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【大原薫の観劇コラム 韓国編】韓国オリジナルミュージカル『笑う男』~壮大な音楽で紡ぐ真実のドラマ~

2018/09/21


笑う男

グウィンプレン役 スホさん
舞台写真提供/EMKミュージカルカンパニー

 
現在韓国で上演中のミュージカル『笑う男』。原作はヴィクトル・ユゴー、音楽はフランク・ワイルドホーンの大作で、2019年4月浦井健治さん主演により日本でも上演されることが決定しています。気になる作品の全貌を、いち早く韓国での公演よりレポート!

 

「この本より優れた本を書いたことがない」
とユゴー自身が記したという渾身の一冊『笑う男』。

韓国のミュージカル製作会社EMKミュージカルカンパニーが『マタ・ハリ』に次いで創作した大型ミュージカルで、初めから海外進出を念頭に入れて作った。製作期間5年、総製作費175億ウォン(約17億円)の超大作でEMKのオム・ホンヒョン代表は「舞台でできることはすべてやり尽くした」と述べたという。

筆者が観劇したのは8月の芸術の殿堂での公演(9月からはブルースクエアに劇場を移して公演中)。
 
芸術の殿堂002
 
4階まで客席がある大劇場が満席の人気ぶりで、開幕前のロビーのざわめきからは人気作が見られるという高揚感が伝わってきた。

 
客席に入ると目に入るのが、ステージ上に映し出されたスクリーンの文字。
「富める者の天国は貧しい者の地獄だ」
というユゴーの言葉からは『レ・ミゼラブル』にも通じるメッセージ性を感じさせられる。

物語の主人公は「笑う男」グウィンプレン。人身売買団コンプラチコスによって口の両端を裂かれ、常に笑っているような奇怪な風貌になった青年の数奇な運命を描く。容貌によって重荷を負わされる青年像は、『ノートルダム・ド・パリ』のせむし男カジモドなどユゴーが続けて取り上げているテーマだ。また、映画『バットマン』のジョーカーは、『笑う男』にインスパイアされたと言われている。

描かれるのは、グウィンプレンと幼馴染で盲目のヒロインのデアとの純粋な愛。そして、17世紀のイギリスでの支配階級と貧しい者との対比だ。この二つのテーマを軸にドラマティックな場面が次々に展開する。
 
笑う男 003
 

冒頭はグウィンプレンがコンプラチコスから荒波に放り出される波乱の幕開け。なんとか荒波を脱出したグウィンプレンは偶然助けた幼児デアと共に、ウルシュスに拾われる。やがて成長したグウィンプレンはウルシュスが主宰する流浪劇団に出演するようになった。グウィンプレンとデアは互いに惹かれ合うが、グウィンプレンは自分の容貌のために思いを口に出すことはできなかった。アン女王の異母姉妹ジョシアナ女性公爵が流浪劇団を訪れ、やがてグウィンプレンの出生の秘密が明らかになる……。

 
笑う男004
 
笑う男007
 

脚本と韓国版演出は、日本で現在公演中のミュージカル『マリー・アントワネット』新演出版を手掛けるロバート・ヨハンソン。大がかりな舞台美術と映像を巧みに使い、ダイナミックな演出が身上だ。舞台上に大海原を出現させたかと思えば、一転して凍える大地に。『グレイテスト・ショーマン』を彷彿させるような流浪劇団のシーンは、ショーアップした表現が見ものだ。また、貴族たちのガーデンパーティや宮殿の華やかさや上院議会場の大胆な舞台美術など、貧しい庶民たちの世界との対照的に描かれた「支配者階級」の姿が印象に残る。

 
笑う男

 

<次のページ>
音楽が持つ壮大なドラマが人間の真理を描き出す

 
 

■□■BUTAKOME☆Information <1>■□■
 
ミュージカル『笑う男』
The Man Who Laughs

<ハイライト映像>


 
日時 : 2018年11月4日(日)まで上演中!
   基本)火・木・金=20時開演、水曜=14時・20時開演、土・日=14時・19時開演、月=休演

会場 : ブルースクエア・インターパークホール
    
出演:グウィンプレン役 / パク・ヒョシンスホ(EXO)、パク・ガンヒョン
ウルシュス役 / チョン・ソンファヤン・ジュンモムン・ジョンウォン
デア役 / ミン・ギョンアイ・スビン
ジョシアナ女子公爵役 / シン・ヨンスクチョン・ソナ
 

チケットの購入はインターパーク(日本語/PC用)

公演の詳細は「笑う男」公式サイト

EMKミュージカルカンパニー公式サイト

 
 

■□■BUTAKOME☆Information <2>■□■
 
2018 ウェルカム大学路(テハンノ)フェスティバル
『笑う男』観劇 & アフターイベント

●スケジュール:2018年10月13日(土)
14:00 ウェルカム大学路広報大使のSpecialイベントに無料招待♪
19:00『笑う男』観劇(出演:スホ、シン・ヨンスク、ムン・ジョンウォン、ミン・ギョンアほか)
22:00  〃  イベントトークショー(出演者全員からプレゼント手渡し)ほか特典多数

 

★参加申し込み&詳細 は「Ravie公式サイト」

 

本イベントMCのキム・テイさんからコメント届きました!

 

イベント詳細

 

 

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メタルマクベスMatsuya

尾上松也

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連載☆エンタメコラム

2018/10/10

【中井美穂の幕内対談】Vol.4 殺陣師・栗原直樹さん ▷明日いよ..

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Profile

ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)

2018/09/21

【早霧せいなのビタミン“S”】其の六.「太陽を浴びること」

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長崎県佐世保市出身。2001年に87期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は『ベルサイユのばら2001』。 2014年に雪組トップスターに就任。『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!』『るろうに剣心』『星逢一夜(ほしあいひとよ)』などで主演を務め、2017年7月『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)/Dramatic “S”!』で、宝塚歌劇団を退団。
退団後初のステージ『SECRET SPLENDOUR』も大好評を博し、2018年5~6月にミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』で主演を務める。

【Official HP】https://seinasagiri.com/
【Official Instagram】seinasagiri_official

2018/10/11

尾上松也さんに直撃!「究極のエンターテインメントでランダムスターの人..

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1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)  
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ  

2018/08/06

📹【加藤和樹のエンタメCafe 番外編】〈大阪・梅田..

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1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。

2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。

同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。

近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。

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2018/09/30

【柳亭こみちのちょいと一回のつもりで聴いて】Vol.6「燃えよタンモ..

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東村山市出身。2003年、七代目柳亭燕路に入門。前座名「こみち」。2006年、「こみち」のまま二ツ目昇進。2017年、「こみち」のまま真打昇進。歌って踊れて落語のできる女、老若男女から友達になりたいと思われるような噺家を目指している。亭主は漫才師「宮田陽・昇」の宮田昇。漫才師と落語家の夫婦は史上初。二児の母として真打に昇進したのも、落語史上初。「落語坐こみち堂」「なかの坐こみち堂」をはじめ、日々多数の落語会に出演し、ナレーション、講演活動、執筆活動、学校寄席への出演も多々。こみちが大きな出世街道となるよう、鋭意奮闘中
【Official HP】 こみちの路

2018/02/23

【木ノ下裕一の歌舞伎の“ツボ”】 Vol.8『勧進帳』

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木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。

【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter

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