたちを、映像のフィールドに呼び込んでいくことも、ミュージカルの面白さを広めることになる。つまりこの『グリーン&ブラックス』は完全にそれを狙っているわけです。ムロ君や小栗君、菅田将暉君のファンの方が、僕が手がけている番組ということでグリブラを観てくれて、「この人、すごく面白い!」と気になる役者さんを見つけて、その人の出ている舞台を観に、劇場へ足を運ぶ……、っていうのが最高のサイクルですよね。

 
——「はじめまして」の方々も含めて、福田さんが役者さんたちをものすごくリサーチしていることが、コメディドラマの台本から伝わってきます。

そう、リサーチしますよ〜知らないと書けないんですよね。初めての人は「普段はどんな感じでしゃべるのかな?」ってYouTubeで探ったりして。最初のコントは軽い感じで出てもらったりしますけど、トークのコーナーでおしゃべりすると、その役者さんの個性がある程度わかってくるじゃないですか。それを次のコントで生かしたり。とにかく役者さんのキャラクターが生きることがベストです。そうして視聴者の皆さんには、好きな役者さんをどんどん増やしていってもらって、その人目当てにミュージカルを観に行っていただく。ここで出会った役者さんたちには、この次は僕が演出する作品に出てもらったりしてね。

映像も作って、ミュージカルの演出もして……っていう人間は、僕の知る限り、この業界ではおそらく僕だけだと思うんですよ。僕としては“使命”だなんてまったく思ってなくて、どっちも好きだからやっていること。それで僕の周りの役者さんも、僕もハッピーになる。お客さんも、これまで知らなかったミュージカルという面白い世界に出会えてハッピーになれる。すごくいいことだな〜と思ってやっているんですよね。…って、まあでもぶっちゃけ、誰が一番オイシいかというと、僕が一番オイシい思いをしているんじゃないかなって思いますよ(笑)。

 

取材・文/演劇ライター・上野紀子

 

BUTAKOME☆INFORMATION

グリーンフラッグス

WOWOWオリジナルミュージカルコメディ

福田雄一×井上芳雄 「グリーン&ブラックス」
#14  5月26日(土)深夜0:00

 
福田雄一さんと井上芳雄さんがミュージカル界のスターたちを迎えて繰り広げる「グリーン&ブラックス(G&B)」。劇場の楽屋(グリーンルーム)で巻き起こるミュージカル界ならではの出来事を描く、福田ワールド全開のミュージカルコメディドラマ。G&Bでしか見れない(聴けない)ミュージックショーも必見!
 

脚本・監督:福田雄一
レギュラー出演:井上芳雄

コメディドラマ出演:中川晃教、柚希礼音、藤岡正明、愛原実花、渡辺麻友

トークコーナー出演:中川晃教、昆夏美、藤岡正明、川久保拓司、実咲凜音

 

●ミュージカルコメディドラマ #14
楽屋にやって来た井上芳雄に共演者が全員なぜかよそよそしい。そこへ井上ファンの渡辺麻友が訪ねてくるが、まさかの渡辺まで井上に冷たい態度。一体何が起こっているのか? (公式HPより引用)
 
●ミュージックショー
楽曲:井上芳雄「Waving Trough A Window」、浦井健治×城田 優「どうやって伝えよう」

———————————————————————————–
詳しくはWOWOW公式HP
———————————————————————————–

 

 

BUTAKOME ファンクラブ
【LINE@ はじめました】
先行販売・お得なチケット情報をお届けします♪

LINEアプリの「友だち追加」から
ID:@butakome を検索するか、
下記の友だち追加ボタンから登録してください。

友だち追加数

 

※画像およびテキストの転載を禁止します。

バックナンバー

インタビュー

0524Matsuya

尾上松也

『百傾繚乱』&『メタルマクベス』

チケット購入

一覧はこちら

BUTAKOME動画チャンネル

連載☆エンタメコラム

2018/09/14

中村七之助×中井美穂 スぺシャル対談▷10月歌舞伎座、11月平成中村..

open

close

Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2018/09/21NEW

【早霧せいなのビタミン“S”】其の六.「太陽を浴びること」

open

close

Profile

長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/07/17

尾上松也のエンタメ異文化交流録▷ミュージカル『モーツァルト!』

open

close

Profile

1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

open

close

Profile

1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

【Official HP】 公式サイト
【Official blog】 公式ブログ

2018/08/30

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.5「噺家とお茶」

open

close

Profile

東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

open

close

Profile

木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

NYから直送!「最新ブロードウェイミュージカルレポート」

ブタコメ編集部

関連サイト

  • LIVING
  • CITY LIVING
  • あんふぁん